どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

真夏の怪談 その10 『十日夜〈とうかんや〉の月』

2024-07-23 01:27:00 | 短編小説
月の満ち欠けを表す呼び名はほぼ一日ごとにある。 新月、三日月、十三夜、十五夜、十六夜などは誰でも知っているが、十日夜〈とうかんや〉の月はあまり知られていない。 稲の収穫を感謝し翌年の豊穣を祈って、 田の神 に餅やぼた餅を献じるほか、稲刈り後の 藁 を束ねて 藁づと や 藁鉄砲 を作り、子供達が地面を叩きながら唱えごとをする行事である。 田の神というとむかし「新日本紀行」で初めて見たときの驚き . . . 本文を読む
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