“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

残業代ゼロ 長時間労働を招くだけだ

2014年04月27日 12時54分11秒 | 臼蔵の呟き

日本経済の閉塞状況は金融緩和では改善ができないことを示しました。また、円安誘導で物価は上がり、ガソリン価格、灯油などは10年前の2倍の価格に跳ね上がりました。そのことを苦しむのは国民であり、資本力の弱い中小企業です。漁業なども燃料代が高くて漁価が高くなり、赤字になり、操業できない状況すら生まれています。円安は多国籍企業、大手輸出企業にとっては為替レートの変動で売り上げが見た目増加し、最高利益を計上しました。しかし、数量ベースでの輸出は増えず、貿易収支は改善せず、赤字に陥っています。当然のことです。製造業の多くは生産拠点を海外に移転しており、短期的な為替変動で生産拠点をころころ移転できないことは分かりきったことです。

日本経済の停滞、閉塞状況は産業構造の改革をしない限り不可能です。大量生産大量消費型製品は、新興国の安い労働力により、製品価格の低下、価格競争に必然的に巻き込まれるからです。抜本的に日本経済の建て直しをするためには、国内消費の活性化、内需を喚起できる経済状況、所得を実現することです。そのためには、労働者の賃金を改善し、懐を暖めることでしか実現できません。安倍、経団連などは企業利益のみを追求し、そこで働く労働者の生活を考えることができません。

さらに労働者の長時間労働を政治が法律で許せば、何が起きるか分かりそうなおことです。過労死、うつ病などの精神疾患が拡大し、労働者の家庭は崩壊します。このようなことを法律で許すような政治は許してはなりません。本当にどこまでもふざけた政党、政権です。

<北海道新聞社説>残業代ゼロ 長時間労働を招くだけだ

 これでは長時間労働を助長する事態を招くだけではないか。

 政府の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議で、安倍晋三首相が労働時間制度の見直しを指示した。法律で定める時間に縛られず、成果で評価される働き方に合った仕組みを検討するのが狙いだ。規制を緩める代わりに残業代などをなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度の導入が念頭にあるのだろう。

 多様で柔軟な働き方を模索していくこと自体に異論はない。

 だがサービス残業が常態化する中で労働時間の歯止めが外され、過大な成果を強要されれば雇用環境がより悪化するのは明らかだ。人件費の圧縮ありきで労働者保護をなおざりにしたままの議論は認められない。

 首相の指示は合同会議で出された提案を受けたものだ。

 一つは年収1千万円以上の労働者を対象とし、もう一つは主に介護や子育てにかかわる女性らを想定しつつ、労使合意で対象職種を決めていく内容である。

 労働基準法では労働時間を1日8時間、週40時間と定め、これを超えると残業代や割増賃金を支払わなければならない。こうした規制を取り払った場合、成果を上げれば労働時間が短くなるケースがある一方で、「残業代ゼロ」で長時間勤務を強いられる恐れも出てこよう。提案は本人合意を条件にしているものの、労働者は経営者側より弱い立場にある。それだけに労働時間や賃金、成果の中身が企業主導で決まってしまう懸念はどうしても拭えない。

 ホワイトカラー・エグゼンプションは第1次安倍政権の2007年にも検討されたが、労組などの猛反対で断念した経緯がある。首相が再び意欲を見せているのは、6月に改定する成長戦略になんとか盛り込みたいからだ。

 しかしこの間、労働者の環境は改善に向かうどころか、若者を使い捨てにする「ブラック企業」の横行など深刻さを増している。

 うつ病など「心の病」の労災認定件数も増加傾向にあり、12年度は過去最多だった。こうした社会問題への対応こそ急務にもかかわらず、企業偏重の成果主義を後押しするのは時代に逆行している。

 安倍政権は派遣期間の上限撤廃や解雇の金銭解決ルールの検討など、労働規制緩和に極めて熱心だ。だが雇用を不安定にする成長戦略などあり得ない。撤回すべきだ。


韓米首脳会談

2014年04月27日 10時13分36秒 | 臼蔵の呟き

韓国を訪問したオバマ大統領が、慰安婦問題について発言しました。戦後60年を経てもなおこの問題の謝罪、関係国首脳、被害者の方々への謝罪、補償がついていないこと改めて、示しました。安倍、自民党極右政権、維新の会、自民党右翼議員、右翼などがこの問題が日本軍、国家の関与がなかったかのような発言を繰り返すたびに、火に油を注ぐような感じを呈しています。侵略戦争を認め、その侵略によって起きた戦争被害を事実として認めた上で、謝罪し、二度と再びこのような侵略行為、惨禍を引き起こさないことを内外に示すことでした、日本の政治的信頼は得られないことはあきらかです。

指摘が正しいだけに、指摘されるたびに、悔しい、反発をしているだけでは何も変化は起きません。また、国際的な信頼も得られません。オバマ大統領離日後に安倍、麻生、側近たちがオバマ大統領の悪口を言って盛り上がったとの報道があります。どこまでも子どもじみた政権です。このような人物、側近たちの行為、言動が日本の政治レベルをいやしめ、孤立化を招いていることは本当に不幸なことです。

 <中央日報>韓米首脳会談 オバマ大統領慰安婦問題ははなはだしい人権侵害 

オバマ米大統領は25日、日本軍慰安婦被害に関し、「この女性たちは戦争中であることを考えても、衝撃的な(shocking)形で性暴力を受けた(violated)」とし「これは甚だしい人権侵害だということを認識するべきだ」と述べた。

オバマ大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)で朴槿恵(パク・クネ)大統領と韓米首脳会談を終えた後の共同記者会見で、日本指導者の歴史認識に関する考えを尋ねる質問に対し、このように答えた。また「被害女性の声を聞かなければいけない。彼女たちは尊重される権利がある」とし「どんなことがあったのか正確かつ明確な説明がなければならない」と強調した。「安倍首相と日本人は(韓日両国間の)過去が正直かつ公正に認識されるべきだという点を知っていると考える」とも述べた。

米国大統領が日本軍慰安婦被害者問題について「甚だしい(terrible and egregious)」という表現を使いながら公開的に批判したのは初めて。

朴大統領も「韓日米ハーグ首脳会談の前、村山・河野談話など、慰安婦被害者に対して誠意ある解決をするという話があった」とし「安倍首相が約束した部分について誠意を持って実践することが重要だ」と述べた。

両首脳は「韓米両国は北の核・ミサイル脅威など領域内の変化する安保環境に基づき、現在は2015年12月となっている戦時作戦統制権の転換時期と条件を見直すこともあるという意見で一致した」と明らかにした。当初2012年4月に転換することにした戦時作戦統制権は、李明博(イ・ミョンバク)政権当時に2015年12月に転換時期を一度延期し、朴槿恵政権に入って再延期について議論してきた。再延期の時点は両国国防当局間の議論を経て確定する計画だ。

朴大統領は「北は4度目の核実験をいつでもできる準備を終えている」とし「北が話す新しい形態の挑発は、新たな強度の国際的な圧力をもたらすだろう」と警告した。オバマ大統領も「核を保有する北を容認しない」と強調した。

朴大統領は「両国は北の核・ミサイル脅威に対応する力も強化することにした」とし「その努力の一環として、韓国型ミサイル防衛体制を独自のシステムとして発展させていくものの、韓米間の相互運用性を増大させ、効率的な運用が確保されるよう努力する」と明らかにした。

北朝鮮の核に対する抑止力を確認するため、両首脳は26日に韓米連合軍司令部をともに訪問することにした。

 <日刊現代>

国賓が帰った途端…首相一派「オバマの愚痴」で大盛り上がり      1人5万円の高級ステーキ店でウサを晴らす

  国賓として最大限にもてなした相手が日本を去った途端に“悪口三昧”とは、どういう神経をしているのか。

 安倍首相は25日夜、麻生財務相や菅官房長官らと東京・銀座の高級ステーキ店で会食。「(オバマとは)仕事の話ばかりだった」と愚痴をこぼした。23日夜のすし外交の席ではこう切り出されたという。
「安倍内閣の支持率は60%台、私は40%台だ。シンゾーは政治的に安定しているから、TPP交渉で譲歩してくれ」

 安倍は「日本では僕よりケネディ大使の方が人気がある」とジョークでかわしたが、オバマは豚肉・牛肉などの関税率をスラスラとそらんじて、譲歩を迫り続けた。

「首相は『TPPのビジネスディナーだった。大統領って、冗談を言わないんだよ』と軽口を叩くと、出席者一同、『あの人はビジネスライク』『波長を合わせるのは難しい』などと言いたい放題だったようです。会食後に出席者のひとりがその様子を待機していた報道陣に漏らすものだから、瞬く間に首相の発言が広まった。米側の機嫌を損ねなければいいのですが……」(外務省関係者)

 そもそも、ステーキ店に繰り出すこと自体がオバマへの当てつけだ。今回、日本はTPP交渉行き詰まりの原因となっているため、オバマが「神戸ビーフ」好きと知りながら、牛肉や豚肉を振る舞うのを避けた。初日は銀座の高級すし店に招き、2日目の宮中晩餐会のメーンディッシュも羊もも肉の蒸し焼きだった。

「この日、安倍首相らが訪れた銀座の『かわむら』は予約が取れないことで有名な超高級店です。1人あたりの予算は最低でも5万円前後、ワインや食材によっては支払額はウン十万円にもなります。そんな高級ステーキをほおばりながら、オバマの愚痴をこぼせば『アイツのせいでウマイ牛肉が食えなかった』という態度と誤解されかねません」(政界関係者)

 安倍の愚痴を聞いていた麻生はこの日の閣議後会見でも、TPP交渉について「どのみち11月の(米国の)中間選挙までは答えは出ない。国内でオバマ大統領が全部まとめきれるほどの力はないだろう」とエラソーに語っていた。

その頃オバマは韓国で「慰安婦は人権侵害」

 で、安倍たちがオバマの悪口で盛り上がっている頃、当のオバマは韓国で朴大統領と首脳会談。その後の共同会見で、オバマは「(慰安婦問題は)甚だしい人権侵害」と踏み込み、「過去を正直かつ公正に認識しなければならない」と強調。「安倍首相や日本国民もそのことを分かっているはずだ」と、日本にクギを刺し、朴大統領を喜ばせていた。

 共同声明を出すのにグダグダした日米関係とは大違い。オバマをくさす前に、安倍たちこそ、もっと「ビジネスライク」になったらどうなのか。