土曜に買い物に寄ったヨーカドーで、吉本の若手漫才師が漫才をやっていた。新装開店のイベントらしい。「キャベツ確認中」というなんとも覚えにくく意味不明な名前の漫才コンビだった。客の集まりはごらんの通りであるけれど、下積み時代はそんなものでしょう。こういうイベントを見ると思い出すのが高校生の頃、学校帰りに友達とうどんを食おうと京都四条河原町の高島屋の屋上にあがるとイベントをやっていた。屋上の片隅に数えるほどの人を前に少女が必死で歌っている。唄が終わって、司会者が「レコードを買ってくれた方にはサインと握手会をこれからやります」と言うがはやいか、観客は蜘蛛の子を散らすごとく去っていった。なんだか見てはいけないものを見てしまった気分だった。会場の大きな看板には「鹿取容子」とあった。

しょっぱい
なにもせんほうがええ

しょっぱい
なにもせんほうがええ