■2004年 アメリカ 147分
■原題「Man on Fire」
■2006.4.25 wowow
■監督 トニー・スコット
■出演 デンゼル・ワシントン(ジョン・クリーシー) ダコタ・ファニング(ピタ・ラモス) クリストファー・ウォーケン(レイバーン) ラダ・ミッチェル(リサ・ラモス) マーク・アンソニー(サムエル・ラモス)
《story》
ジョン・クリーシーは、かって米軍の対テロ部隊で16年間暗殺の仕事をしていた。引退したあとは、その罪の意識に悩まされていた。そんな彼に、軍の先輩のレーバーンが、誘拐が多発しているメキシコで身辺警護の仕事をしないかと誘う。クリーシーは、実業家タモスの娘ビタの警護をすることとなる。ビタは彼に親しく近づいてくるが、不器用なクリーシーは冷たくはねのける。しかし、ビタの純粋さに次第に惹かれていき、心を開いていく。そんなとき、ビタが武装した一団に襲われ、誘拐される。クリーシーも銃撃に会い負傷する。
◎ビタは賢い子だと思った。ただ純粋で無垢なだけでなく、クリーシーの心を開かせようとする意図的な場面もあったから。彼なくてもだれでも、彼女の魅力にひかれていくかもしれない。しかし、こんな世の中って悲惨だ。お金がないと命も守れない。警察は信用できない。平和どころじゃない。正義なんてどこにもない。ボディーガードだってお金もうけのため。たまたま彼の心の中に良心があったから、彼女の心を受け入れ、本気で彼女を守ろうとした。そして、本気で命をかけて復讐しようとした。正義が堂々とまかり通る世の中でなくてはいけない。お金もうけだけに走って、人の心の結びついた感動を忘れてはいけない。理想を失ってはいけない。彼女の純粋さはそんな希望と夢を与えてくれる。