★さちの夢空間

さちの身辺雑記。
ときどき情報の交換も。

手術日に退院!

2008-12-15 12:00:14 | 体調


CTの画像を見せてもらうと、腫瘍が梅干大になっているではないか!
始めはこぶし大だったのに。
大学病院へ移ってからは、何の治療もしていないというのに。

悪性の腫瘍は治療無しでは絶対に
小さくならないという。
さっそく家族に、心配してくれている友人たちに
メールを打つ。
「ひょっとしたら手術をしなくてもいいかもしれない」

担当チームのカンフェランスでは
「腫瘍の原因が分かっていないので手術をする」、
「肝臓へのリスクと血小板の低さを考えると
手術は回避したほうが良い」
との二つの意見に分かれたそうだ。
最終的には「ご自分で決めて下さい」とのことだった。

腫瘍の原因が分からないのは心に引っかかるが
身体にメスを入れると、年齢的に回復に時間がかかる。

いつも病室を覗いてくださる外科の医師に
どう思われるか聞いてみた。
「うーん、ボク的(!)には手術を見送ったほうが良いと思うな」
「先生のそのことばにのります!」

かくして手術は差し当たって受けないで
経過を観察することになった。

なんという幸運!
先生方も「悪化しての手術見送りは経験があるが
良い結果での中止は珍しい」と異口同音におっしゃった。

発病してから、「がん」という二文字に振り回され
闘う覚悟はできている積もりでも、
萎えそうになる時も何度かあった。

そんな時、夫や息子、親しい友人たち、
駆けつけてくれたコーラスの仲間
中学や高校の同級生、ご近所の方
かつて環境運動をともに闘った仲間たち
10年ぶりに会った友の励ましが
わたしを強く支えてくれた。

医師団や看護師さんたちも
殺人的な忙しさの中、わたしの心に寄り添ってくださり
とてもありがたかった。

「病院暮らしが長かったので、体力が回復したら退院にしましょう」と
主治医は言ってくださったが、部屋のやりくりがつかず、
結局手術の予定日に退院することになった。

以上がここ2ヶ月余りの顛末です。

自分のことのように走り回ってくださった友人、
お見舞いいただいた方々、
心配してメールや電話をしょっちゅうして下さった方々に
心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。