★さちの夢空間

さちの身辺雑記。
ときどき情報の交換も。

俳句 ~いつのまにか五年の歳月が~

2010-05-17 21:31:43 | 趣味
俳句を始めて五年。
きっかけは校区の友人の誘い。
まったく未知の世界だったが「牛に引かれて善光寺・・・」よろしく、
やってみることにした。

友人が所属している結社は、有季、定型、歴史的仮名遣いという
伝統的なものだった。
わたしはどちらかというと、あまり形式にこだわりたくないほうだが
初心者なので形式にのっとって詠み始めた。

といっても月に一回の句会に六句投句するのみ。
極めて寡作だった。それは今もあまり変わらない。

俳句の上達法はまず一句でも多く詠むことと聞いてはいるものの
ボキャ貧、国文学の知識、素養の欠如などあって、そうおいそれとは
詠めない。

それでも続けていれば何とかなるもので、所属する月刊誌の2月号の巻頭に選ばれた。
巻頭に選ばれると「巻頭作家紹介」ページに写真と共にプロフィールが載る。

           所属する結社の月刊誌「栴檀」(せんだん)
                  

プロフィールは、私を句会に誘ってくれた友人が書いてくれた。
彼女は、子どもが中学のときPTAで知り合って以来の友人である。

彼女は古代史を学び、日本文学、古典、日本語、歴史に
造詣が深く、教えられることが多い。
その上教師の傍ら農業にも従事していたので
農作業にまつわる事柄にも精通している。
句歴は十年で、常に選に入る達人である。

当然文章の達人でもあるので、わたしのことを実力以上に
簡潔に分かりやすく書いてくれた。感謝、感謝である。

俳句を詠むようになると、誰もが感じることだが
日本語の豊かさ、季語のおもしろさ、自然のもつ奥深さにあらためて気付かされる。


一番好きなのは歌うことだが、入団して20年になるコーラスも体力的にきつくなってきた。
先日も練習のあと疲れを覚え、翌日から血尿が出る始末。
演奏会が近いので特別練習があったが出席できなかった。
悲しいけど、もうそろそろ限界かなと思う。

その点俳句は寝たきりになっても続けられる(ボケちゃったら無理だけど)。
人生も終盤。悔いの無い毎日を過ごしたいと思うのだが・・・。

   最近の句から      数独の空白多し目借時  さち





          今を盛りのエゴの花 とてもいい香り
 



 水彩画教室

2009-06-06 10:20:31 | 趣味
今度のめまいは治りが悪く、いまだに吐き気も続いている。
病気の話題ばかりでは読んで下さる方にも
書いているほうも気が滅入るので、
具合のいい日に受けた単発の講座のお話を。

昔から絵を描くのは好きだったが、歌と同じ下手の横好き。
誰かこつを教えてくれないかなと漠然と考えていたところ
近くの生涯学習センターでこんなチラシを見つけた。

「絵は才能ではありません。絵には秘密があるのです」
というフレーズにつられて申し込んだ。
募集定員は12名。ところが人気があって多くの人(50人余り)が応募。
定員を15人に増やしたとのこと。
そのおかげか私も受講できた。
講師は「団塊世代のための市民講師養成講座」を終了した
元サラリーマンのもの柔らかな方。


上記のようなヒミツの道具が配られた。
スケール、水をくぐらせたはがき、水性ペン、ねりけし。
そして絵の具が4色。

素材は玉ねぎ。
①スケールを10センチほど離して玉ねぎの
 輪郭をスケールにフエルトペンで描く。
②①のスケールを10センチほど離して
 「利き目」ではがきに細いシャープペンシルで
 玉ねぎを書き写していく。
 絵の具の色を美しく出すために、練り消しで
 輪郭を薄くしておく。
③はがき(既に水張りされている)の全体を水で濡らす。
④黄色の絵の具を薄く溶いて玉ねぎ全体を塗る。
⑤赤と緑の絵の具で皮の色、青赤緑の絵の具で
 影の部分を塗る。光っているところは水をつけ
 吸い取る。
 (色を塗るときはそのつどドライヤーで乾かす)


ニトリの100円の額に入れてできあがり。

絵は知覚能力、すなわち右脳で、必ず利き目で描く。
左脳で描くとシンボリックな絵になる。
利き目は片目ずつ瞑ってみて見やすいほう。
などを学び楽しく2時間を終えた。
さて、出来栄えは???




天満敦子・椎名雄一郎デュオリサイタル

2008-07-23 10:18:28 | 趣味
サラマンカホール(岐阜市)の4月から10月の通し券を買っておいた。
すでに錦織健、ジョージ・ウインストンの演奏会は終わり
今日は天満敦子のヴァイオリンと椎名雄一郎のパイプオルガンのデュオ。

ヴァイオリンとピアノのデュオは何度も聴いたが
パイプオルガンというのは初めてだ。



午後3時からの演奏会なので駐車場は
まさに灼熱地獄。
ほうほうの態で会場へ逃げ込む。

ヴァイオリンは舞台の上。パイプオルガンはそこからかなり高い位置。
お互いに合わせ鏡で位置を確認しあい、息を合わせる。
なかなか大変な様子。

まずパイプオルガンの『トッカータとフーガ』が始まった。
バッハの超ポピュラーなこの曲は小学校のときからよく聴いていた。

むかし、映画「海底2万マイル」でジェイムス・メイスン扮するネモ艦長が
潜水艦「ノーチラス号」の中で弾いていたのが印象に残っている。
(メチャ古い話です)
なにしろ1954年製作の映画だから。

天満さんのヴァイオリンは、太く力強くしかも心の奥深く
染み入るような音。
270年前のストラデヴァリウスだとか。

曲目はアルビノーニのアダージョ、アメイジンググレイス、
ヘンデルのオンブラマイフ、カッチーニのアヴェマリアなど
ポピュラーなものばかり。

冷房が程よく効いたホール、美しく切ないヴァイオリンの音。
ひとの息づかいに似たパイプオルガン。
その上、朝から激しい頭痛で鎮痛剤を服用していたので
気持ちよーく眠ってしまった。

後半はヴァイオリンのソロ。
バッハのシャコンヌが演奏されるので
今度はしっかり目覚めていた。

彼女の紹介で日本で演奏されるようになった
ポルムベスクの「望郷のバラード」は最後の演奏だった。

この曲にまつわるドキュメンタリー・ドラマがまたまた再放送される


天満さんはその天衣無縫なトークでも人気のある方。
「この暑さの中、よくぞお越しくださいました」には
会場大爆笑。

拍手が鳴り止まずアンコールは2曲。
演奏会の終わるころには頭痛もすっかり消えていた。

もう一度ヴァイオリンとパイプオルガンのアンサンブルが聴きたくて
CD『祈り』を買ってしまった。


家人いわく「心の落ち着く音色だね」。
買ってよかった。




演奏会の余韻

2007-12-26 23:21:52 | 趣味

月初めにコーラスの定期演奏会がありました。
750席あまりの会場が満員になりました。
いつもながらうれしいことです。
聴きに来てくれた友人たちからお花やチョコやら
ワインやらいろいろいただきました。



これはクリスマスのケーキ、シュトーレン。


ラズベリーのリキュール

いずれも友人の手作りです。
シュトーレンはクリスマスまでに少しづつ頂くお菓子。
写真を撮る前に食べてしまいあわててシャッターを(汗)。

今年の演奏会のCD。~表~
絵心のある団長が、毎年ステキなデザインのCDを
作ってくれます。

   ~裏~
今年はいつになく大所帯でした。

頂いたお花はつい最近まで良い香りを
漂わせていました。
鉢物は春までは楽しめそうです。
そういえば昨年頂いたシクラメンは
夏を越し、葉が盛んに出ています。
お花の一杯あるくらし、だーい好きです。



夏合宿(コーラス)

2007-09-09 11:18:46 | 趣味

ここのところやっと秋の気配を感じ始めた。
だが、皮膚にまとわりつくような湿気はあいかわらず。
信州の爽やかさが懐かしい。
去年の合宿は体調不良でドタキャンしたので
今年は「ガンバルぞ」と鍼に足しげく通い
点滴も受けながら体力を維持した。
その甲斐あって、なんとか無事に3日間を終えることができた。
これは、音楽の中にいることの楽しさ、
気候、自然の美しさによるのだと思う。

場所は初めて行く戸狩高原。スキーのメッカだ。
夏は学生の合宿がいたるところで行われている。


戸狩は、はや秋色。
 

練習の合間に野沢温泉の近くの北竜湖を訪ねた。
湖の周りを一周。
 
みずひきそう

つりふね草              黄つりふね
 

湖のほとりのホテルにこんな家具があった。

このあたりはアスパラガスが特産。でも座り心地は???


みんなで歩くと山道も気にならない。

この清楚な花はどこかで見た記憶がある。名前は何だったっけ?

足湯を楽しんで帰路に着く。有機米や自家栽培の野菜をふんだんに使った
夕食の美味しかったこと。

宿泊した「深雪野パークプラザ」周辺で出会った葛の花

ガウラ(白蝶草)赤花科 北アメリカ原産
 

涼しさと音楽と、非日常のときが英気を養ってくれた。





我が家の花・はな・・・突然 PCダウン!

2007-05-15 15:25:21 | 趣味


我が家の花をデジカメに収めたものの
なかなかアップできなかった。
季節はずれも多いけど、お目こぼしを・・・。

イキシア
 
おだまき
 
薄いヴェールはねぎぼうず
 
たつなみそう(波が立っているように咲くので)
 
名前がわかりません。      とてもよい香りのすずらん
 
あでやかなフリージア


平凡なお花ばかり。

で、ここでアップしようと思ったら、突然画面が真っ暗に・・・。
これが5月4日のこと。
FUJITUに問い合わせたら、リカバリーが必要とのこと。
どうしよう!リカバリーしたら今までのデータがすべて消えてしまう。
もっとまめにバックアップしておけばよかった。
と思っても後の祭り。
そういえば、動かなくなる前にカラカラカラカラと妙な音が頻繁にしていたっけ。

何とかデータを残せないものかと友人に相談したら
「友人に詳しい人がいるから」と紹介してくれた。
藁にもすがる思いで見てもらうと、「データは残せるでしょう」とのこと。
しかしPCを開けてみると、なんとハード・ディスクの損傷だった。
その方は根気よくメールとMYPICTUREとDOCUMENTをバックアップしてくださった。

地獄に仏とはこのこと。
これに懲りてバックアップをまめにしようと決心した。
紹介してくれた友人に感謝、感謝。直してくださった友人の友人にも感謝、感謝。

で、ようやく季節はずれのお花を、さらに外れて載せました。



そばきり・「助六」

2007-04-25 14:59:05 | 趣味
わたしたちはそばが大好き。
なかでも岐阜県関市にある「助六」は大のお気に入りの一つ。
そばの美味しさもさることながら、ご亭主の気さくで温かい人柄が
食事を一層美味しくさせる。

そばといえば日本酒。
まず、岐阜県八百津町の「蔵元やまだ」の純米吟醸『二百八十八夜』。
このお酒は、杜氏の高倉氏が米作りから酒造りまですべて一人で
288日かけて仕上げたお酒。さらっとしていて甘くなく、のど越しもすっきり。酒好きの好むお酒だ。

次は久寿玉の立春朝絞り。これがまた香りがよくて美味しい。

おつまみは、わさびの茎しょうゆ漬け、クレソンのおひたし、蕗味噌。

山菜、そばがきのてんぷら。ニシンの甘露煮など。

濁り酒の御土(愛媛・亀岡酒造。紹介したことがある。)

そして店名の入った新酒『信濃錦』といずれ劣らぬ個性のある美味しいお酒だった。
ここでようやくそばとなる。いなかとざるを一枚づついただいた。
香り高いこしのあるそば。
ここのそばは石臼で手びきなので、一日に打つ量が限られている。
電話をかけてから出かけたほうが無難だ。

食べかけてあわてて写真を撮ったので「いなか」は量が少ない。

関市まではバスで片道1時間。お酒を飲まなきゃ車で20分。
それでも飲みたい私たちです。(笑)。




我が家のチューリップです。
 



我が家のミニ花壇

2007-03-22 21:12:23 | 趣味

我が家の数少ない花もようやく開いてきた。
ハナニラ
(パンフにイフェイオン・ウイスリー・ブルーと書いてあり
写真を見ると可憐な花だったので迷わず注文。
咲いて初めてハナニラと分かり大笑い。)


 
ガーデン・シクラメンはとっても丈夫。
昨年の株がきれいに咲いてくれた。
 
ただ一輪咲いたラッパスイセン。
 
ミニアイリス

矮性チューリップ。開花にはもう少しかかりそう。

ビオラやパンジーはみな元気。
 
順調に行けば、ミニ花壇はこのような姿になるはずですが・・・。(昨年のようす)







タイムドメイン・スピーカー

2007-01-06 21:36:52 | 趣味

友人宅ですばらしい音のスピーカーを紹介された。
タイムドメイン

録音された音が忠実に再現されると言う。
あのビル・ゲイツもこの会社のスピーカーの音を聴いて
「わたしの8千万かけたオーディオセットはなんだったんだろう」と
言ったとかいわなかったとか。

タイムドメイン理論とは、(株)タイムドメインの由井啓之社長が提唱する
オーディオ理論です。
 従来のオーディオ理論は、主に周波数領域(Frequency Domain)に着目して、低音から高音までの再生限界と特性のフラット化と
歪率の最小化を目指してきました。
それに対し、時間領域(Time Domain)の再現性に着目したのが
タイムドメイン理論です。
 「音」とは空気の「振動」ですが、タイムドメイン理論は、
その振動の発生から消滅までの時間的な過程(音の波形の過程)を正しく再現し、限りなく原音に忠実に近づけるために生まれた理論です。


確かに柔らかくホットする音である。
心に語りかける音で、癒しの効果も大きいそうだ。
1セット31万5千円のもあるがこのミニタイプはわずか1万8千円。
お値段もリーズナブルだし、音楽を聴くことが至上の楽しみである私としては
今すぐにでも欲しいけど、今使っているファイブ・サラウンド・システムも
まだ傷んでいないのでもったいないし、
大いに迷うところだ。


 




遅ればせの報告を。
昨年12月にコーラスの定期演奏会を開いたサラマンカホール。
ロビーや階段がイルミネーションで美しく彩られていました。
今年が初めての試みのようです。




演奏後お花をたくさん頂いて感激。











有松でジャズコンサート

2006-12-27 11:04:04 | 趣味
夫の友人宅でジャズコンサートがあった。
その方はある老舗の八代目でお屋敷は”絞り”で有名な有松にある。
改造された蔵が演奏会場だ。

お屋敷の正面玄関

演奏会は7時から。
始まるまでのひととき、広間でカナッペとソフトドリンクを賞味。




いよいよ蔵を改造した演奏会場へ移動。


およそ70人のお客様が集まった。
わたしたちは音がよいと言われた2階へ。
太い梁で写真がうまく撮れなかったが
古い家屋の持つ重厚さと温かさが心地よかった。


演奏は「We three Torio」
ピアノ三上クニ、ベース高梨道生、ドラムス長谷川明彦。
ピアノの三上さんは、ライオネル・ハンプトン楽団や
デューク・エリントン楽団の専属ピアニストだった人。
「Take the Atrain」や「Star Dust」などスタンダード・ナンバーから
日本の抒情歌まで幅広く聴かせてくれた。


古いお屋敷らしく随所にその風情がうかがわれる。





演奏の後はイタリアで修行して
帰国したばかりと言う青年の手になるイタリア料理。
数え切れない種類のお料理が出たが
写真を撮り忘れて、気がついたらイチゴのサンタさんだけが
お皿に残っていた。
あわてて写したら、なんとピンボケ。
来年は写真の勉強が必要だ。

ステキなジャズを聴いて、飲んで食べて
たくさんの夫のお友だちとおしゃべりして
よい年忘れになりました。





スイフヨウ

2006-09-08 15:37:18 | 趣味

朝夕ひんやりとした風が吹き、ずいぶん過ごしやすくなった。
ようやく夏バテともさよならできそうだ。

楽しみにしていたスイフヨウが咲きはじめた。

純白の花が

しぼむころにはこんなに派手な色に。


昨年ご好評をいただいたブログから
スイフヨウの色変わり

ルリマツリ 磯松科 アフリカ原産




クロサンドラ(Summer Candle) 狐の孫科 
『狐の孫』って面白い名前
アカンサスやコエビソウも同じ狐の孫科。












ニキ・ド・サンファル展(8月15日まで)

2006-08-04 11:55:26 | 趣味
先日、所用で名古屋へ行ったので友人お勧めの『ニキ』展をのぞいた。
矢場町から、名古屋市美術館のある白川公園まで
膝のリハビリも兼ねて20分ほど歩いた。
ちょうどニキのドキュメンタリーの上映があり
鑑賞の助けになった。

ドキュメンタリー『ニキ・ド・サンファル~美しい獣(ひと)』



Big Lady(1968~95)


ニキは1930年フランス系アメリカ人の母と
フランス人の銀行家の父のもとに生まれた。
難産の上の出生、父の倒産、不貞、父からの性的虐待、結婚、離別。
30歳までのニキが心に受けた傷はトラウマとなり、
重い神経衰弱を病むが絵を描くことにより回復。
31歳、作品をライフルで撃つ「射撃絵画」で
スキャンダラスなデビュー。
35歳(1964)で発表した『ナナ』シリーズが脚光を浴び
終生のパートナー、スイスのアーティスト、ティンゲリーにも
支えられ、40年間現代美術の第一線で活躍。
1998年イタリアのトスカーナ地方に≪タロット・ガーデン≫を
20年の歳月をかけて完成させた。
2002年5月逝去。


私は現代美術はよく分からない。
しかし、ナナシリーズは地母神のイメージと重なり
豊満で暖かく、カラフルで見ていて楽しくなる。


へびの木((1979)

いろいろな表情のへびが居るが、私には
みな笑っているようにみえる。
従来のへびのイメージが覆された。


Half Woman Half Angel(1992)


≪ニキの作品群の製作行為は、トラウマを乗り越えるための自己セラピー。
傷心の『自叙伝』≫である。』(林 寿美)

このことばは、鑑賞したあとの私の気持ちを
的確にあらわしている。


ニキはボーグのモデルをやったり、
一時は女優をめざした美しい人。


栃木県の那須には、ニキの作品だけを展示する
世界で唯一の美術館がある。


オペラ『魔笛』

2006-07-02 13:37:15 | 趣味
7月1日,
コーラスの仲間3人と『魔笛』を見に行った。


キャパ730ほどのホールで、どうやってオペラを上演するのだろう?
きっと演奏会形式だろうな、と思いきや、
ちゃんと舞台装置の神殿がしつらえてあった。
ただ本来平行であるはずの神殿の柱が斜めにずらしてある。


指揮のマルティン・マージク


オケはピットがないので、舞台下手に細長く陣取り、
指揮者は気の毒に、右手の演者を何度も見なければならない。
だから、歌と演奏がビミョウにずれハラハラする場面もあった。
が、パパゲーノのバリトンも軽妙だったし、

夜の女王も伸びやかで聞いていて楽なソプラノだった。


ザラストロは重厚なバスで、しかも長身の渋い紳士だったし、

三人の侍女(童子と二役)のハーモニーも美しく、


タミーノのテノールは澄んだよく通る声で、


3時間があっという間に過ぎてしまった。
近場でこれだけのオペラを鑑賞できて幸せだった。

そのあとはお楽しみの会食。
ホールの近くの中華料理のお店を予約しておいた。
案の定、超満員だった。
4人だけの個室でおしゃべりに花が咲き
「今度はザルツブルグでオペラを観たいね」と大いに盛り上がった。
みな車だったので、もちろんアルコールは一切なし。
それでも盛り上がれるものですね。





コンサート  C・バルトリ

2006-03-31 22:16:20 | 趣味


どうしても聴きたくてコンサートに出かけた。
メゾソプラノのチェチーリア・バルトリとチョン・ミョンフンのピアノ伴奏。
超豪華な顔合わせだ。
案の定、安い席は早々に売り切れてしまったので
思い切ってB席をゲット。
AやS席はオペラより高くとても手が出ない。
日本の演奏会はチケットが高すぎるとよく言われるが
ホントにそう思う。

さて当日会場へ行って驚いた。安い席がいっぱい空いている。
なんてこと!
高いチケットを売るためのソールド・アウトだったんだ。
なんてアコギな商法だこと。

しかも安くないB席でも天井桟敷。
ただ舞台からは遠いが真正面なので
音がいいのがせめてもの救い。

が、バルトリが歌いだすと先ほどの腹立ちはどこへやら、
夢見心地に。

その声は豊かで艶があり、華麗でやさしく
聴くものを包み込む。
表現力の豊かさは、言葉の分からないわたしにも
題名を聞いただけで、こんなことを歌っているに違いない
と思わせてしまう。

その上超絶技巧のコロラトゥーラ
人間業とは思えないほど。
声域がメゾなのでより深みもある。

伴奏のミョンフンさんは指揮者としても
ピアニストとしても超一流。
オペラも多く振っているので
アリアの伴奏などオケを聴いているような豊かさだ。

演奏が終わるとスタンディングオベーション。
それに応えてアンコールを4曲も歌ってくれた。
友人と二人でハイになりっぱなしのまま帰路に着いた。




ここで突然葉牡丹のつぼみです。
記事とは関係ないけどあまり美しかったので。









80年ぶり

2006-03-30 21:12:10 | 趣味
のち

朝起きると、天気予報どおり雪が降っている。
ふつう春の雪はちらちら降ってすぐ溶けるのだが
今日は様子が違う。真冬のような降りかただ。
10時ごろには回りは真っ白。
3センチ積もったとニュースで言っていた。
しかも、岐阜で3月に雪が3センチも積もったのは
80年ぶりとか。
昨年の12月は60年ぶりの大雪だった。

不気味な異常気象が続く。

昨日はこんな春爛漫の写真を撮ったのに




今日の景色はこのとおり





せっかく咲き出したチューリップやムスカリも
ふるえているよう。