小学校の運動会に出かけて来ました

2024年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、「この地域の」と言うにはちょっと遠すぎるかと思われますが、しかし「大きく言えばこの地域」と言えるかもしれない、というような距離にある小学校の運動会に出かけて来ました。山あいの、さほど広くはない川幅の川の両岸に広がる土地の一角にある小学校。2階建ての校舎の2階のバルコニーの壁には「祝 創立150周年」の横断幕が掲げられています。

 ご多分に漏れず、この地区も人口減のためか、運動会は地域の保育園との合同開催です。

 朝からピーカン(今はあまり聞かない表現?)の空のもと、国旗の掲揚、あいさつ、誓いの言葉、赤白の対礼などがあり、競技が始まります。久しぶりに目の前、高く掲揚された国旗を仰ぎました。風もなく、だらんと垂れ下がってはいますが、国旗は国旗です。

 ほどなく園児と児童らのそれぞれのかけっこや練習してきた踊りやゲームが交互に始まります。号砲が鳴り、音楽が流れ、「頑張れ!」と励ます声がピーカンの空のもと、小学校のグランドに響きます……。それに促されるように観客の私たちは、日頃は見せない(?)真剣な表情の児童、園児に拍手を送ります。

 小学校児童44名、保育園園児24、25名?と聞きました。さすがに、現在からその子どもたちの将来は想像できません。令和の時代の時の速さは昭和、平成に流れていた時の速さの比ではないのです。

 全体人数が少ないので、地域の人たちが参加する競技も用意されています。客席を回って足りない参加者を募っています。高齢の方(私は遠慮しておきました)や若い人たちが恥ずかしそうに、でも楽しそうに列に入ります。

 我が国の人口動態の劇的な変化によるこの状況は、全国各地の小さな市や町、村での風景と思います。地域のこうした催しを懐かしんでばかりもおられないのです。世界の中の日本。日本の中の市町や村。その盛衰の兆しは、視界の先に霞んだ時の流れの中にあります。

 未来は自然物と人工物のせめぎ合いの中にあるのでしょうか。AIにでもその見解を聞いてみますか?

 はたして、その時、その時代の価値観はどうなっているのでしょうか。そして「福祉」という言葉は、概念はどうなっているでしょうか。

 

 このブログへのアクセスは、 

「さらばさつき園園長室 障害者福祉の明日を語ろう」で検索可能です。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元NHKTVアナウンサーの... | トップ | 変わっていた事業所名のこと »

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事