香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

きみの隣りで

2016-03-31 20:08:56 | 本のこと
益田ミリさんの
『きみの隣りで』



いつも、そこにいるよ。
だから、飛べ。飛ぶんだ。

アラサーアラフォーの胸をわし掴みにした
シリーズ累計50万突破の四コマ漫画「すーちゃん」から
10年。益田ミリの新たな代表作の誕生。

物語の主人公は、森の近くに住む早川さん。
週末には、街で働くマユミちゃんとせっちゃんが遊びに
やってきます。
てくてく歩けば、毎日がきらきら。
今日も女3人が往く。


以前読んだ、『週末、森で』の続編です
その時のブログは ⇨ こちら
益田ミリさんの本の中でいちばん好きな本
早川さんが、結婚して子供を産んでいた
自然で柔らかく、自分を持っているままの早川さん
マユミちゃんもせっちゃんも、ちゃんと歩んでいた!
涙が出るくらい良かった。優しかった。
昨日の夜中に読み終わって、ジーーンとして
益田ミリさんを教えてくれたお友達に思わずLINE
彼女も、読んで「しみじみするね~」と感想を教えてくれた
そう、しみじみするのですよ

公園のすべり台の冷たさとか
かくれんぼで、かくれている時の息の白さとか
どうして忘れずにあたしたちの中に残ってるんだろうね
覚えていようって、思っていないのにね
人が生きていくために大事だから、残ってるんだろうね。

実がならない木はあっても、
花が咲かない木はないんだよ
みんな、咲く


たくさん心に栄養をもらいましたよ

散歩手帖

2016-03-29 21:16:18 | なんでもない話
森雅之さんの
『散歩手帖』
ポケットに憧れを入れて歩こう



初めてキスをした夜は
バスの道を
歩いて帰ったんだ


懐かしくて
やさしい気持ちを
連れてくる本。


一昨日のブログで『夜と薔薇』と一緒に写真を撮った
森雅之さんの『散歩しながらうたう唄』のシリーズです
春夏秋冬、こんな風に散歩する時間は
何事にも変えられない、幸せを感じるなと
気がついたら、ニコニコと目尻を下げながら読んでいました



今日は弟の四十九日法要でした
仕事はお休みをもらって、義妹と甥と母と4人で
見送ってきました
みんながそれぞれの時間を過ごしてきて
いい方向に歩みだしていければいいと思います
記念に?窓辺にラベンダーと観葉植物を仲間入り



今日は、北海道新幹線記念のSAPPORO黒ラベルで

よこまち余話

2016-03-28 20:18:33 | 本のこと
木内登さんの『よこまち余話』



お針子の齣江、〈影〉と話す少年、
皮肉屋の老婆らが暮らす小さな長屋。
あやかしの鈴が響くとき、
押し入れに芸者が現れ、
天狗がお告げをもたらす。
ここは、「この世」の境が溶け出す場所。


この世の中のは、自分が知りえない世界がある
時空が交差して、並行して、霞んで見えたりする
先を知って生きるのは辛いんじゃないのかな
特に、人の寿命を知って生きることは辛い
わたしは、もし過去に戻れるのなら
今のわたしの記憶はなくしてしまいたい
この本の中にしかない世界に思いっきり浸りました
とてもとても好きな本と出会ってしまった

小説の中の1節をちょっと紹介

雨が、暮らしの音や生き物の気配を消していく。
心が、すべてから切り離された開放感と頼りなさの間を行き来する。

だって、夏だけが引き取り手がないじゃない。
春も秋も冬も次の季節がちゃんと引き取って移ろうのに、
夏だけ「終わる」でしょ




今日は、朝受け取ったメールをきっかけに
札幌、旭川を歩き回っていました
道庁の池にカモメとマガモ… 春ですね
早歩きしながらも、パチッ



旭川へは高速バスを利用
お天気が良くて、気持ちの良い車窓
往復で4時間以上、
窓の外を見てぼーっとしながらも
気づいたら読書に没頭しておりました

夜と薔薇

2016-03-27 19:38:31 | 本のこと
森雅之さんの『夜と薔薇』



森雅之さんの自選作品集です
フジモトマサルさんの本を読んでいるうちに
久しぶりに森雅之さんの本も読みたくなって…
森さんは、札幌在住の方なんですね
漫画だったり、散文だったり、



一気に読むのはもったいなくって
ゆっくりと少しづつ読みました
心がホッと暖かくなる本です



今日は、スープカレーSのマラソン部の練習に
参加させてもらって、お天気も良い中、北大を走ってきました
桑園のたまゆらで待ち合わせだったので、そこまで約2km
その後、皆さんと7,8km一緒に走って
お別れした後、ひとりでチョロチョロと



フッと思い出すと、来月は今年初のハーフマラソン
今日のように、たった15kmでヘトヘトになっていて
走りきれるのかな… ま、周りの人たちに引っ張られながら
楽しく走れたらソレデいいんですよね
ああ、成長のないやつですわ

うつくしい人

2016-03-26 20:44:03 | 本のこと
西加奈子さんの
『うつくしい人』



他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、
単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。
発作的に旅立った離島のホテルでであったのは
ノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。
ある夜、三人はホテルの図書室で写真を探すことに。
かたっぱしから本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心が
ゆっくりとほどけていくのを感じていた。


主人公百合の心のきゅうきゅうとした感じが
読んでいて痛々しく、少し鬱陶しくもあり辛い時に
坂崎とマティアス、離島の青い海に少しずつ心を委ねる気分で
百合が図書室で心がほどけていくのと一緒に気持ちが寄り添う
不思議な気持ちだけど、読後感の良い小説でした



今日は久しぶりの青空の札幌
朝、走った時はまだ雪が溶けていなかったり
びちゃびちゃで、シューズがぐっちゃぐちゃ
午後からの青空に深呼吸でした



昨日お誕生日だったお友達がご夫婦で飲んでいる場所に呼んでもらい
楽しい時間を過ごして、お友達お手製のトートバックまで頂き
こちらがお祝いする立場なのに、楽しい時間とともにプレゼント頂き

チームと休暇、coyote

2016-03-23 21:04:00 | 本のこと
堂場瞬一さんの『チーム』



ゴールの瞬間まで目が離せない
ノンストップ駅伝小説

箱根駅伝出場を逃した大学のなかから、
予選で好タイムを出した選手が選ばれる選抜チーム「学連選抜」。
究極のチームスポーツといわれる駅伝で、
いわば”敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、
何のために襷をつなぐのか。
東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は。。。
選手たちの葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔。


少し興奮気味に、夢中になって読みました
箱根駅伝を見るとき、学生選抜って何?なんて思っていた
人間は、みんなそれぞれ自分が主人公
それぞれの気持ち、苦しさ、楽しさがあって当たり前
辛い顔、苦しい顔をしながらも読書時間堪能しました

フジモトマサルさんの
『二週間の休暇』



気がついてみれば、
不思議な国で焼きナスを作って暮らしていた日菜子の日常。
鳥好き、猫好き、料理好き、不思議好きなあなたへ。

著者初の長編漫画。人間が主人公。など、新しいことに挑戦して
一歩新しい領域に踏み出した作品です。長編を書くときはやはり
骨組みをしっかり作ってから、それに沿って描き進めないと収拾
がつかないだろう。そう思って骨組みを作って連載を始めたので
すが、進んで行くにしたがって、自分でも思いもよらぬ迷宮へ迷
いこんだのは、この物語の主人公が味わった思いと似ているかも
しれません。(公式HPの自作解説より)


絵も、物語も、落ち着くのです
そして、ホッとするのです
なんども読み返したい本です
これは、読んで気に入ってくれる人としか
お話ししたくない。。。そんな本です



子どもの頃から絵を描くことが大好きで、
2014 年に急逝するまで第一線で描き続けた
イラストレーター・安西水丸。
生前、水丸さんには「美術の教科書をつくる」
という夢がありました。
水丸さんが伝えたかった、
絵を描くことのほんとうのおもしろさってなんだろう。
この春Coyoteは果たされなかった願いを受け継ぎ、
誰よりも自由に絵を描き、
自由に生きた水丸さんの教えを旅します。

第二部では、水丸さんの原風景として
くり返しイラストレーションにも描かれた
故郷・千倉の原風景を旅します。
絵ばかり描いていた幼少期から
グラフィックデザイナーとして仕事を始めた無名時代まで、
安西水丸がいかにして生成されたのかを辿ります。

急逝から2年を経て、
今だからこそ語られる周囲の人々からの
寄稿・インタビューも多数掲載!


雑誌にこんなにのめり込むことになるとは
安西水丸さんの、イラストも小説も、ビジュアルも
大好きだったので、亡くなった時は信じられなかったけど
風のように、車窓があっという間に通り過ぎていくように
記憶だけを残して通り過ぎていったのが水丸さんらしかった
この雑誌の中は、いろいろな人の目や感情を通しての水丸さんに
わたしは知らなかった水丸さんに、娘から見た水丸さんに
なんども会えたようで、ずっと微笑みながら読んでいた気がします
永久保存版の雑誌です



年度末ですが、仕事はここ2年ほどの中で、究極に暇というのもあり
自宅ではなんだかちゃんとした生活をして、ちゃんとしようと思っています
この前、頑張って片付けた本とCDが、中古屋さんから連絡があり
14000円以上で引き取ってもらえました。特にCDが良い値段で引き取りでした。
半分ほどが値がつかないと言われるものだったようですが
ゴミにならず、他の方にも楽しんでもらえたら嬉しいのに
わたしにも想像以上のご褒美がもらえたようで、嬉しいな

という、はなし

2016-03-22 13:09:01 | 本のこと
絵=フジモトマサルさん、文=吉田篤弘さん
『という、はなし』



読書をめぐる小さな絵物語集
喜怒哀楽24本入り


ひっそり、
のんびりといきたい。
しかし、なかなかそう上手くは
いかなくて、
静けさと余裕は
この世で最も高価なものに
なりつつある。
せめて本を読むときくらい、
なんとかならぬものか


 

筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙に
2年間掲載された読書の風景
フジモトマサルさんが、まず絵を描き
その絵を受け取った吉田篤弘さんが文を書く
通常の小説の挿絵とは逆の方法で書かれたんですね
ひとつひとつが静かできもちよく
ちょっと笑ってしまう皮肉な終わりだったりで
フジモトマサルさんの絵と
吉田篤弘さんの文章
それぞれが好きなので
一緒になっているなんてとても贅沢な本

 
 

今日は、E師匠を誘ってぴよさんが参加している
フリーマーケットに行って、ランチして
ショッピングして、最後はお決まりの飲み~
楽しい時間を過ごしてご機嫌、幸せな時間でした

吉田修一さんとフジモトマサルさん

2016-03-19 20:45:29 | 本のこと
吉田修一さんの『怒り』上下

 

若い夫婦が自宅で惨殺され、
現場には「怒」という血文字が残されていた。
犯人は山上一也、27歳と判明するが、
その行方は杏としてと知れず捜査は難航していた。
そして事件から1年後の夏---。
房総の港町で働く槇洋平・愛子親子。
大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、
沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、
身元不詳の3人の男が現れた。


単行本で発売された時から気になっていた小説
やっと文庫本になったんだけど、
きっと暗いな…と思ったので少し放置
「悪人」に少し似た感じだけど
人の心の弱さに、容赦なくぐさっとくる
読み始めたら、止められない
そして、読んでいるこちらにも
犯人に対する怒りがいつの間にか…
映画化されるのですね ⇨ HPはこちら
見に行きたい

図書館で借りたのですが
フジモトマサルさんの
『長めのいい部屋』



隔月刊誌「雑貨カタログ」の好評連載が絵本になりました。
擬人化された動物達が織りなすストーリーが
あなたをくすりと笑わせたり、
ほろりとさせてくれます
大切な人に贈りたいおとなの絵本。


ホント、くすりと笑いながら読みました
猫が気に入った赤いソファ、
猫は価格が高くてがっかりするんだけど
女性が気に入って、値段も手頃っていうと
「カワイイ猫ちゃんを飼いませんか?」
なんてナンパしちゃう、のが一番好き



昨日はエフランの仲間の方々3人が
札幌近郊の職場から転勤になるので
激励会?で久しぶりに皆さんに会って飲んできました
幹事さんが風邪でダウンしちゃったのが残念だったけど
1次会、2次会と笑って笑って帰ってきました
今日、一緒に走りましょうと約束もしていたんだけど
起きたら、生憎の雨だったので、中止してもらって
掃除を念入りにしたり、料理したりしていたけど
夕方になって、小雨だったので思い立って
宮の森美術館まで走って行ってきました



森山大道さんの写真展をやっていたのです
2009年から2010年にかけ、旭川、東川、小樽、余市、札幌、石狩を
森山大道が撮影した様子をまとめた映像の上映などをやっていました
懐かしく、なんともない風景をこのように切り取るんだなと
不思議な感覚になり、いい刺激を受けました
宮の森美術館も、中に入ったのは初めてだったのですが
小さいけれど、素敵な空間
特にライブラリースペースのようなところは落ち着いて
ゆっくりしたい気持ちになりました

帰りは下り坂なので、ちょっと遠回りして走って帰宅
今日は寒かった~

ごはんぐるり

2016-03-13 19:55:04 | 本のこと
西加奈子さんのエッセイ
『ごはんぐるり』



アルバイト先で初めてつくったまかない料理の肉じゃが、
子どもの頃カイロで食べた卵かけごはんの特別さ、
朝起きて最初にする珈琲儀式、
大声で大好きって言えなくてごめん!たこ焼き===
カイロ&大阪育ちの幸せな食オンナが
「ごはん」にまつわる「キラキラ」を綴ったエッセイ。
敬愛する料理人・竹花いち子氏との対談を特別収録。


食べることも作ることも大好きな西さん
考え方や感じ方が率直に書かれていて
とても楽しく、ああ、ええなぁと大阪弁で感動
小説と一緒。西さんの書く文章が好きだ。



昨日の大片付けの疲れがどっと出た日曜日
朝、町内会の資源回収の放送を聞いて、ガバッと起き上がり
雑誌や紙類をまとめて出したら、台所が少しスッキリ
さて、今日は坂道練習と思って走りに出たけど、
腰が重く、痛く、ああ、ダメだと、早々に帰ってきちゃった。
でも、体を動かさなくてはと思い、散歩
途中、この季節に何故 お花が花壇に咲いていたけど…



ジャスコでふらふらと買い物したりぶらぶらしたり
オレンジとみかんを掛け合わせた果物だって
甘くて食べやすくて美味しい

どうにもこうにも、体のだるさが取れないので
お風呂に2時間ほど入って「ごはんぐるり」を読んだのでした
ストレッチして、早めに寝ようっと

永遠をさがしに

2016-03-12 20:26:23 | 本のこと
原田マハさんの
永遠(トワ)をさがしに



「響き合う幸せを、音楽を愛する人々と分かち合うために。
ふたりはチェロを弾き続けていたんだね。」
世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音16歳。
そこへ型破りな”新しい母”がやってきて===。
親子の愛情、友情、初恋、そして実母との奇跡の再会。
音楽を通して描くドラマチックな感動物語。


まさしく、ドラマチックな感動物語でした。
キネマの神様と似た感じの読了感
和音の若さ、青春真っ只中の高校生活
たくさんの難問と苦難、あっという間に読んでしまいました
原田マハさんの小説は、本当に読みやすくて面白い
そして、読み終わった後、暖かく優しい気持ちになります



今朝は爽やかな天気の札幌でした
こんな日はやっぱり走ってきましたよ
昨日、久しぶりの足ツボマッサージに行ってきて
膝や腰、股関節などなどの不調がすごすぎると言われて
1時間で、できるところまで緩めてもらったけど
自分でもストレッチしたり、マッサージしなさいよと怒られてしまった

帰ってきてから、ずっと部屋の中の整理
本を段ボール11箱、CDを2箱、引き取りに来てもらい
たくさんのものを捨てて、整理して、、、、
そしてよくわかったのは、わたしの部屋のカオスは
クロゼットの中とトランクルームだ
なんとか今年中には片付けなくては
その他の部分は、かなりスッキリしました
燃えないごみがバルコニーにどっさり
紙ゴミも玄関と台所にどっさり
燃えるゴミや資源ごみは、来週の月、火なんだけど
燃えないごみは来月までないし
紙ゴミも来週までない…というのが計算ミスだった