どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

新むかしの詩集(3) 「旅」

2011-06-26 00:58:07 | ポエム
   商店街の三日月       「旅」   ながいこと佇ちつづけていたので   一番列車の   暗緑のシートを得た   太古の海へ身をよこたえると   凝ってしまった肩と腰が   錘となった   果てしない落下の感覚   揺れる藻の   祈りの蔭で   「平和」に疲れて死んだ   クラゲたちの   淡い匂いを嗅いだ   窓ガラスに虚無を穿ち   海の寝所へ . . . 本文を読む
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