大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

今度は「偽装水」…京都の老舗旅館が「水道水」を

2007-07-18 10:39:21 | 幕末ニュース
今度は「偽装水」―。京都市中京区の旅館「石長松菊園(いしちょうしょうぎくえん)」(48室、240人収容)が京都の名水「染井」と偽って水道水を提供していたことが7日、分かった。当初は染井の井戸水をくみ上げ、旅館の2か所の脱衣所で冷水器に入れていたが「時間がかかり、井戸に並んでいる人に申し訳ない」という理由で水道水を提供していた。冷水器には「染井のおいしい水」という張り紙をしたままだった。京都市の立ち入り調査でも「偽装」の事実を認めている。

 京都の伝統ある旅館「石長松菊園」が水を「偽装」した。

 中村宏支配人(70)によると、同旅館では3~4年前に同市上京区の京都御苑脇にある梨木神社の井戸から京都の名水「染井」の水をくみ、2か所の風呂場脱衣所に設置した冷水器に入れていた。

 だが、「時間がかかり、井戸に並んでいる人に申し訳ない」と、間もなくくむのをやめ、冷水器には水道水を使っていた。冷水器の上には「染井のおいしい水」の張り紙はしたままだったという。今年4月に旅館内から「不当表示だ」との声が上がり、撤去した。今月京都市による立ち入り調査で、旅館側も「偽装」の事実を認めた。

 同旅館は1954年に建設され、明治維新を担った木戸孝允邸の跡地にあり旅館名も木戸の雅号「松菊」から取った。代々の社長が関東地方の小・中・高にまで足を運び修学旅行生を呼び寄せ、有名になった。鴨川にも近く、古都の風情を残した人気旅館だった。

 「染井」は「県井」(あがたい)「醒ケ井」(さめがい)とともに、「京の3大名水」と言われる人気のわき水。現在飲めるのはこの「染井」だけで、明治18年に創建された梨木神社からしか採取できないだけに、神社には連日のように水をくみに来る観光客でにぎわっている。近年、業者が大量の水を採取するため「1日5リットルまで」の立て看板を立てた。

スポーツ報知 7/7

小松帯刀137回忌 子孫ら参列「名を全国に」

2007-07-18 10:36:09 | 幕末ニュース
 来年放送されるNHK大河ドラマ「篤姫」で、主要人物の1人として描かれる薩摩藩家老、小松帯刀の137回忌法要が17日、日置市日吉町吉利の静浄寺で営まれた。墓の管理などを続ける地元住民らの顕彰会(鳥浜達夫会長)が毎年開いている。今年は帯刀の子孫で日本酒メーカー「大関」(兵庫県西宮市)の橋本康男社長が出席し、「ドラマに合わせ帯刀の名を全国に発信したい」と力を込めた。
 帯刀は喜入領主の肝付兼善の三男として生まれ、吉利の領主だった小松家の養子となった。墓のある園林寺は明治の廃仏棄釈で途絶え、法要のあった静浄寺が小松家の菩提(ぼだい)寺となっている。
 「大関」を経営する長部家は小松家と親類関係にあり、橋本社長は帯刀の玄孫(やしゃご)にあたる。鹿児島市にある銅像の建立などにも協力し、子会社の吹上焼酎(南さつま市)は「小松帯刀」銘柄の焼酎を販売している。
 橋本社長は、鹿児島への墓参は2回目。「地元の人々がこれほど帯刀を大事にしてくれることに感謝したい。大河ドラマで帯刀の名が全国に知られればうれしい。日本酒にも帯刀ブランドをつくり、世界にも発信したい。商才のある人だったそうなので、喜んでくれるだろう」と話した。
 法要には顕彰会メンバーら約30人が出席。「ドラマ放映を一過性のブームに終わらせることなく、帯刀の功績を伝えていこう」などと話し合った。
 小松帯刀は幕末を中心に薩長同盟や大政奉還の立役者として活躍したが、1870(明治3)年に病死したことなどから、「幻の宰相」といわれる。

南日本新聞 7/18