そよかぜから-映画

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ベクシル 2077 日本鎖国

2007年08月24日 | アニメ

2007年 日本 109分
2007.8.23 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
■監督 曽利文彦
■声の出演
   黒木メイサ(ベクシル)
   谷原章介(レオン・フェイデン)
   松雪泰子(マリア)  朴路美(タカシ)  
   大塚明夫(サイトウ)   櫻井孝宏(リョウ)
   森川智之(キサラギ)   柿原徹也(タロウ)

  《story》

「希望よ、開け」
「ハイテク鎖国から10年。
 日本は想像を遙かに超えた変貌を遂げていた。」


21世紀、バイオ・ハイテク技術は飛躍的に発展した。特に日本の技術や生産力は、世界をリードしていた。しかし、これらの技術は人類の未来にとって危険性が大きいということで、国際協定を設け厳しく規制をかけた。日本はそれに猛反発。国際連合を脱退する。そして、あらゆる国との交流を絶った。ハイテク鎖国・・・最高の技術を駆使し、衛星写真をもちろん、あらゆる電波を遮断し、完全なベールの中に隠れた。そして10年後、2077年。日本の国内では何が起こっているのか。アメリカの特殊部隊(SWORD)が日本への潜入を試みる。日本国内への初めての潜入に成功。しかし、日本を牛耳っている企業の大和重鋼はそれを察知、すばやく反撃に出た。辛うじて逃げ延びたベクシルは、マリアに助けられる。ベクシルが見たその街の光景は、かつての東京とは全く異なり、露店や平屋が建ち並ぶ、昔の活気にあふれた下町の姿だった。そこには大和重綱が企てた秘密が隠されていた。日本は、その地域以外はすべて荒野と化し、その地域に住む人間もハイテクウイルスにより機械人間へと変身しようとしていた。そしてマリアたち地下組織は大和重綱の要塞内に機械の渦であるジャグを送り込もうと計画を立てていた。世界征服をもくろむ大和重綱を阻止できるだろうか。

 SFアニメ
何となくこういうスタイルのアニメが同じに見える。特殊な未来。それに立ち向か主人公たち。自然や過去の良き姿を求める。私利私欲で自分勝手に世界を動かそうとする悪。悪の要塞に潜入。破壊して脱出。平和が戻る。フリーパスがなければ見なかった映画だ。
CGアニメというのは飛躍的に精巧にリアルになってきた。そこに別な世界が存在してるみたいだった。絵のきめ細やかさも動きもすばらしい。ただ、綺麗すぎる。人間ならどうしてもできる、皺やほくろ、微妙な凹凸、皮膚の柔らかさなどがない。あると現実そのもので、それを求める必要はないと思う。もうひとつの現実の世界がそこにあり、思い通りに作り替えられる世界なのだ。ある意味で、独裁的に自分だけの世界をそこに作ることができる。よくも悪くも・・・。
題材だけど、どう考えてもこの現代で「鎖国」はありえないな。もっと小さな島なら可能だけど、今の日本では無理。自給自足ができない。すでに諸外国とのさまざまなつながりがあり、それらを断ち切ることは不可能。ただ、これからの未来の怖さとなることは、たった一人の人間に滅ぼされることが可能だということだ。今ある核のボタンを押す一人の人間が、世界の多くを滅ぼすことができる。核兵器だけでなく、ハイテク、バイオ兵器など現代の技術は全世界を脅かすことができる。どのSFアニメもあり得る未来の恐怖。救ってくれるヒーローは現れるのか。

 公式サイト「ベクシル 2077 日本鎖国」


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