桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

旭岳・裾合平らへん 2019年夏山

2019-09-24 06:00:43 | 登山・スキー・キャンプ
もう数週間前から山の天気予報を見続けて、束の間の休日に大雪山の紅葉を観に行くことが出来ました。
平日だけどギラギラした人たちが一杯。週末だときっと無料駐車場に停められなかったでしょう。


ロープウェイの始発便は混みすぎて乗れなかったので次の便で姿見の駅まで。
なんだか皆登り渋っている様子…まだ眺望が開けていないからかな?


私たちはさっさと行きます。でも、この先で他の登山客が登り渋っていた理由が何となくわかる…


最高の登山日和かと思いきや、もの凄い強風で立っていられない程…私たちの脚では滑落しそうだったので7合目でさっさと撤退する事にしました。

他の登山客は風を読んでいるのかどんどん私たちとすれ違って上へ。頂上へは遮るものが無くなるので、軟弱者はさっさと去って正解です。

本当は間宮岳方面まで行ってぐるっと縦走するつもりでしたが、予定変更して姿見から裾合平をゆっくり散策。


夫婦池。最初からこっちに来ていればよかったという穏やかな風景。


チングルマの立ち枯れた姿や


草紅葉が進む草原と当麻岳方向


食べられそうな実が沢山


私の好きな鬱蒼とした草原


ニヤニヤタイム


良いカメラ持ってこればよかったな~


この先さらに美しい裾合平ですが、藪になってきたところで引き返す


あ~初めからこっちを歩くことに専念すればよかった


と、後悔しながらも綺麗な景色をのんびり歩き


また姿見の駅へ戻る。

旭岳はこの数日後、雪に覆われました。緩い散策でしたがきっと一期一会の風景に出会えたのだろうと思って満足です。


緑岳 2019年夏山

2019-09-01 08:43:22 | 登山・スキー・キャンプ
実は緑岳には何度も行こうとして天気と休みのタイミングが合わず、念願かなっての初登頂でした。


天気予報では曇りだったけど、もうそれでも良いからとにかくてっぺんに行こうという気分。


ふわふわ筋肉の僕たちでも、なぜか「岩の急登」が得意という不思議な能力があって


時々ナキウサギを見かけたのですが、写真を撮れなくて奥さんに怒られ(なんであんな高速移動する動物を世の中の人々は撮れるのか不思議)


3時間弱でとうとう頂上へ。


思ったより晴れてる!白雲岳の避難小屋が見えます。最近小屋付近にヒグマが来るようになってしまったらしく、テントが全然ありませんでした。


雲の切れ間から見える山の名前をスラスラ説明してくれる奥さん。相当山のガイドブックを読み込んでいるらしい。


ウラシマツツジがもう色づき始めていました。


下山するころには雲はすっかり取れて、この日はラッキーな登山日和でした。


花はすっかり終わっているけど


この辺はチングルマの大群落があります。花も多い緑岳。違う季節にまた来たい山が増えました。

朱鞠内湖キャンプ2019年7月

2019-08-11 15:45:41 | 登山・スキー・キャンプ
奥さんが職場の人に、僕が今「パンを焼く薪窯の設計をしている」という話をしたら笑われたそうです(好意的な意味で)。
その後、世の中の大半からしたら、パンを焼く薪窯を作ろうとしている建主さんって少数派だし非日常的だよね、という話を夫婦でしていました。
僕の仕事はいろんなお客さんと触れる事があり、時には「えっ?そんな設計したことないですよ」みたいなご相談を受ける事があります。
それから修行時代に色んな意味で「この人たち本当に今家を建てて良いのかなぁ」と思う人も実は沢山出会ってきたのですが、皆さんとても幸せそうです。

僕は建主さんたちとの出会いのおかげで人生が豊かになりました。
ものごとの考え方や感じ方、設計技術や経験を積む上でも、自分の常識や価値観だけでは超えられなかったものを得ています。
自分で建てられる家には限りがあるから(僕は自宅しか建てていませんが)、建主さんが生涯大事にする家を設計させてもらう事はとてもありがたい事です。

奥さんは「離島から設計依頼来てほしい(自分が行きたい)」という事を言われます。
僕たちは遊びながらいつもそんな会話をしています。


気に入った場所には何度も行く、またしても朱鞠内湖へ。


休みが世間とずれているので、人が少ない日にこうしてゆっくり遊べます。


このキャンプ場では音楽を流すのが禁止になりました。
それぞれの時間を楽しむことを大事にしている場所です。


僕たちもクスクス笑いながらいろんな話をしたり


軟弱ものなのでカセットコンロでご飯を炊いて(いつかは薪で炊きたい)


火を起こして


白いご飯が無事に炊けただけで大騒ぎ。


冷凍たい焼きを炙って


翌朝には普段食べないシャウエッセンを炙って、相変わらず安上がりで食事がすみます。
「最小限の水で楽しむ事」が奥さんの目標らしく、道具を汚す(排水が多くなる)料理はしないというこだわりがあるらしいです。


よくわからないポーズで写真を撮って


懲りずにまた来ようと言って帰る。

たまに「生活できてるのかなこの人たち」と思われるぐらい遊ぶことにもエネルギーを注いでしまっています。
仕事も生活も、どちらも大事です。







美瑛岳 2019年夏山

2019-07-10 16:30:00 | 登山・スキー・キャンプ
僕たちは年々ルートを長くして登山のレベルを上げているのですが、大体翌年の春には身体がフワフワに戻ってしまうため、結局あんまり成長できていません。このままでは張り切って買った縦走用のザックをヤフーオークションに出す羽目になるので、今回は美瑛岳で肉体改造を行う事にしました。


無駄に長い望岳台。ここで僕がぜーぜー言うので早くも「帰ろう。そのままでは今日中に着かないよ。」と奥さんに諦められました。


悔しいので先に進むと分岐でまた「帰ろう、危ないよ。」と言われ…押し問答を数回繰り返し「私は山を純粋に楽しみたくて来てるけど、あなたは景色も見ずに苦しんでいるだけだ」と呆れられ、「苦しいのを超えていくのが好きなんです、やらせてください」という部員と鬼コーチの会話をして




なんだかんだで、雪渓に来ました。


そしてそこには夢のようなお花畑が広がり


さらにその先には壁の様な急登が標高差200メートル程続いていました


暗示をかけて壁を超えると、


まだ終わりじゃない事に愕然として

「なんか具合悪いかも」と、まさかの鬼コーチの方が不調。腹が減って血糖値が急激に下がる「シャリバテ」という症状です。

頂上手前でおにぎりを食べたら「雲出てきたし、もうほとんど頂上だから登ったって事にして帰ろう。」とコーチの都合の良い判断で下山。頂上まであと100メートルほどなのですが、この斜度を見るとたぶん僕たちの足では往復1時間かかってしまいます。


天気が良ければ十勝岳方向の眺望がすばらしいはず


でもこんな遊びをしたり


花を見たり








とにかく変化があって面白い山でした。晴れている時にまた来たいと思います。


「今度は十勝岳と縦走で」というコーチ、大丈夫でしょうか…


春香山の銀嶺荘

2019-07-07 14:26:24 | 登山・スキー・キャンプ
またしても奥さんの親戚に会いに小樽方面に行く機会がありました。
せっかくなので山に登るという事で、春香山に行く事にしました。


出発時間が遅くてちょっと嫌な予感…出来立てほやほやの大きなクマの糞がありました。


一目散で着いた「銀嶺荘」。この日の一番の目的はこの山小屋に泊まる事です。
管理人さんも僕たちの到着が遅くて心配していた様子。


ここは東海大学の保養施設になっていて、北海道では珍しく管理人が常駐している山小屋です。
大学に事前予約を入れて一泊1600円で泊まれます。


僕たちの到着のために薪ストーブとランタンを灯しておいてくれました。


心配だった水の調達は、湧水を濾過して使うことが出来ます。


やっと一息ついて晩飯の支度。お酒は持ってきていないと言うと管理人さんは少し驚いていました。
ここを利用する人は大抵酒盛りをしに来るスキーヤーや登山サークルの人達。それでもお客さんが以前よりだいぶ減っているそうです。


シンプルにソーセージ鍋です。ヒグマに盗られなくてよかった。


最小限の灯り。そのうち慣れますよと言われてもヘッドライトが欠かせない僕たち。


時間が停まったような山小屋で古い登山関係の本を読み漁り


闇の中でする読書もなかなか楽しかったです。


翌朝は雨の予報だったけどすっかり真夏のような日差しが出て


貧乏くさい朝ごはんも輝いて見える!


楽しい山小屋体験があっという間に終わってしまいました。


さようなら銀嶺荘。今度は美味しい珈琲を頂きに行きたいです。


きんんきんに冷えた沢水はきっとこれだな。


クマに鉢合わせになった時にどう戦うか、という作戦会議をしながら下山。といってもほとんど林道歩きでした。
冬のスノーシュー散策も楽しめそうな所です。奥さんは今度はウィスキーかビールを必ず持って行くんだろうなぁ。