“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

靖国神社参拝の勘違いと間違い

2014年04月26日 10時59分01秒 | 臼蔵の呟き

宗教と政治、しかも権力機関そのものの軍隊を結びつけた神社なるものを理解することは困難なことと思います。しかし、その行為が、他国国民を傷つけるようなものであれば、謝罪、訂正することも必要なことと思います。

靖国神社が安倍、自民党議員の集団参拝などを通じて政治外交問題化していること。侵略された国家、東アジア各国を傷つけ続けていることに誠実に向き合うべきです。侵略戦争の謝罪は「疲れた」「うんざりだ」との安倍、自民党極右議員などの心情、政治姿勢は政治家としては通用しないものです。どうしてもそうしたいと言うのであれば、議員辞職をすべき事柄です。国政に直接的に関与するような資格はないものと思います。

<ウオールストリート・ジャーナル>

カナダの人気歌手ジャステン・ビーバーが昨年、観光客でごった返す万里の長城を訪れた際、ビーバーさんのボディーガードは、たまたま居合わせた1人のファンと幼児を除いて誰も彼に近づけなかった。ビーバーさんが今年も中国を訪問した場合には、ボディーガードの仕事はその時よりはるかに大変なものになりそうだ。

ビーバーさんがこのほど来日した際に、中国にとってはかつての日本の軍国主義の象徴で、第2次大戦中の恐怖を想起させる靖国神社を参拝したことが明らかになり、中国のファンを落胆させている。安倍晋三首相が靖国神社を参拝したことで、尖閣諸島の領有権をめぐる紛争ですでに緊張感が高まっていた日中関係がさらに悪化していたからだ。

ビーバーさんはその後、写真や動画のソーシャルネットサービスである「インスタグラム」の自身のアカウントで、靖国神社が単なる「祈りの場所」ではないことを知らなかったと謝罪した。しかし、彼のファンだけでなく中国外務省も含む各方面から非難を浴びてしまった。

中国版ツイッター微博(ウェイボー)のあるユーザーは、「中国人としてJ・ビーバーの靖国参拝は我慢できない」と、不満を表明した。その投稿に対しては30分足らずで700人以上が「いいね!」ボタンを押した。「ジャスティンのような間抜けはボイコットしよう」と、怒りの投稿をする者もいた。

中国外務省の秦剛報道局長は23日の定例記者会見で、ビーバーさんの靖国参拝について、「カナダの有名歌手の政治的な立場は分からないが、中国の靖国神社に対する立場ははっきりしている。我々は、第2次大戦のA級戦犯が祭られている靖国神社を日本の指導者が参拝することに断固反対している」と表明した。その上で、「カナダ人歌手が日本の侵略と軍国主義の歴史を明確に理解することを期待する」と述べた。

ビーバーさんは理解したのかもしれない。この日、彼のインスタグラム・アカウントから靖国神社を参拝したときに映した写真は削除され、その後ビーバーさんの謝罪のコメントが掲載された。「美しい神社を見てドライバーに立ち寄るよう頼んだ。僕は、その神社が祈りの場所だとしか思わなかった。不快に思った人がいたとすれば謝罪する。僕は中国も日本も愛している」


米韓サミット

2014年04月26日 06時06分17秒 | 臼蔵の呟き

安倍、自民党政権の歴史認識、靖国参拝、慰安婦問題への無責任な対応が、米韓の外交関係にも影響を与えていることがよく分かるレポートです。

韓国と北朝鮮は、朝鮮戦争以来の軍事的な対立、緊張状態が半世紀にわたって続いています。その点では、国際的に見ても稀有な地域事情がある地域です。軍事的な対立の背後には中国、アメリアが相互に後ろ盾としてついています。韓日の歴史問題がなくても、韓国政府、韓国国民は北朝鮮との軍事的緊張感の中で生活せざるを得ない状況があります。韓国政府は北朝鮮の度重なる軍事的挑発行為、核開発と核実験などから自国の防衛に日常普段に迫られています。

米軍の軍事力に頼りたい韓国政権の意向はある意味で、理解できるものがあります。ただ、北朝鮮は金独裁体制の下で様々な矛盾が表面化してくることは確実です。国民生活は消費物資、食料などの基本的な物資が窮乏状態にあり、軍事力偏重、他国への挑発行為自身が国力の消耗につながっており、この状況が続けば、必ず、政治的な崩壊に見舞われることは確実です。韓国が力に力で対応することよりも、経済的な発展、生活レベルの向上を優先した政治経済運営が、北朝鮮の民主化、政治的な安定にも良い影響を与えることは確実です。

東アジアの平和と安定のためには、中国、韓国、日本の協力共同がどうしても必要です。歴史認識、靖国参拝、慰安婦問題、竹島領有権などの紛争を話し合いを通じて解決し、平和の実現、経済の平等互恵、安定的で平等な政治関係を作り上げることが必要です。

<FT>米韓サミット:山を動かせる時なのに、なぜ死んだ馬を叩くのか。

日本と韓国の指導者の間で交わされた極めて辛辣な言葉のやりとりによって、日韓関係はいささか刺々しい雰囲気で取り囲まれている。その雰囲気を考えると、オバマ大統領が今回のアジア歴訪でソウルに立ち寄る決定をしたことは賢明なことである。

 今回の訪問によってアメリカは東アジアにおける最も重要な2つの同盟国にアメリカの関与および優先事項に関して適切な意思表示をすると同時に、より目に見える成果を得られる課題に対する日韓の外交政策の取り組みを、もう一度考え直す機会を与えることになる。

オバマ大統領に味方になることを求めても無駄

 安倍晋三首相や彼の側近による、いたずらに危険を煽る国粋主義者的なレトリックは、この地域でのアメリカの立場を支援するのに何の役にも立たない。また核武装を進める北朝鮮や、台頭する中国がもたらす、より直接的な難題に対応しているわけでもない。むしろそれは、韓国での安倍首相の評判が金正恩より低いという、今や非常に深刻な日韓関係のさらなる悪化の一因となっている。

 安倍政権の歴史問題に関する対応の仕方に韓国が示す敏感な反応は理解できる。だが、オバマ大統領の4月の訪問時にこのような深い感情の相違の解決を望んでも、朴槿恵(パク・クネ)政権にとって利益になることはないだろう。

 その理由の1つは、最近のエジプト、リビア、ベネズエラ、ウクライナの危機に対する政策でも分かるように、アメリカの外交政策の動向は背後で指揮を執ろうとする意図を示しているということである。

 また、アメリカ政府の公的立場は、2013年12月の安倍首相の靖国神社参拝の直後に在日米国大使館のホームページに公表されたように、「安倍首相の過去への深い反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する」というものであった。確かに米国大使館が日本のリーダーシップに対する「失望」を表明したのは初めてのことであったが、最近の出来事から考えると、歴史問題に関する大胆な発言や断固たる行動をオバマ大統領に期待することは現実的ではないと言えよう。

 皮肉な話だが、この問題が提起されるとその結果がどのようになるか興味深いヒントを歴史が教えてくれる。オバマ大統領の差し迫った訪問を取り巻く状況は、2006年にブッシュ大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領との間で行われた首脳会談とほとんど似たようなものである。当時、ノ・ムヒョン政権は、島根県が2月22日を「竹島の日」と宣言した条例を制定したこともあって、小泉純一郎首相との首脳会談を一時中断していた。そして、日本が第2次世界大戦中に犯した植民地支配の過去や罪に対する反省がないことへの韓国の不満をアメリカ側に対して何度も表明しようとしたが耳を傾けてもらえなかった。

 ある時は、ライス国務長官との会談で、議題は北朝鮮の核兵器計画についてであったのにもかかわらず、80分の会談のうち45分を日本についての議論に費やした。また、ワシントン訪問中にも韓国の見解をブッシュ大統領に長々と情熱的に語った。しかし、ノ・ムヒョン大統領のこれらの努力は結果として何も生み出すことはなかったのである。4月のオバマ大統領の訪問において朴大統領がこの問題を提起したとしても同じ結果になる可能性が高いと思われる。

米韓が話し合うべきテーマとは

 結果に期待できそうもない無駄な議論をするよりは、両国の指導者が実質的な結果がより期待されそうな分野に集中的に取り組むべきである。その方が時間をより有効に使うことができる。

 米韓にとって非常に重要な課題の1つは貿易問題である。米韓自由貿易協定(FTA)はアメリカ経済に十分なプラス効果を与えていないのではないかという批判が増加している。米国通商代表の事務局が最近行った評価では、原産地規則、医療機器の償還、オーガニック認証、および排ガス基準などの分野で、韓国のコンプライアンスに改善の余地があり得ることを示唆している。

 朴大統領は、韓国の環太平洋パートナーシップ(TPP)協定への加入に対するアメリカの支援と引き換えに、FTAの履行に対してより前向きに取り組む姿勢を約束できるかもしれない。

 米国の反自由貿易派は、かなり限定された協定であるTPPに抵抗し、TPP推進のための大統領貿易促進権限(TPA)にも反対している。だが、朴大統領による以上の交換条件は、そうした反自由貿易派の懸念を緩和する助けにもなる。

 韓国にとってこのように動くことは、TPPに参加して日本やメキシコなど他の市場へのアクセスを広げる準備ができているという明確なメッセージを示すことになる。

 朝鮮半島の安全保障については、2013年5月7日にワシントンDCで調印された、「両国が朝鮮半島の恒久的な平和および安定と非核化、民主主義、自由市場経済に基づいた平和的な再統一を促進するために」取り組み続けることを誓約する、という共同声明を、米韓の両大統領が改めて確認することが考えられる。この首脳会談は、「信頼の構築過程」という名の下で朴政権が金正恩政権と向き合いながら北朝鮮の非核化を目指す決意を明言するよい機会となるだろう。

米韓協力の可能性があるもう1つの分野は人権問題である。アメリカ国務省が最近発表した人権に関する報告書や、定期的に公開される国連調査委員会の北朝鮮の人権に関するリポートを踏まえて、両大統領はこの問題により上手く協働して取り組むという両国の決意を新たにすることができる。

 最後の課題は気候変動とエネルギー問題である。韓国はボリョン(保寧)市とサムチョク(三陟)市に新たなLNG輸入ターミナルを建設する予定で、ターミナルの数は計6基地に増加する。また、米国もアメリカ南部およびアメリカ西部に新しいLNG輸出ターミナルの建設を計画している。

 米韓両指導者はエネルギー問題や二酸化炭素の排出量削減に関して取り組みを発展させることでさらなる協力関係を再確認することが見込まれる。

 オバマ大統領のソウル訪問は短いものになると思われるが、合意形成が期待できる課題において小さな進歩を遂げることは、行き詰まりが予想される議論をするよりはるかに有益であろう。

 孔子の諺に「山を動かす者は小さな石を運び出すことから始める」というのがある。ここに、韓国とアメリカにとって重要な教え──山を動かすことができる時なのに、なぜ死んだ馬を叩くのか?(訳注:大きな成果が期待できそうな時に、なぜ無駄なことに時間を費やすのだろう?)──が示されているのだ。

(本記事は筆者個人の見解を述べたものであり、必ずしもパシフィックフォーラムCSISあるいは戦略国際問題研究所[CSIS]の見解を代表するものではありません。)

オバマ大統領、中央日報と単独インタビュー

<中央日報>オバマ大統領、中央日報と単独インタビュー

オバマ米大統領は「米国だけが世界で唯一の超強大国」とし「米国は軍事力や経済力などすべての面で、どの国も匹敵しない能力を備えている」と述べた。

オバマ大統領は就任後4度目の韓国訪問を翌日に控えた24日、中央日報の単独書面インタビューで、「中国が国際社会の平和と安全に寄与することを期待している」とし、このように明らかにした。
特に韓中関係について、「朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国との経済協力を増やし、建設的な関係を結ぶことは歓迎する」としながらも「ただ、韓国の安保と繁栄の基礎は米国」と強調した。

オバマ大統領が2012年に再選に成功した後、韓国の報道機関のインタビューに応じたのは初めてだ。
オバマ大統領は最近、北朝鮮の4度目の核実験の動きに関し、「もし北朝鮮がまた核実験という失敗を犯せば、国際社会の断固たる制裁を覚悟しなければならないだろう」とし「国際社会で自ら孤立を深めるだけで、何も得ることはないということを、はっきりと知ることになるだろう」と警告した。
これとともに「韓日米は北朝鮮の核脅威に対して団結して対応するはずであり、中国も北朝鮮の非核化に対しては我々と同じ利害を持っている」とし「北朝鮮が韓国に対する挑発を続け、核を放棄しなければ、平壌(北朝鮮当局)はそれ以上にない孤立を味わうことになるだろう」と述べた。

オバマ大統領は「今回の訪問で、韓国に対する米国の防衛公約は決して揺れることなく守られるという点を改めて強調する」とし「我々は同盟の現代化(modernize)を推進していく予定」と明らかにした。
また、朴大統領の統一大チャンス論に関し、「韓半島(朝鮮半島)の統一のためにあらかじめ備えようとする朴大統領の努力とビジョンを支持する」と述べた。
セウォル号沈没事故と関しては「同じ親として愛する子どもを亡くし、悲嘆にくれる親に同情する」とし「韓国に行けば、韓国の国民に米国国民の哀悼を伝える機会があるだろう」と述べた。また「友人が苦しんでいる時、米国は誠意を尽くして助ける」とし「米国はこの難しい時期に韓国の友人と一緒にすることで、力になれることは何でもする」と強調した。
政府関係者は「警護問題のため、まだ確定していないが、オバマ大統領が安山檀園高や安山臨時焼香所を訪問する可能性もある」と述べた。
オバマ大統領は韓米自由貿易協定(FTA)に関し、「韓米FTAが完全に履行されるためには、いくつか問題があるが、今回、朴大統領とこれを議論する」と述べ、貿易不均衡問題を取り上げる考えを明確にした。
韓国が環太平洋経済連携協定(TPP)に加盟する意思を明らかにしたことに対しては、「現在11カ国のTPPパートナー国家との交渉に集中し、他の国が新たに交渉に加わるのは容易でない」とし「韓国がTPPに参加する最高の方法は、韓米FTAを忠実に履行することだ」と強調した。
韓国を1泊2日の日程で訪問するオバマ大統領は、到着日の25日午後、朴槿恵大統領と青瓦台(チョンワデ、大統領府)で首脳会談をする。訪韓の贈り物として、大韓帝国の国璽である「皇帝之宝」など9点の文化財も返還する。