日本酒の専門店です

私は大学で発酵の勉強をしました。ここでは私達の身の回りを取り囲む、日本酒をはじめとする発酵食品を楽しくご紹介したいと思います。

本当に美味しい話!

2006年10月02日 05時41分11秒 | 発酵食品 貴重な日本酒
和酒バーしもみや 本当に美味しい話!
開店当初から、置いていた滋賀県の喜楽長ですが、沢山のお酒が入れ替わる中、この喜楽長だけは絶やすことなく今日に至っています。それだけファンが多いと言う事です。
辛口で後味がスッキリしているきれいな造りで定評があります。
実は、この喜楽長とっても貴重な存在になってきました。
と言うのは、この喜楽長今年は大きな大きな節目を迎えているのです。
長年、喜楽長の杜氏として昭和30年から50年にわたり第一線で頑張ってきたのですが70歳半ばを超えて、後継者に杜氏を譲り引退することになったのです。
また、父親の天保勇氏も喜楽長の杜氏で、親子2代にわたり70年以上その味を守り続けてくれたのです。
会社で言えば、トップの社長が料理の世界で言えば総料理長が身を引くようなもの。
杜氏が代わると言うことは、大袈裟に言うと蔵の存続も左右するくらい大きな出来事な訳です。有名な杜氏になると、引き抜きもありその杜氏がいなくなった蔵は、味が大きく変わり傾くこともままあります。
今年の造りで引退し、若い杜氏の後身に道を譲ることになったんです。
その杜氏の名は天保正一(てんぽ しょういち)と言います。
この秋の仕込みから、天保氏の一番弟子『家 修氏』が新しい杜氏として造ることになります。
私達は、その大きな節目を迎えようとする歴史的瞬間に偶然遭遇しているわけです。
今、お店にある喜楽長が天保杜氏の最後となります。そして、今年暮れに出てくる新酒が次の杜氏による貴重な瞬間を迎えようとしているのです。
少なくなってきています!
確実になくなっています!
今日も、いつものように何気なく注文が入り、そんな事情を知らない人が幸せそうな又嬉しそうな笑顔を見せてくれています。
喜楽長はこれからも、皆様に愛され続ける日本酒ですが、この天保杜氏
が造る日本酒は本当にこの世から消えつつあるのです。
今年の暮れに出てくる新酒は、次の杜氏の力によるものです。
どんな風に、変化するかは誰にも分かりません!
是非、呑んでみて下さい。そして、歴史的瞬間の味を体験して下さい。
今、お店にある喜楽長は2種類です。
●喜楽長辛口純米吟醸プラス14
一合売り!
●限定酒喜楽長夢銀河・純米吟醸
東京の酒屋の専用ブランドです。
一合売り!