■1998年 アメリカ 104分
■原題「Affliction」
○アカデミー賞 / 第71回(1999年)-助演男優賞
■2006.4.9 wowow
■監督 ポール・シュレイダー
■出演 ニック・ノルティ(警官ウェイド) ジェームズ・コバーン(父親グレン) ウィレム・デフォー(ロルフ・ホワイトハウス) シシー・スペイセク(マージ・フォッグ) メアリー・ベス・ハート(リリアン)
《story》
田舎町の警官ウェイドは、父親の暴力の影がいつもつきまとっていた。大人になった今も、少年時代に受けた傷が、よみがえってくるのだった。気持ちがすっくりしない生活を送っていたウェイドは、離婚後週に一度会う娘ともうまくいかなかった。そこで、町の中で起こった殺人事件の犯人をつかまえて、転機をつかもうとするのだが・・。
◎少年時代の影が大人になった今もつきまとう。まるで自分と同じかも。そこから抜け出そうとするが、いつも気が付けば同じ場所にいるのだった。自分が一番いやだと思っていたことを、今自分がしていることに気づくのだった。変えたいと思っても変えられない。あの暴力の父親が変われば、ウェイドの人生も変わっていたかもしれない。しかし、最悪の運命が待っていた。連鎖を断ち切るのは自分しかいなかった。もし、自分に子どもがいれば、さらに連鎖は続く。悲しいかな、自分が終わらせるしかないのだ。