日本における安倍、自民党政権の戦争できる国にしたい議論とのレベルの違いはいかんともしがたい。あまりにも下世話で、でたらめで、軍国主義的な右翼的な政治集団には考えがつかないような議論です。安倍、自民党右翼議員が排外主義的な差別言質で北朝鮮、韓国への罵詈雑言はそのまま鏡のごとく自らに跳ね返ってきているのでしょう。
<中央日報>韓国専門家「ドイツ統一はあるとき突然やって来たものではなかった」
朴槿恵(パク・クネ)大統領が新年の記者会見で「統一は大チャンス」と強調しながら、韓国社会で統一論議が盛んになった。まるで統一がいつでもやってきそうな浮き足立った雰囲気さえあった。特に朴大統領が3月末にドイツを訪問したことを機に、ドイツのように私たちも平和的に突然統一局面を迎えることになるという期待感も高まった。
そうしたことが4月16日のセウォル号惨事の発生により、一瞬にして反転した。幼い高校生160人余りを含む300人以上の乗客が何の助けも受けられないまま空しく水葬される場面は、韓国社会の自信を一瞬にして喪失させた。「統一大チャンス論」は、韓国が先進国隊列に上がったという願いでふくらませた風船のような考えだった。セウォル号はその風船を爆発させてしまった。このところ韓国社会で統一議論は見かけることさえ難しい。
9日、韓半島フォーラム(ペク・ヨンチョル会長)が主催した「ドイツ統一と韓半島」学術会議は、統一議論を最初から改めて始めるような雰囲気だった。ドイツで博士学位を受けた4人のドイツ統一専門家たちは、一般の常識とは違った見解を出した。一言でいうと「ドイツ統一はある日突然やって来たものではなかった」というものだ。年初に高まった統一議論が「統一があるとき突然やって来る」という雰囲気を濃厚に帯びていたのとは正反対だった。李明博(イ・ミョンバク)元大統領が3年前に話した北朝鮮急変事態論は、この日の会議で「とんでもない発想」に置き換えられる雰囲気だった。
旧東ドイツ地域の名門イェーナ大学で10年学んだ末に史学博士になった江陵原州(カンヌンウォンジュ)大学のイ・ドンギ教授は「1990年にドイツが統一される直前、東西ドイツは事実上の国家連合の状態だった」としながら、たとえ統一直前まで西ドイツのすべての人が統一の可能性を否定しても、実際にはいつでも統一できる条件だったことを強調した。
ドイツ・ミュンヘン大学政治学博士のキム・ハクソン忠南(チュンナム)大学教授は「1980年代後半に西ドイツでキリスト民主党の保守政権が執権しながら東ドイツに対する支援が拡大したが、西ドイツ国民の対東ドイツ政策についての満足度はむしろ高まった」という資料を提示しながら、西ドイツ政府の対東ドイツ政策の一貫性が統一に大きく寄与したことを指摘した。
ペク・ヨンチョル会長も開会の辞で「西ドイツの“接近による変化”政策が一貫性を持って超党派的に推進されながら、多方面に渡る交流・協力政策は、民族の同質性の確保と平和的統一の土台を用意した」としながら「私たちも断絶した南北関係の梗塞局面から一日も早く抜け出して、交流協力のための活路を模索しなければならない」と力説した。
20人余りの南北問題の専門家たちが参加した第2部討論では、司会者の金永熙(キム・ヨンヒ)中央日報論説委員が「興奮を鎮めて統一議論を再び始めることになり、望ましい」として話し始めた。第1部の発表内容について討論者はほとんどが「ドイツ統一について分からなかった事をたくさん知ることができた」と満足そうだった。これに付け加えて「ドイツのように韓国・北朝鮮が平和的統一を達成するには、どうにかして北朝鮮の住民がそうした選択をするようにしなければならない」〔イ・ヨンソンCopion総裁、洪錫(ホン・ソクヒョン)中央日報・JTBC会長〕という見解が提示された。
金永熙論説委員は西ドイツのウイリー・ブラント政権の東方政策設計者であるエゴン・バル氏の言葉で討論を終えた。「Small steps are better than big talks(小さな行動は、巨大な論議よりも良い)」。