カラフトイバラの実生

うちの敷地にとても珍しいバラが自生しています。
カラフトイバラ　学名：Rosa davurica var. alpestris　です。これは旭川に引っ越して初めて見た植物でした。
北海道の寒い地域やシベリアに分布しているバラで、ヤマハマナスという別名があります。


野生の植物の美しさに感動し、しかもそれが自宅の敷地内にある事に大きな衝撃を受け
以来宝物のように見守っている植物です。

雪が融けて、今年もまた芽吹いて来るのが楽しみになりました。

前から興味があったのですが、今年はバラの実生繁殖をやってみようと思います。
実生繁殖というのはざっくり言うと種から育てる事です。


バラの実生繁殖は結構難しいらしく、種が市販される事はあまり無いと思います。
でも、元々そこにあった野生の植物を生かした庭を作った方が、
将来この場所を誰も世話出来なくなったとしても、負担をかけずに自然に還してあげられると思うんです。

たっぷり採れました。

丈夫な実を開いて種を取り出します。健康で立派な種が詰まっていました。


これを水洗いして、種だけにします。中に胚が入った、沈んでいる種だけを使います。


これだけでは表面に発芽抑制物質があるので上手く発芽しないそうです。
ガーゼやサラシを使って軽く揉んで、種を綺麗にします。


こんなに沢山種がありました。思ったより大きくて、ブドウの種みたいです。
これから用土を何種類か用意したり、置き場所を替えたりして播種実験してみようと思います。

うまく発芽しますように…