レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「木太郎はエイタを無視する」

2009-04-17 07:18:42 | 小説
本編リメイク「木太郎はエイタを無視する」

 エイタの「永久とアスカちゃんはもうこの世にはいません。
この屋敷には殺人鬼が潜んでいるんです」との発言に対し、
 木太郎は何故か驚きはしなかった。
 木太郎自身も不思議なくらい、
それはありえないとの固定観念が
木太郎を支配していた。
 問題は、この開かずの扉が何故開かないかだ、
チウメちゃんの推理にヒントはないのか?
 いつきが、もし、この扉を閉めて行かなかったとしたら、
どうなるのか?すべて開いたままなのか?
そう、その前提がおかしいんではないか。
ただの重い鉄格子の門、わざわざ暗証番号まで要求して、
取っ手さえ隠した扉、
この両方を同じに扱って良いのか?
木太郎は一つの仮説を考えてみた。
 永久たちがいつきを探しに来たとき、
鉄格子の扉は開いていた。
 しかし、タヨウや自分が見た時は
この扉は確かに閉じていた。
 この二つを結びつけて考えるとき、
ヒラメが言うように、
鉄格子の扉を閉めたのは永久かアスカちゃんに間違いはない。
そうすると、何故、また、何時、
永久たちが鉄格子の扉を閉めたかだが、
タヨウが永久たちを探しに来たときと考えると辻褄が合う。
 永久とアスカちゃんは、
鉄格子の扉が開いていることに気づき、
ここで、取っ手を発見し、暗証番号の解読作業を行っていた。
その時にタヨウの足音が聞こえたので、
不審人物かもしれないと永久たちは考え、
とりあえず、鉄格子の扉を閉めて隠れた。
二人とも懐中電灯を持っていたのだから、
扉を閉めてもさほど、不都合はない。
ここまでの仮説は決して不自然ではない。
 木太郎は自身をもって、
さらにこの仮説に従って考えを進めることにした。
(続く)


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