★さちの夢空間

さちの身辺雑記。
ときどき情報の交換も。

もうひとつの読書会

2005-11-30 14:27:44 | 趣味


この読書会は中学のPTAで知り合った
有志が集まって発足させたもの。
もう23年くらい続いている。会員は11人。
中学時代国語の担当だったK先生が顧問だ。
一時、会員の希望で「源氏物語」を通読したが、
最近はもっぱらK先生にテーマ本を選んでもらっている
お手軽読書会だ。

今回は『阿弥陀堂だより』。南木佳士の作である。
彼の作品は、芥川賞受賞作『ダイヤモンドダスト』以来2冊目。
映画にもなった。

豊かとはいえない環境で育った孝夫と美智子が、
高校時代に知り合い,売れない作家、
最先端の医療の現場にいる医師になって結婚する。

美智子は「患者となって生物学的弱者とみなされることに
抵抗がある」流産すると「遺伝子を伝えられなかった女よね」
などと傲慢な側面を持っている。
しかし流産をきっかけに心を病むようになる。
二人は孝夫の故郷である信州に帰り、
難病とたたかいながら明るく生きる娘と
村人の霊を祀る「阿弥陀堂」の世話をしている老婆との交流の中で、
しだいに生きる力を取り戻していく。

素直な文体でさらっと読める小説だ。



帰りがけふと空を見ると、刷毛で掃いたような雲が美しかった。

   












晩秋

2005-11-24 15:12:24 | 趣味

秋の日のヴィオロンの。。。
詩を思い出し口ずさんでみたら頭の部分しかでてこない。
この続きってどうだったかな?
気になりだすと落ち着かない。
で、調べてみた。


まず、一番有名な上田敏の『海潮音』から

落葉
(上田敏訳)               

秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
身にしみて
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。



近くの小学校



秋の歌

(堀口大學訳)

秋風の
ヴィオロンの
節(ふし)ながき啜泣(すすりなき)
もの憂き哀しみに
わが魂を
痛ましむ。

時の鐘
鳴りも出づれば
せつなくも胸せまり
思ひぞ出づる
来(こ)し方に
涙は湧く。

落葉ならね
身をば遣(や)る
われも、
かなたこなた
吹きまくれ
逆風(さかかぜ)よ。



現代語訳はだいぶ雰囲気が変わります。
秋の唄         
(金子光晴訳)

秋のヴィオロンが
いつまでも
 すすりあげてる
身のおきどころのない
さびしい僕には、
 ひしひしこたえるよ。

鐘が鳴っている
息も止まる程はっとして、
顔蒼ざめて、
 僕は、おもいだす
むかしの日のこと。
 すると止途(とめど)もない涙だ。

つらい風が
僕をさらって、
 落葉を追っかけるように、
あっちへ、
こっちへ、
 翻弄するがままなのだ。

参考までに原文を

Chanson d'automne
                Paul Verlaine

Les sanglots longs
Des violons
 De l'automne
Blessent mon coeur
D'une langueur
 Monotone.

Tout suffocant
Et blême, quand
 Sonne l'heure,
Je me souviens
Des jours anciens
 Et je pleure

Et je m'en vais
Au vent mauvais
 Qui m'emporte
Deçà, delà,
Pareil à la
 Feuille morte.



ヴェルレーヌ、20歳のときの作品だそうです。
ヴェルレーヌはA・ランボーとの愛情のもつれから
彼を銃で狙撃した事件は有名。
映画『太陽と月に背いて』では、ランボーを
レオナルド・ディカプリオが演じていました。
ヴェルレーヌは誰だったかな?

       



スイセイミュージカル・夢があるから

2005-11-21 11:00:34 | 活動

私の所属している演劇鑑賞会は年に6本の芝居を観る。
会員1500人前後がおよそ230サークルに所属している。
会費は1ヶ月2200円。一本4400円で見ることができる。

サークルを6分割して、年に1回、運営サークルと称して、好きな芝居を
選んで、その芝居の魅力や見所の情宣、劇団のスタッフや役者さんとの
交流、舞台装置の搬入・搬出、会員拡大の取り組み、感想文集つくり
など3ヶ月にわたってその芝居の上演に関わる。

みなが力を出し合うことにより、安い料金で上質の芝居を
観る事ができる。
以前アップした『ドライビング・ミス・デイジイー』もその一つだ。

私のサークルの当番は、来年2月公演の
劇団スイセイ・ミュージカル『夢があるから』。

音楽座から分かれた比較的新しい劇団だ。
このミュージカルは2月で100回の公演を重ね、
北京芸術祭にも招聘され大好評だった演目だ。
ニューヨークで生まれた実在の日本女性が
振付家として日本で成功するまでの物語である。



今日は「楽しさ先取り企画」として演出家と役者の皆さん10人が来てくれた。
『夢があるから』の観どころと意気込みをはなし、
ソロナンバーの数々を歌ってくれるというので、
いつもよりたくさんの人たちが集まった。




久美の友人・ケン役の吉田要士さん 大海原朱里江役の相原奈保子さん
大海原朱里江は手をかえ品をかえ久美に意地悪をするのだが
これは実在の大女優がモデルになっている。




主役の振り付け家・中川久美の親友真由美役の中村香織さん





このあと会場の90人ばかりとテーマ曲「夢があるから」の大合唱をして
2月の公演を成功させようと大いに盛り上がった。

夕食をともにした若い男優さんは、とんかつ2人前
ごはんどんぶりに大盛りと、気持ちのいいくらいの食欲だった。

知恵熱

2005-11-15 18:05:54 | 体調

ずーっと続いていた微熱が点滴でよくなった。
血液検査をしても感染症は見つからない。
「先生、ヤッパリ知恵熱でしょうか?(笑)」
「そんなものはありません。(笑)」
わたしの西洋医学の主治医はとてもおっとりした
やさしい先生だ。

結局自律神経の失調で体温調節がうまくいかないのでは
と言うことに落ち着いた。


少し元気になったので、手付かずだった家周りに花を植えた。
いつもと同じパンジー、ビオラ、シクラメンなど。
花壇には、チューリップやミニチュア・アイリス、アリュウム、ムスカリなどの
球根をかなり植えた。

春から夏、秋と長ーく我が家を彩ってくれた
コリウスやニチニチソウ、ベゴニアなどまだまだ
元気なので、一部はプランターに植えなおし
軒下に置いた。
また来年花を見せてくれるだろう。





やっと
咲いたほととぎす(ユリ科) 
地味な花なので茶花に重宝がられている。。
実際の色はもっとくすんだ紫。




大地主

2005-11-14 13:04:08 | 趣味

いつもの散歩道から良く見えるところに、昔から地区の大地主と
言われている人のお屋敷がある。
蔵が残り大きなケヤキが2本そびえている。
その1本は枯れているが。
広すぎて手が回らないのだろう、と勝手な想像。

風情があるので写真を撮りたいと思っていたが、ようやく実現した。



屋敷の周りは手付かずのまま。木立がうっそうと茂っている。
千坪くらいあるのかしら?
木々の間から新築された数奇屋風の大きな住宅が見える。

周りを歩いてみると面白いものがあった。
昔ながらの電柱だ。碍子がちゃんと付いている。




ズームで撮りました。




納屋の屋根には銀杏が落ち放題。




りんごによく似た実をつけた大きな木があった。
姫りんごに似てるけどこんなに大きくなるものかな?
ズームで撮るとやっぱり姫りんご?
おしりの形がちょっと違うようにも思う。なんだろう?


   

きっとほかにもいろいろな樹木があるのだろうが
塀が高くてよく見えなかった。

高齢者!

2005-11-13 21:55:33 | 趣味


11月10日はつれあいの誕生日。
とうとう65歳になった。
朝から「ああ、高齢者かぁー」を連発している。
「いいじゃない。高齢者と言うのは行政が
そう決めているだけの話だから」といくら言っても
ニヤッと笑って「高齢者だぁー」を繰り返す。

お祝いに「お寿司がいいなー」と言うので
行きつけの店へ。
カウンターに座るやいなや、「高齢者になっちゃいました。」

「オッ、お誕生日ですね。おめでとうございます。
でもぜんぜんそんなお歳には見えませんよ」
そこで彼は「いやー、ありがとう」とニコニコ笑いながら
飲んだり食べたり。
で、それからはまったく「高齢者」と言う言葉は聞かなくなった。

そうか、それを言って欲しかったんだ。







溝蕎麦(みぞそば)タデ科 
いつも散歩する公園に、将来蛍の里にするべく
小川が造成されている。そこの水辺に群生していた。
高山の旅館で、てんぷらにしたみぞそばが
美味しかったことを思い出した。

フウセントウワタの実

2005-11-09 11:04:53 | 趣味

ちょびママさんに「フウセントウワタ」と言う花の名前を
教えてもらった。
それ以来実がなるのを楽しみにしていた。
もうその時期かな?と見に行くと ない!

全部刈られてしまっていた。
がっかりしていると、場所を変えてほんの少し植えてあった。
貧弱な枝だったが実はしっかりとなっていた。
精の強い植物なんだ。

もうすぐ実が熟して中から綿と種が出てくるという。
楽しみだ。


風船唐綿はガガイモ科 原産地はアフリカ



プリウスに決めた!

2005-11-07 18:45:43 | 趣味


今乗っている車はもう11年になる。
とても重厚で頑丈だったので気に入っていた。
まだ5万キロしか走っていないが、燃費は6キロ/ℓ、排ガスも多い。・
地球温暖化が進んでいる折、もう少しエコロジカルな車にしたい。

そのうえ腱鞘炎の手にはハンドルが重すぎる。
年齢的にも小型の車にしたい。
で、ハイブリッド車から探すことにした。
これはほとんど選択肢がない。

ハイブリッドと言えばやっぱりトヨタ。
とりあえずプリウスが条件にかなっている。
でもデザインがいまいち。座席も狭い。

ほかにハイブリッド車のあるクラウン、ハリアー、
などを見るとやっぱり居住性がまったく違う。

でも、でも大きすぎる。

結局プリウスに決めた。
納車は2ヶ月ほど先とのこと。お正月に乗れるかどうか。
ニッサン、ホンダは経験したが、トヨタの車に乗るのは初めてだ。


石蕗(キク科)が咲き始めた。
葉につやがあるので「つやぶき」がなまって
「つわぶき」になったそうだ。






コーラスの練習

2005-11-06 17:14:13 | 
のち
今年の演奏会は12月10日。定期の練習は金曜日だが
この時期になると、日曜日も練習がある。
夕食を早めに済ませ練習会場に向かおうとしたところ、
小降りだった雨が、急に車軸を流さんばかりに降り出した。
ワイパーを高速にしても前が良く見えない。
70~80キロ出せるバイパスが50キロでも恐ろしい。
会場まで20分ほどだが、その間何度も静かになったり
豪雨になったり。
おまけに雷まで鳴り出して不気味だった。

6時から9時半まで練習すると汗びっしょり。
腰痛もひどい。
コルセットをつけてても効き目がない。
「何でそんなにまでして歌うの?」と聞かれるが
「声を出すのが好きだから」としかいいようがない。

練習後の疲労感から、演奏会も今年が最後かなとも思う。

岐阜バッハ合唱団
http://handel.ge.gifu-u.ac.jp/GBC/




久々に散歩に出かけ、昨日撮った写真
すすきがまだ穂にもならずきれいだった。