そよかぜから-映画

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レミーのおいしいレストラン(吹き替え)

2007年08月16日 | アニメ

2007年 アメリカ 120分
■原題「RATATOUILLE」
2007.8.13 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
■監督 ブラッド・バード
■声の出演
   レミー(岸尾だいすけ) 
   料理オンチのリングイニ(佐藤隆太) 
   料理長スキニー(浦山迅) 
   コレット(甲斐田裕子)  グストー(有川博) 
   料理評論家イーゴ(家弓家正) 
   兄貴エミール(茶風林)  
   レミーの父ジャンゴ(麦人) 
   
  《story》

「料理が苦手な見習いシェフ リングイニと
  パリ一番のシェフになりたいネズミのレミー
    出会いは“おいしい”奇跡の始まり・・・」

「この夏-パリの街角で“おいしい奇跡”を召し上がれ」


ネズミのレミーは、他のネズミより優れた嗅覚味覚を持ち、天才シェフであるグストーに憧れていた。でも、ネズミにとってキッチンはいてはならない場所。ある日、レミーたちネズミたちは住人に見つかり、銃撃にあい、家を追い出される。そのとき、レミーは家族と離ればなれになってしまう。ひとりぽっちになったレミーの前に現れたのはグストーの幻。彼は、グストーのレストランに連れていった。そこでは、ちょうど新米のリングイニが雑用を命じられていた。しかし、うっかりスープをこぼし、適当に食材や調味料を入れ、台無しにしてしまう。それを見ていたレミーは、居ても立ってもいられず、そのスープに手を加えてしまう。かつてないおいしいスープにお客は絶賛。もう一度作れと言われ自信をなくしていたリングイニの前にレミーが現れた。逃がしてやる代わりに、料理作りに力を貸すことを約束する。レミーは、リングイニの頭の上で、彼の髪を引っ張り彼を操り料理を作った。その料理の評判を聞いてやってきたのは、料理評論家のイーゴだった。店の未来を決める日となった。

 とっても楽しい映画です
レストランの厨房とネズミは、全く相容れないもの。それがひとつになって素晴らしい料理を作るのだから爽快だ。「えー、ネズミが作るの?」って言いたくなるけど。ネズミを汚い動物だとイメージを作ったのは人間。下水道に住む動物にしたのも人間。ネズミだって元々は野生で大地で生きていたはず。「ネズミ=汚い」というイメージをぶち壊してくれるアニメだ。ハツカネズミを飼ったことがる人ならわかると思う。あのまん丸なかわいい目、小さな両手でパンを持って、回しながら食べる。ネズミの食べ物が残飯なのではなく、きっとどんな生き物ににも食べ物として通用するものが残飯なのだと思う。人間だけが、食べ物をもっとおいしく食べるのはどうしたらいいかを工夫したのだと思う。煮たり焼いたり混ぜたり煮込んだり・・・・贅沢と言えないこともない。その残りが残飯なのだから。本来なら食べらればいいんだと思う。生き物たちはそうしている。でも、もし少しでもおいしく食べようとする生き物が現れたらすごいだろうな。見た目や香りが気になってくるだろうな。この映画では、そんなネズミと人間の共存ができた。すばらしいことだと思う。人間だけの特権ではなく、受け入れようとした人間がいたことがすばらしい。でも、ある意味、人間に近づくことは残念なことかもしれない。やりすぎてはだめだぞ、という教訓もあった。「おいしい」と思えるのは、両手で握ったおもすびかもしれないという、料理を追い求めることへの警告もあったと思う。料理は誰もができる、ちょっとおいしく食べられたらいいのだと、私は思う。


 公式サイト「レミーのおいしいレストラン」


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