洗車のついでに調子の悪かったCDチェンジャーをトランクから降ろして整備。このソニーの10連装チェンジャー(CDX-45RF)はST182セリカ、JZZ30ソアラと載せ替えてきたので実に20年は使ってきたことになる。車内という劣悪な環境のなか故障ひとつせずここまで持ちこたえたのは天晴れ。ここ数日の不調も機能停止ということではなく、特定のディスク番号の特定のトラック付近でピックアップの動きが渋くなり読み込み不良になるような症状だった。そこで購入後20年目にして初めて筐体を分解してみた。内部ユニットは外装キャビネットから粘性ダンパー4個と2本のバネで吊り下げの二段構造から成り走行振動から守られていた。丁度、車のサスペンションを思わせる構造だ。小刻みな振動はバネが吸収し、大きな揺れやGはダンパーが受け持つ。10段のマガジンから押し出されたCDはローラーで抜き出され読み込みユニットにセットされる。その読み込みユニットはパンタ構造の懸架ユニットにより上下し、マガジンにセットされたCD番号の高さに昇降する。修理といっても駆動ユニットや基板に問題はないので、CD抜き出し機構、リフト機構のプラギアとボールネジにシリコングリスを差していくだけ。ピックアップ部のアッセンブリはメイン基板を降ろしてユニットを抜き出しピックアップのリニアトラック可動部をグリスアップ。筐体内部は汚れも無く綺麗な状態であったが、高温で流れたグリスが基板保護プレートを濡らしていたのでこれを拭い清掃した。あとは元通り組み上げて車に戻し動作確認して作業を終える。このチェンジャーが20年も故障知らずで動き続けた最も大きな理由は明快。それは駆動系にゴムベルトを1本も使っていないこと。そして複雑な動きをシンプルで合理的な機構により実現したこと。設計陣の勝利と言える。これぞ「いい仕事」なのだ。
洗車
2010年10月16日 | 車
天気も良く穏やかな気候のなか洗車をする。半日を費やしフルコースの作業は半年振り。今日なんぞはコイン洗車場も待ち行列だろうと覚悟をきめ出かけるも車は一台も無くガラ空き。みなさんお出かけのご様子。洗剤で汚れを洗い流したあとはいつもの定位置に駐車する。この7番枠は隣が三角エリアのデットスペースゆえ他の人に迷惑をかけることなく広く使える場所なのだ。エンジンルームや室内も清掃した後、ジャッキアップしてホイールの裏側も一年ぶりに洗い流す。ブレーキダストと鉄粉で真っ黒に汚れているので洗い甲斐はある。来週は「ナノシャイン」コーティングの2年目点検を受ける予定。