大阪龍馬会

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一関の賢人功績しのぶ 蘭学者・大槻玄沢特別展開幕

2007-09-24 08:15:05 | 展示会・イベント
 江戸時代の蘭学者大槻玄沢の生誕250年を記念した特別展が22日、出身地岩手県一関市の市博物館で開幕した。地元初公開の地図や人体骨格など国重要文化財などを含む史料を展示してあり、東北が生んだ賢人の足跡や郷土とのかかわりをしのぶ内容になっている。11月7日まで。
 特別展で紹介されている史料や資料は175点。玄沢が所蔵していたとされるオランダ製の「オッテンス地図帳の世界図」(古河歴史博物館蔵)は国重文。同じく重文の木製人体骨格標本「星野木骨」(広島大医学部医学資料館蔵)は、複製が展示されている。
 ほかにも、西暦で正月を祝うオランダ正月を玄沢が催した様子を伝える絵図などもあり、医学や語学など幅広く活躍した知識人玄沢の姿をしのぶことができる。
 相馬美貴子学芸員は「日本の近代科学の礎を築き、多くの門人を育てたのが玄沢。一関が生んだ偉人のスケールの大きい活動を知ってもらいたい」と話している。
 関連行事として10月14日午後一時から、一関文化センターで、吉田忠東北大名誉教授ら5人によるシンポジウムも開かれる。参加無料。
 生誕250年記念としては、市内の史学研究団体などでつくる「大槻玄沢生誕250周年・没後180周年記念事業実行委員会」が24日午後一時から、一関文化センターで、玄沢門人の子孫を招いた式典や講演会を開く。入場無料。
 特別展の連絡先は一関市博物館0191(29)3180。記念事業の連絡先は実行委事務局の小野寺さん方0191(21)3631。

[大槻玄沢] 1757―1827年。江戸時代後期の蘭学者。一関藩医の子として生まれ、江戸に出て杉田玄白や前野良沢に蘭学を学び、蘭学の入門書「蘭学階梯」を著した。家塾「芝蘭堂」を開いて多くの門人を育てた。子で幕末の儒学者として活躍した磐渓、孫で辞書「言海」を編集した文彦と併せて「大槻三賢人」と呼ばれる。

河北新聞 9/22


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