香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

何もかも憂鬱な夜に

2012-04-01 10:19:24 | 本のこと
中村文則さんの『何もかも憂鬱な夜に』

 施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を射殺した二十歳の
 未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が
 切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠
 しているーー。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」
 が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、
 自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と
 死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。


中村文則さんの小説は、『掏摸』以来2作目です
ピースの又吉くんがTwitterでお勧めしたのをきっかけに
手元にずっと置いていたのですが、タイトルのせいか
なかなか読み始められず、昨日やっと読み始めたのです
そしてすぐに夢中になり、1日で読んでしまいました

恵まれた環境とは決して言えず、
子供らしい天真爛漫な生活とは真逆な過去を持つ「僕」の
生きていることに対するもがき、苦しみ、ジレンマで
ぐっと小説の中に引き込まれていきました
どんな人間でも生きていることに意味があるのでしょうが
それが自分となると、冷静には中々判断できないのではと思います
現在の死刑制度、重大犯罪と否応なく向きあう仕事をする「僕」が
苦しんで悩んで、壊れそうになりながら、自分らしくなれる場所がある
最後まで読んで、救われました とても静かに・・・
暗いけれども、いい本だな、好きだなと思いました

昨日は、29日に71歳の誕生日を迎えた母のお祝いに
ホテルモントレ札幌の創作料理レストランでランチをしました

本当は夜、美味しいものを食べに行こうよと誘ったのですが
夜は出かけたくない、お昼がいいと断られました
母にまで振られるわたしです
コースで、前菜、温サラダ、メインプレート、ミニ海鮮丼&桜蕎麦
と少しづつですが食べたので、お腹がいっぱいでしたが
最後に出たデザートもしっかり頂いて帰って来ました

食べ過ぎです ぜったいに
反省もこめて、これから少し走って来まする


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あーびっくりしたぁ (よすえ)
2012-04-01 16:08:54
今、ちょうど又吉くんのエッセイ読んでいて、
この本、気になっていたのだー
twitterしてはるの??さっそくフォローしようっ
今机の両端に本が積まれていて、さらにもう
ひと山できそー
モントレ・ランチいいなぁ
結局一度もホテルで食事しなかったし。
次回も泊まるならモントレ! と思ってるから
そのときは、いっしょにディナーする???
あ、やっぱり、すすきのがいいなー
今日は桜餅と草餅たべちゃったよー。
走れない私は、どうする?どうなるっ!?
返信する
よすえさん ()
2012-04-01 17:10:13
『第2図書係補佐』かしら
又吉くんが他の人と一緒に書いている本とかもあるよね
気になっていたの 感想聞かせてね

机の両側の本の山って、なんか格好いいよ

うんうん、よすえさんと一緒に行きたいお店は
たくさんあるから、楽しみだよーーー
いやいや、わたしも体重くて、走れない
きっと人から見たら、ドタドタと動いている
なんて感じなんだわ ええ、そうだわ
でも、美味しいものを食べることはやめられないよ
桜餅、草餅、いいなぁ

コメント、ありがとう
返信する

コメントを投稿