★さちの夢空間

さちの身辺雑記。
ときどき情報の交換も。

ちと古い話ですが・・・。飛騨小坂の旅

2011-02-09 15:57:46 | 
昨年11月の終わりに友人4人で飛騨古川へでかけました。
お目当ては「きのこ鍋」。
飛騨古川に止る特急「ひだ」は10時10分発。飛騨小坂には11時48分着。
飛騨古川は、温泉で有名な「下呂」から五つ目の駅。



駅へ着くとお迎えがあるというのでそれらしき車を探しましたが
見つかりません。ちょうどレトロなバスが停まっていたので尋ねてみました。


なんとこれがお迎えの車でした。運転はお店のオーナー。

10分ほどでお店に到着。お店の名は「ひのきや」

8月に新装開店した、とてもきれいでモダンな造りです。

さっそくお料理が運ばれてきます。
     にんぎょう茸とカニのおろし和え      自家製クリームチーズと黒かわ茸
 



あじめどじょうの甘煮                おととい解禁となったイノシシの炭火焼き とても柔らかです。
 


きのこ鍋 黒茸、ヒラタケ、舞茸、こんにゃく、あぶらげ、ねぎなど。
みそ仕立ての鍋です。お味もちょうどよく、あっという間に空っぽになりました。

 

かぶち(かじかの一種)のから揚げ 香ばしくて美味しい。飛騨牛と松茸のソテー。
 

最後は蕪の葉が入ったお雑炊というかおじやというか。素朴なお味でした。
 


珍しいものを美味しくいただき、おしゃべりもたっぷりし、お腹も心も大満足。
しめて4300円とは、あまりの安さにまたまた感激。

帰りは飛騨小坂から鈍行に乗って下呂まで行き、特急に乗り換え。
タクシーをお願いしようと思ったら、オーナーが送ってくださることに。
お店は息子さんが取り仕切っていらっしゃるらしく、「ついでだから
下呂まで送ってあげるよ」とレトロなバスで30分ほどのドライブも楽しめたのでした。
 
猪肉の美味しさは一つの発見でしたし、
近場だったのであまり疲れもせずとても楽しい一日でした。

来年は松茸の時期に行きたいものです。


 




花奪い祭り~岐阜県郡上市白鳥 初吟行

2011-01-12 17:04:56 | 
一月六日、俳句仲間に誘われて初吟行に出かけました。
当初は、寒いので近場の長良川あたりの計画でした。
しかし、その日はちょうど郡上白鳥の白山神社で、国の重要無形文化財
「延年の舞」の奉納と花笠の花を奪い合う「花奪い祭(はなばいまつり)が行われる日でした。
せっかくだからお天気が良ければ足を延ばそうということになり 朝10時出発。
車はアルファード、5人だととてもゆったりしています。
東海北陸自動車道はガラガラで、1時間で郡上白鳥に着きました。

今年は雪が少ないと聞いていたものの、深いところは60センチは積もっています。
 

                 
                軒の下を歩いていると、氷柱から落ちたしずくが頭にポトリ。雪国ならではの体験です。

1時から延年の舞(延年とは、本来寿命を延ばすというめでたい言葉)が始まりました。
平安・鎌倉時代から本来の意味とは異なり、奈良・京都の大寺院で催される
遊宴芸能を指す言葉になったそうです。


            

稚児の舞の途中から、6メートルの高さに飾られた花輪を奪い合う「花奪い」が始まります。
三つぎ半の人梯子を作り天井の花を奪い合います。
花輪は桜、菊、牡丹、椿、芥子の5種類。
うまく取れなかったり、人梯子が崩れるたびに大歓声や悲鳴が聞こえます。
わたしには勇壮というより、危険なお祭りという印象でした。

最高気温は2度でしたが、上はヒートテック3枚、下はヒートテックやバルキーのスパッツ3枚
そしてホカロンを背中とおなかに入れていったので、寒さ知らずでした。


撮影ポイントはすべてマスコミが押さえていて、夕方のニュースで大きく報道されていました。
           


道が凍る前に帰宅しようと早めに現地を出発。遠く白山が勇壮な姿を見せていました。

            

岐阜に帰り「鉄は熱いうちに打て」とばかり、さっそく句会を開きました。

                      かやくるみ玄米飛び交ひ花奪い祭                       

                      舞終へて少年の笑み六日祭      さち




小瀬の鵜飼に行ってきました。

2010-10-03 16:19:35 | 
九月の半ばごろ、懇意にしているお蕎麦屋さんのお世話で、関市の小瀬のアユ料理と鵜飼を楽しんできました。

予約したのは鵜の家足立
               正面玄関     杉苔の美しい庭には樹齢400年の満天星が。
 

                    

さっそく「アユ尽くし」をいただく。天然のアユも大きくなっていました。
最後のアユ雑炊は絶品でした。
  

日もだいぶ暮れていよいよ上流へ。

鵜飼が始まるまでまだ時間があるので、おうすを点てていただきました。
お世話してくださった方はいつもお茶道具持参だそうです。
遠くにかがり火を見ながら舟でいただくお茶はまた格別。

あたりが漆黒の闇となり川沿いの山は話し声も聞こえないほどの虫しぐれ。
舞台が整ったところで鵜舟が下ってきました。
 
眼の前で繰り広げられる1300年の歴史のある鵜飼。
鵜が潜っては大きなアユを咥えて水面に上がってきます。その様子を写真に撮るのはとても難しく
私の力量では無理でした。。
 
小瀬の鵜飼は派手な総がらみはありませんが、漆黒の闇の中かがり火だけに照らされて行われる
鵜匠の手綱さばきは見事なものでした。

仕事を終えた鵜は手綱をほどかれ鵜籠の中へ。今夜は今年一番の豊漁で器いっぱいのアユを
見せていただきました。大きなアユばかりです。
小物は鵜たちのチップだということでした。(写真を撮るのを忘れた!)
 
これから鵜の庭で1日1回のお食事です。
 
大きな冷凍のホッケを文字通り鵜呑みにします。
 
おなかもいっぱいになり、しばし羽を乾かす休息タイム。思い思いに好きな場所に陣取ります。
  
力のある鵜ほど高いところを好むのは人間と同じ?
 
東京から駆け付けた息子もともに幽玄の世界に浸り、おなかも心も満足して帰路につきました。
鵜匠さん、船頭さん、鵜さんたちお疲れさまでした。


姫路城と餘部鉄橋 

2010-03-02 17:41:12 | 
一月の終わりにコーラスの友人3人と
姫路城見学一泊二日のツアーに出かけた。29800円という超お値打ちな旅。
8時50分名古屋から新幹線で大阪へ。ついで姫路へはバスで向かった。

すばらしいお天気。一点の雲も無い。寒だというのに暑いくらい。

姫路城は造形的にもほんとに美しい城だけど
城は戦のための建造物。敵を欺くための仕掛けがあちこちに。


姫路城を見学した後は、バスで兵庫県をひたすら縦断。
今日のお宿、城之崎温泉には夕方到着。

宿の周りを少し散策した。
志賀直哉ゆかりの宿。

この地には、一緒に旅をした友人のご親戚のお寺がある。

境内には先日降ったという雪が残っていた。
やっぱり日本海側は寒いんだ。

と、こんな看板が。「地震、台風、火事、病」ん、やまい?


なるほど消防署だった。


翌日は天気予報どおり雨。当たらなくてもいいのに。今日は餘部鉄橋を渡る。
9時半出発で山陰本線の香住駅へ。

餘部鉄橋は鎧駅と餘部駅の間にある鉄橋。
およそ100年前に架けられた。高さが42mある。

1986年日本海からの強風にあおられて回送列車7両が転落。
真下にあった水産加工場を直撃6人が亡くなり、6人が重軽傷を負った悲惨な事故があった。現場には慰霊碑が建っている。
 
赤く塗られた鉄橋は下から見るとやはり壮観だ。

鉄橋は老朽化に伴い立替工事の真っ最中。

鉄橋を渡り終えると平地までは徒歩で行く。
まだ雪の残る急ごしらえの坂道を降りるのは少々怖かった。
 
降りる途中にこんな植物があった。とてもきれいな赤い実が房いっぱいに実っている。
なんの木だろう?
                  

お昼は出石町で皿そば。
途中でトイレ休憩で寄った市場で「竜宮の使い」が釣れたと大騒ぎしていた。

竜宮の使いとは太刀魚のお化けのような深海魚。
なんともグロテスクな顔つきだ。
そこで見たのは2メートルぐらいだったように思う。
大きいのは10メートルにもなるという。

京都で新幹線に乗り換え、夕食のお弁当を食べ名古屋着午後8時。
9時近くにようやく岐阜に着いた。
密度の濃い楽しい旅でした。おつかれさまー。


樋口一葉ゆかりの地

2009-11-26 23:39:08 | 

新宿で息子と待ち合わせ。
今日の東京は昨日と打って変わって抜けるような青空。
コートが邪魔なほど暖かい。


ちょっと早めのお昼をお手軽フレンチで。
そのお店にあった変わった椅子。
座ってみると見た目と違って柔らかくしかも心地がいい。


疲れてはいたがせっかく東京へ来たので
今日が命日の樋口一葉ゆかりの地を訪れることにした。
息子が「東京江戸物語」という今は絶版になった本を持っていて
手際よく案内してくれた。

一葉が住んでいたところ  銭湯「菊水湯」の煙突


一葉が使っていた井戸     一葉が住んでいたこの辺りは急な坂が多い


一葉がよく通っていた伊勢屋質店は、一葉の命日に当たる11月23日だけ
一般に公開される。
少人数ずつしか入れないので、入場を待つ人で長蛇の列。
時間が無いので諦めた。


一葉終焉の地。命日なのでお花がいっぱい飾ってあった。


一葉の住処の近くにはこんな標識も。


駆け足だったので一葉の記念館にも行けなかったが、4時半の新幹線が取れたので
(5時以降の指定席は売り切れだった)帰途に着いた。
案内をしてくれた息子に感謝。

         白山茶花咲き満つ一葉住処あと さち



北海道の旅⑧ノロッコ号そして無事帰宅

2009-09-02 11:43:09 | 
楽しくてゆかいなガイドの蝦夷家猫八さんと別れて、釧路湿原を走るノロッコ号に乗るために塘路駅へ。
 
ノロッコ号はウッディでノスタルジックな雰囲気。釧路川に沿ってゆっくり走る。

沿線にはホザキシモツケソウが今を盛りと咲き乱れている。
  

        釧路川              岩保木(いわぼっき)水門
 

涼風に吹かれ汗もすっかり引き、12時55分釧路到着。そそくさとバスに乗る。
13時30分釧路空港到着。ガイドさんやドライバーさんへのお礼もそこそこに搭乗手続き。
ほんとによくいきとどき、しかもおっとりしていて心和むガイドさんで、この旅がいっそう楽しく、思い出深いものになった。
                  
一緒に行った方たちもみなさん事故も無く元気で旅をできたのも幸せだった。体調に一抹の不安はあったが、思い切って遠出をしてほんとによかった。
今度はフリーで、もう一度道東へ行きたいねと話し合ったことだった。

どの行程もまったくキャンセル無しに進んだので、ガイドさんに「みなさんはほんとにラッキーです」と何度もいわれた。この先の幸運をすべて使い尽くしてしまったのではないかと、少々不安です。

                  
               キタキツネのマグネットとふくろうのストラップ
                 (エンジュの彫り物)




北海道の旅⑥日本の最東端 納沙布岬

2009-08-29 10:50:12 | 
しっかり汗をかいた後は尾岱沼の旅館で昼食。特産のシマ海老が2尾ついていた。
次は風連湖を通り納沙布岬へ。途中タンチョウの家族にあった。
子どものタンチョウはまだ羽が茶色。ガイドさんいわく「家族のタンチョウにはなかなか会えないんですよ。みなさんはほんとにラッキー」

     四島(しま)のかけはし         
 
このツアーはお土産屋さんへは一軒しか寄らない。それが納沙布岬のお店。
今花咲ガニが旬でその足がたっぷり入った鉄砲汁と、本土では買えない棹前昆布
佃煮がサービスされた。どちらもとても美味しかった。
いろいろお土産を買いたかったが、ワンコを預かってもらっているお宅に花咲ガニを送り、棹前昆布を二袋買うともう集合時間。そそくさとバスに乗り込む。
ツアーは、買い物をさせるようにセッティングされているものが多いが、このツアーはそうではなかった。

今日最後の観光スポットは霧多布湿原。ラムサール条約に登録されている。ここは湿原センターの二階ロビーから望遠鏡で俯瞰して終わり。また遠くにタンチョウを見ることができた。

湿原センターで買った焼き昆布。120円ぐらいと安かったが、カリカリして美味しかった。この旅行で初めて買ったおやつ。

霧多布から厚岸を通って今夜の宿、釧路プリンスホテルに着くころには、日がどっぷりと暮れていた。今日の行程はなんと420キロ。ドライバーさんごくろうさまでした。
釧路市内はちょうどお祭りでホテルからも賑やかなパレードが少し見えたが、二人とも出かける気力も無く、夕食を食べてばたんきゅー。


北海道の旅⑤野付湾クルーズ~トドワラと原生花園を歩く

2009-08-28 11:06:33 | 

今日は私の誕生日。とうとう6○!歳、アラ古希だー。
自分では若いつもりでも、肉体は正直に年齢を自覚させてくれる。
昨年はなんだか忙しくお誕生祝いをしなかった。初めてのことである。
そのせいでもないだろうが、大病をしたので今年はキチンとお祝いした。
といってもお寿司を食べに行っただけだけど。

さて北海道の旅も三日目。
羅臼第一ホテルを8時に出発し尾岱沼(おだいとう)へ。そこから野付湾をクルーズし野付半島へ。野付半島は日本で最長の砂嘴=砂の半島。

アザラシの群れ。ゴマフアザラシらしいがデジカメのズームでは上手く撮れなかった。
  
これからこの橋を渡り原生花園を見ながら小一時間歩く。ご覧のとおり、太陽をさえぎる物は何も無い。

トドワラ。樹齢100年以上のとど松の森林が、海水に浸食されて立ち枯れた。
空の青が美しいだけに、なにかもの悲しい。

    果てしなく広がる砂嘴。  歩くのが苦手な人にはこんな手もある。
 
        チシマフウロ              ノハナショウブ
 
       ナガボノシロワレモコウ          エゾカワラナデシコ
 
         センダイハギ               クサフジ
 
列に遅れまいとシャッターを慌てて押すので、ボケた写真が多い。トホホホ・・。

         ハハコグサ               チシマアザミ         
 
         ハマナス                ハマナスの実
 

ネイチャーガイドさん イケメンの好青年だった。
    


北海道の旅④フレペの滝~知床五湖・そして羅臼へ

2009-08-27 16:24:10 | 
お天気もすっかりよくなり暑くなった。
知床自然センターにバスを停めてフレぺの滝と知床五胡の散策へ。
フレペの滝へは草原を20分ほど歩く、というか徒歩でしか行けない。
振り返ると羅臼岳がくっきり。(右の写真)
 
滝への道は夏の花がいっぱい咲き、ネイチャーガイドさんが案内してくれる。
とても感じのいい人だった。森の中では偶然エゾゼミの羽化に出会った。
        
船から見たフレペの滝(乙女の滝)      草原から(上から)見た滝
  
草原には黄色い花が一面に咲いていた。ハンゴンソウかキオンか。
 
崖の急な斜面で草を食むエゾシカ。滑り落ちないかとひやひやした。
はじめ珍しかったエゾシカもうようよいるとだんだん誰も見なくなる。
エゾシカは雌はメス、雄はオスどうし群れているようだ。
 
立派な角のオス鹿にあった。角は一年ごとに枝分かれするそうでこの鹿は3歳。
 
わたしたちの一行が歩いていたので、親子の鹿が道を挟んで別れ別れになってしまった。お母さん鹿が心配そうに子どものほうを見ている。こどもは人が怖くてお母さんに近づけない。かわいそうにとうとうすくんでしまった。早く一緒になれるように、わたしたちは足早に立ち去った。
 

知床自然センターに戻ってはまなすのソフトクリームに舌つづみ。ずいぶん汗をかいたので美味しかった。
この後は知床五胡のうち一湖と二湖の散策。元気な人は添乗員さんと湖へ。
三湖~五湖はヒグマが現れる危険があるというので立ち入り禁止だった。
暑さでダウンした6人(わたしも)はガイドさんと木道を散策。春は水芭蕉がとてもきれいな湿地である。
    一湖        二湖        整備された木道 

二湖(オホーツク海側)を散策しバスは知床峠を越えて半島を縦断し、今晩の宿のある太平洋側の羅臼へ。雲海の下に羅臼の町はある。
 
見にくい地図だけど。

ずいぶん身体を動かしたので夕食も美味しく頂いて、すぐ眠りに着いた。




http://wan.or.jp/

北海道の旅③地の果て・知床半島をクルーズ

2009-08-25 11:41:09 | 
         今日は知床岬航路(3時間45分)に乗るために7時半集合。
ツアーは、これが苦手なんだ。
それまでに食事を済ませ身支度を整えて・・・。
わたしたちは年齢の割りに「遅寝遅起き」の習慣が身についている。
申し込むとき迷ったのもこの集合時間の早さ。

今朝の川湯温泉は霧に包まれている。この状態が続けば船は出ないそう。
添乗員さん、ガイドさん、ドライバーの方、気を揉んでいるのが気の毒だ。
とりあえずオシンコシンの滝を見学に。ここは「車窓から」の予定だったが
滝の前まで行って見学した。なかなか豪壮な滝だ。
「滝100選」にも選ばれていて、「ファイト一発!」とかいう
製薬会社のCMのロケ地だったとか。 
 

知床クルーズの出発地、ウトロ港に着くころには、霧もすっかり晴れて
夏の日差しが迎えてくれた。オーロラ号は10時出航。

硫黄山。雪渓が残っている。

いたるところに洞穴や滝があり、厳しい自然が作り出した風景が美しい。


 
                     オホーツクの海はどこまでも続く。
 
遠く国後島が見え、知床の再東端まできた。知床岬の白い灯台が見えたところで
船はまたウトロ港へと取って返す。
 
この航路は夏の4ヶ月間だけ運航されしかも一日一便だけ。
お天気が悪いと出航しないので、「まぼろしのクルーズ」といわれている。
船内はこぎれいで、座席もゆったりとしてすわり心地がいい。
甲板へ出るとウインドブレーカーを着てちょうどよい温度。
爽やかな海風に吹かれ、晴天の大海原を航行できてほんとにラッキーだった。
海からの知床半島を堪能した後は、知床の陸路を歩く。


北海道の旅②神の子池~サクラマス滝に挑む

2009-08-22 12:32:49 | 
神の子池は摩周湖(神の湖=カムイトー)の水が地下を通って湧き出ていることから
この名がついたと言われている。
透明度が高く、浅く見えても水深は5メートルある。

 

水温が8℃と低いので50年前の倒木も腐らない。

池の周りで可愛らしい花を見つけた。ヒメユリの一種か?


今日最後の観光スポットはサクラマスの遡上を見にさくらの滝へ。
滝は斜里川にあり、このすぐ上流である。高さは3.5mながら流れは激しい。

落ちても落ちても登ろうとするサクラマス。本能とはいえ健気な姿が胸を打つ。
成功するのは0.03パーセントとか。



どこへ行っても湿度が低く爽やか。本州とは一味違った自然を満喫しながら
今日の宿、川湯温泉に到着したのは5時半、予定より1時間早かった。
川湯温泉は源泉かけ流しの「酸性明礬泉」。酸性が強く殺菌力があるという。
五寸釘を1週間~10日浸しておくと溶けてしまうほど。
肌の弱い人はぴりぴりすると言われていた。
はじめ41℃の湯船につかると肌がちくちく痛み始めた。
慌てて38℃の湯船にかわった。こちらも少し温まってくると
ひりひりしてきた。我慢していたら皮膚が赤くなってきたので
シャワーで流して早々に引き揚げた。残念ながら私には合わないようだ。
夕食は、ツアーなので期待していなかったが毛がにが一匹ついていた。
みんな苦心惨憺しながら黙々と毛がにに挑み何とか食べたが、とても静かな食事風景だった(笑)。
今年の北海道は雨が多かったせいで、蚊が大量に発生しているという。
明日の知床五湖散策では虫除けスプレーがあるとよいというガイドさんの
忠告に従って、町に一軒あるコンビニに出かけた。
時既に遅し。全部(在庫3本)売り切れた後だった。
満月がこうこうと照ってひんやりとした風が心地よかった。

WAN



北海道の旅①釧路~裏摩周湖

2009-08-19 08:59:06 | 
10日ほど前に北海道は知床方面へ旅をした。
夫は仕事で何度も北海道(主に札幌近辺)へ来ているが
わたしはまだ二度目。
とにかく暑さから逃れ涼しいところへ行こうと道東を選んだ。
いまだ梅雨明けも告げられず天気予報は道東も雨ばかり。北海道は梅雨がないはずなのに。
気を揉んでいるうちに出発の日になった。

題して『北海道悠久の秘境浪漫4日間』
夫にとっては初めてのツアーだ。

幸い岐阜は雨も上がり、11時40分中部空港を出発。

12時30分には釧路に到着。気温はなんと30度。
ここで初めてツアーのメンバーと顔合わせ。
夫婦が9組、娘さんと息子さんが付き添っている方があり
総勢20人。80歳と77歳のカップルが最年長で
次が私たち。団塊の世代の方が多いようだ。

釧路空港は台湾からの観光客でごった返していた。

さっそくバスに乗り込み最初の目的地摩周湖へ向かう。
ツアーの良し悪しはガイドさんの人柄に寄るところ大であるが
さいわい、もの柔らかで気の利くソフトな声の方で
初めての道東へのたびに心がはずんだ。
開口一番「みなさんはほんとに運がいい方たちです。
七月の釧路は5日間晴れただけで、ずーっと雨か曇りでした。
今日のようなお天気はほんとに久しぶりです」

裏摩周湖の展望台へは100キロ余り。
牧草地、小麦畑、ジャガイモ畑など広大な空間をひた走る。

北海道へ行ったことのある人が誰も言うように、
一直線の道がどこまでも続き、信号もほとんど無い。

たまに釧路方面へ行く車が3台つながると
「反対車線は渋滞が起きています」とガイドさん。

摩周湖は霧で有名。見えるか見えないかは五分五分とのこと。
 
陽に輝く銀色の湖面がなんとも美しい。    左に摩周岳が見える。
駐車場の周りには花がいっぱい。標高の高いところの花の色はとりわけ美しい。
ルピナス

              エゾノシモツケソウ


次の目的地は「神の子池」。どんな池なのかしら。

京都・本能寺

2009-04-02 12:17:59 | 
今日は京都の漢方専門医の受診日。
いつものように岐阜羽島まで車で行って
新幹線に乗ります。
今日は花冷えでホームは風が強く、おー寒!
伊吹山もほんのちょっとですが雪を頂いています。


桜の季節と春休みが重なるので
指定席を買ったのですが正解でした。

京都駅はいつも以上にごった返していて
臨時の観光案内所も設けられていました。

江部医院・今日のお花
いつもステキなお花が飾られていてホッとします。




思ったより早く診察が終わったので
帰り道にある本能寺へ寄ってみました。
河原町三条でバスを降りると、重厚な京都市役所が目の前です。

この市役所は1927年から31年に
武田五一と中野進一の設計により建てられたものです。
武田五一といえば岐阜市の岐阜公園にある
名和昆虫博物館も彼の設計でした。
この博物館は1919年に開館した日本最古のものです。


市役所の前にあるのが本能寺。
「敵は本能寺!」で有名な信長が自刃した本能寺は
蛸薬師通りにあり、1592年この地に移されたそうです。
その後何度も火事で消失し、今ある本堂は1928年に
再建されたものですが、あいにく修復中でシートを被っていました。
寺町通りの正門。



河原町通りからは狭い路地を入っていきます。

敷地には七院の塔頭がありました。


あまり寒いので四条河原町で昼食を済ませ早々に京都駅へ。
そういえばもう6年も京都に通っているのに
駅舎をつくづく見たことはありませんでした。

この駅舎は1997年に建てられ、
設計は国際指名コンペで選ばれた原広司。
東にはホテルグランヴィア京都

西にはJR京都伊勢丹があります。

巨大な吹き抜けや171段の大階段があり、開放感があります。



斬新なデザインの駅舎だけに、未だに賛否両論で
古都の景観を壊しているとの批判も根強いようです。
わたしはこの駅の開放感が好きです。

今日はかなり歩いたので、帰りの新幹線では
案の定、爆睡してしまい降りそびれるところでした


恢復の旅 その2

2008-06-02 13:32:39 | 
いつも夜中に3~4回用をたすのに昨夜は1回だった。
しかも7時まで眠った。
からだの中のオリのようなものがすっきり取れた感じだ。
朝食の前にひと風呂浴びようと露天風呂へ。
また貸切状態。みなさん出発が早いんだ。
今日は乗鞍スカイラインへ。雪の壁がたのしみだ。
 昨日見た乗鞍



景色は新緑から芽吹き、まだ枯れ木の状態と
季節が逆戻りしていく。
地上の夏日をしりめにバスの外はどんどん涼しくなる。
穂高や槍、笠が岳を見ながらのドライブは爽快そのもの。
この山岳道路は日本一高いところを走っているとのこと。

雪の壁のドライブコース
標高が高いので、雪の壁の高くて厚いこと。

朴の木平からおよそ45分で畳平の駐車場へ。
 標高2702m。気温は5℃くらいか。

絶好の日和で、来た甲斐があった。
地元の方は「こんなにいい天気はめずらしい。
いつもすぐガスが出るんだよ」
鶴が池

友人の勧めでダウンジャケットと手袋を急遽持参。
大正解だった。
アルプスが一望できるという魔王岳へ歩き出したが
登山道が水浸しだったのと、病み上がりのせいか
二人とも息が切れて上まで行けなかった。


雪に別れを告げ

新緑の中を下る。

名残の山桜と笠が岳(平湯)


温泉につかり、大自然を満喫し、
気持ちがゆるゆる、ふっくらする旅だった。
友人に感謝。






快復の旅  その1

2008-05-30 13:58:00 | 

友人の好意で温泉旅行に誘ってもらった。
行き先は奥飛騨・福地(ふくじ)温泉。
お宿は『長座』。
今年が開業40周年だそうで、私たちの結婚年数と同じ。

一昨年も泊まって、お湯の質、建物、お食事、ロケーションなど
とても気に入った場所だ。

体調が万全でない私たちは、後部座席のゆったりシートに
のんびり座らせてもらった。

お天気は上々。それだけでも気分が晴れる。

お昼は荘川の『蕎麦正』。
香りのいいそばにわさびが一本付いてきた。うれしいー。
わさびは大好物。

お蕎麦屋さんからの眺め。



このおそば、お塩で食べても風味が増して美味しい。

玄関先にはそば打ちに使う水を飲む屋台があった。
試しに飲むととてもまろやかな味のやさしい水だった。
おそばの美味しいのもむべなるかな。


宿の長座ではみずばしょうのお出迎え。



さっそくもらい湯に『草円』へ。
開業して3年とかで、まだ新しい露天風呂はとても気持ちがよかった。
カメラを忘れて写真がない。残念!

こちらは長座の半露天風呂。
平湯川の豪快な流れを眼下にしての源泉かけ流しは、夢見心地。


仮眠の後は楽しみな夕食。
患っているときはおかゆばかりだったので、久々のご馳走に感激しながら
ほとんど平らげてしまった。


山の幸の盛り合わせ

川魚のおつくり

おなじみの炉辺焼き しいたけ・五平餅・岩魚(うっかり食べてしまった)

飛騨牛と野菜の網焼きは菅笠に盛られてきた。
こんな使い方もあるんだ。


満腹感とほどよい疲れで9時半には眠ってしまった。