神武天皇・明治天皇も血液が体内に有るのはご存知で有っただろう。しかし、免疫 機構 に付いてはご存知無かっただろう。
昭和天皇は科学者であらせれたから、ご存知であっただろうか?
現天皇は癌を手術されたから、免疫機構 についてはご存知だろう。
人間の免疫とは 何の事か?
蜂に刺されても、その毒は局所に収まり、全身には及ばぬ。
蚊に刺されて、赤ん坊と大人では被害が違う。大人は蚊に何度も刺されているから、免疫性が出来ているからだ。
即ち”疫病が体内に入るのは御免を蒙る”の意だ。
平成6年に「末梢型T細胞リンパ腫」に罹病していると診察された。
そんな、病気は聞いたことは無いし、不思議なことと訝る。
人間には血液と同じく全身に」免疫機構がある。それを生成している、血液の一部に欠陥があるとのインフォームド・コンセント。
いくら、医者の知識で医学用語で説明されても理解・納得が出来ない。
そこで、多田富雄 著「免疫の意味論」を読む。
多田先生は東京大学教授・免疫学の世界的権威。
学者の著作と言うと難しい表現・用語で頭が痛くなるのが普通。
この人の説明のうまさ、興味を引く書き方に感心させられた。
それで、免疫・リンパ腫の知識を得て、自分の罹病を理解した。
又、先生は、能の造詣が深く新作能の作者と知り驚き、憧憬することとなった。
また、その、筆致で軽妙なエッセイーをお書きで、文化功労賞を受賞。
しかし、偉大な学者に平成13年5月に脳梗塞が発作。
後遺症が酷く、右半身の麻痺・発声不能・食物の飲み込み困難。
だが、脳力は健全でリハビリに務め、機能を徐々に取り戻す。
この、闘病生活をNHKが取材し、17年12月にNスペで
「脳梗塞からの再生ー多田富雄の闘い」として放映。
これを長期に取材し、興味深く編集したNHK、協力された先生に大いに敬意を表する。
これを偶然に見て、先生のリハビリに対する無限力・生存の意義付けを知り、涙ぐむ感激だった。そして、まだまだ、自分の生存に努力をすることを教えられた。
先生の生の姿・お声を聴くのは始めてであった。
動かせる左手でパソコンを操り、新作能・著作を多く出しておられるのには大いに驚き、敬服するしだいである。
この項は早くより、草稿していた。が完成に至らず、今
先生の新著「わたしのリハビリ闘争」を読んだ期に掲載出来た。
朝日の18年4月8日に「私の視点=診療報酬改訂 リハビリ中止は死の宣告」を読んだことが有ったので、関連を思った。
次回にこの本に付いて、先生の主張を紹介します。
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