香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

夜の床屋

2014-07-29 20:35:21 | 本のこと
沢村浩輔さんの
『夜の床屋』



慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた
大学生の佐倉と高瀬。だた深夜、高瀬は駅前の理髪店に
灯りがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、
佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。
第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、
奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。
新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集。


本屋さんでプラプラして見つけた本です
最初の「夜の床屋」の話の納まり方で
あれ?と思って、2編くらい読んで
また、あれ?なんか、違うんじゃと違和感を持って
それでも、読み続けて、最後の最後に大どんでん返し
想像もしない結末に、ちょっとドキドキしました
奇妙なミステリーですが、
わたしは好きです



昨日は、札響の年間会員でもあるせ○子さんに誘ってもらって
『尾高忠明&小曽根真ー協奏曲の夜ー』を聞きに
久し振りにKitaraへ行って来ました

札響の指揮者、尾高忠明さんと札幌交響楽団
そして、小曽根真さんのピアノで
モーツアルトの
 ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」
小曽根真プレゼント曲 MO'S NAP
ー休憩をはさんでー
プロコフィエフ
 ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26
そして、クラシックコンサートではないアンコール曲で
オスカーピーターソンの曲を小曽根さんがひいてくれました

クラシックの知識がないので、
言葉で表現することが出来ないのですが
夢中になって、曲の世界に入り込んで
楽しんで聴いていましたので
あっという間の時間でした。
以前、ニトリホールに来た小曽根さんのジャズライブを
聴きにいったことがあって、また小曽根さんのピアノが聴きたかったので
せ○子さんが行くという情報を抜け目なくキャッチして
一緒にチケットをとってもらって
すごくいい席だったし、幸せな時間を過ごせて
よかった、よかった、大満足でした

終業式

2014-07-26 21:26:05 | 本のこと
姫野カオルコさんの『終業式』


かけがえのない、高校生だった日々を
共に過ごした4人の男女。
文化祭に全力投球したり、
ほのかな恋心を抱いたりーー。
卒業して、大学生、社会人となり、
それぞれの道を歩むが、
年月を経ても、
彼らの縁は途切れずにつづく。
20年ものあいだに交わされた手紙、
葉書、FAX、メモだけで全編を綴った物語。
行間から、それぞれの胸に秘めた切なる思いが
見事に浮かび上がるーー。
姫野文学の隠れた名作。


この本の中の4人は高校の同級生
わたしより、ちょっと年上かな
なので、高校生のときに流行ったもの
流行歌、アイドル、なんだか懐かしい
そして、高校生のころの
いま思うと愚かで、でも一生懸命だったことなど
ちょっと笑っちゃう
縁がずっと細く繋がっていき
それぞれの事情が変わり、新しい出会いがあり
間違えて、つまづいて、苦しんで、
出した手紙、出せなかった手紙
メモ、FAX、4人以外の人たちのものも含めて
とても変わった小説形態だと思いますが
結構、楽しく読みました

    

今週は、前半、
なんだか本を手に取ることもないというめずらしい日々
ぼ~っとしていたんだろうか
ただ、わたしにしては結構真面目に走っておりました
朝ランは6~8km程度を走るので精一杯
北大の中の、大野池は涼を運んでくれます



朝は、まがもくんもまだ待機中

今日は、PM2.5注意報が出る中
雨が降り始める前に走りに出ました



走り始めてすぐに雨が降ってきてしまったけど
暑くなく、結構走りやすかった
2時間弱を目標に、休みながら16kmちょっと
べっしゃべしゃになりました
途中、傘をさして散歩しているおじさまに
「雨、ふってるんだよ」とたしなめられましたが
結構、走っている人いましたよ

お風呂に入って体をあたためましたが
今日の札幌は気温があがらず、肌寒かった
明日も雨なのかな
少しでも走りたいな

幌見峠ラベンダー

2014-07-20 21:01:20 | なんでもない話
今年も行って来ました
札幌市中央区の幌見峠へ
ラベンダーを見るために

昨年は、ひとりでえっちらおっちら
急な坂道、細い道におののきながら登ったのですが
今年は、エフランの○んさんと○みこさんと3人で
各々が走って旭が丘で待ち合わせをして向かいました
いやぁ、やっぱり、そうやっぱり、歩きました
途中、すごい勢いで走ってくる女性がいて
尊敬の眼差し
慣れている○んさんも黙々と


たくさんの人が見にきていました
車で・・・
駐車場が結構いっぱい







来年は、もう少し走れるようになっているだろうか
と、もう来年のことを考えております

帰りは下り、楽々あっという間におりてきて
六花亭でプリンやピザなどを頂いて
3人で豊平川沿いまで走って解散
その後、河川敷、札幌駅裏、北大を通って帰ってきました
幌見峠はひやっと涼しかったけれど
下に降りてくるとそれなりに暑かった
でも、風があったからまだよかったです
ゆっくりお話しながら走るのも楽しいです

白ゆき姫殺人事件

2014-07-19 20:13:18 | 本のこと
湊かなえさんの
『白ゆき姫殺人事件』



化粧品会社の美人社員が
黒こげの遺体で発見された。
ひょんなことから事件の糸口を掴んだ
週刊誌のフリー記者、赤星は
独自に調査を始める。
人人への聞き込みの結果、
浮かび上がってきたのは
行方不明になった被害者の同僚。
ネット上では憶測が飛び交い、
週刊誌報道は過熱する一方。
匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。
うわさ話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。


『告白』を読んで以来、敬遠していた湊かなえさん
ドラマは、何度か見ていたし(『夜行観覧車』とか)
映画では、綾野剛さんが出ているみたいだし
ちょっと読んでみようかなと思ったのですが・・・

ひとりひとりの事件に関する独白を読むと
参考資料として、本の後ろがわに
ネットのコミュニティサイトの様子や
週刊誌の記事などがあるという
ちょっと変わった形の小説です

人の心の中の自分では隠しているつもりで
隠しきれない薄汚いずるい部分
ワイドショー的な好奇心
人の不幸は蜜の味?
他人をおとしめて自分を優位にしたい欲望
これでもかっというほど、
あえて見たいとは思わないところが表現されていて
ああ、やっぱり後味の悪い、
何のために読むんだろうと思ってしまう
それでも、途中でやめられず読了
ここまで書ききる湊さんって、すごいな
でも、やっぱり、わたしは苦手だ



お口直し
『ダーリンは外国人』ベルリンにお引っ越し

トニーさんとさおりさんの生活レポコミック
子どもの小学校入学を機に、
ベルリンにお引っ越しをしたお話
ほぉっと驚いたり感心したり、楽しいです
子どもの対して、育てる環境や教育を
きちんと考えて話し合っていく姿を見ると
カナダのお友だちを思い出しました
日本の学校を本人は経験しているからこそ
外国の学校や環境をどうやって受け入れるか
真剣に考えて対応していこうとするのかな
真面目な話ばかりでもなく
トニーさんとさおりさんのやりとりは
相変わらず楽しく、微笑ましいです



昨日は、元同僚のPuーちゃんと久し振りのお食事会
Unico改めたいちで、楽しくおいしい時間を過ごして
お酒は、と飲み過ぎることはなかったのだけど
朝、ちょっと二日酔いっぽい感じ
まずいまずい
お友だちとの約束の時間前に走りに出ました



風が強かったけど
北大の中は風も弱く
気温もそんなに高くなくて
気持ちよく走れました
相変わらず、遅いですけどね

名もなき花の

2014-07-17 21:27:28 | 本のこと
吉永南央さんの
『名もなき花の】



小蔵屋を営むお草は、
新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、
彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、
その娘のミナホのことが気にかかっている。
15年前のある〈事件〉をきっかけに、
3人の関係はぎくしゃくしているらしいのだ。
止まってしまった彼らの時計の針を、
お草は動かすことが出来るのか。


紅雲町珈琲屋こよみ 第3弾です
主人公のお草さんは、70歳過ぎのおばあさん
シリーズを通して、芯と1本通ったお草さんの考えや
静かに、しっかりと、そしてやさしく過ごす毎日が
とても好きなのですが
今回のシリーズでお草さんはちょっと感情を露にします
その分、お草さんの苦しみも感じました
「形が整って幸せならけっこうですけど、
結局、幸、不幸は自分で感じることですから」




札幌はいまちょうど紫陽花が花盛りです

しあわせ写真を投稿するという企画があり
自分にとっての幸せな写真って何かなぁと考えました
企画のサイトはこちら → しあわせ写真大募集
ここ数年は、仕事をすることも出来て
走り始めて、大好きな本を読めて
考えたら、充実した日々を送ることが出来ていると
改めて、ありがたいことだなと思い
やはりこれは、大切に育ててくれた
両親がいてくれたからこそなんだなと・・・・
改めて書くとちょっと恥ずかしいですけど
父が亡くなる1年前、ずっと続けていた仕事を辞めた時
平日に親と旅行なんて、今しか出来ないなと思って
両親と母とちょっとしたバス旅行に行った時
満開のチューリップ畑から、
展望台の上でカメラを構えているわたしに向かって
見上げている両親の写真を選んでいました

色々なしあわせ写真、
展示されることがあったら見に行こうと思います

楽園のカンヴァス

2014-07-15 06:06:58 | 本のこと
原田マハさんの
『楽園のカンヴァス』



ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ディム・ブラウンは
ある日スイスの大邸宅に招かれる。
そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。
持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、
手がかりとなる謎の古書を読ませる。
リミットは7日間。
ライバルは日本人研究者・早川織絵。
ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた思いとは。


単行本で読んでいましたが文庫本が出たので再読
その時の記事は → こちら

大好きな小説です
小説の世界に誘ってくれ
一緒にドキドキハラハラして
胸苦しく、切ない気持ちになる
再読なので、物語に出てくる絵画や人物のことは
ああ、また会いましたねという気持ちで
心の機微にだけ沿って読み勧められました
やはり、今回も楽しい旅ができました



昨日は、日曜日に走れなかった距離を
少し走ろうと、仕事が終わってからのラン
北大の中は、朝に比べるとたくさんの人と車です
途中から暗くなってしまうのですが
暑い日が続くようになると、夜の方が楽なのかな

日曜日に、エルフィンロードで休憩している時
右腕2カ所、左腕4カ所
右足はタイツの上から4カ所
久し振りにキンカン活躍

昨日は10時半にコテンと寝てしまい
またもや夜中に目が覚めて、しばらく起きていたのに
今朝も早起き・・・朝ランしようと思う日は起きられないのに
ブログアップして、今日の朝活は読書

ダメ人間

2014-07-13 17:00:02 | なんでもない話
昨日、なんとなく今ならいけるのでは?
なんて思って、献血に行って来ました
ヘモグロビンはギリギリながらも基準値クリア


なんか、うれしくなって
お友だちと一緒にアスティ地下の居酒屋さんで
晩酌セットなるものを頼んでおしゃべり
1200円で、飲み物2杯とお刺身、枝豆、お通し付き
あっという間に2杯飲んじゃって
献血したあとだからか、ぺろんぺろんに酔ってしまった
JRで帰って、うちについて、コテンと気を失いました

夜中に目が覚めて、お水をたくさん飲んで
再放送の歴史秘話ヒストリア
「黒田官兵衛」、「黒田長政」を見て
すっきり6時に目が覚めたので
早々に家を出て、地下鉄で大谷地駅まで行き
北広島に向かってサイクリングロード、エルフィンロードを
今日も長く、ゆっくり、と考えながら走り始めたのです
おニューのガーミンをつけていそいそと


しかし、いつまでたっても足が重い 
体がだるい、そして暑い
献血したせいなのか、寝不足なのか
どうしようと思いながら走っていたら
○けさんに偶然会って、少しだけどお話しながら
ゆっくりと一緒に走ってもらったら
その間は少し元気で、楽しかった
でも、別れてからはまたヘロヘロで
15kmで終了
大谷地でちょっと買物をしてまた地下鉄で帰って来て
洗濯していたら、
あれ?iPod nanoが無い~~~
あせって、部屋中、マンションの歩いたところ
服やリュックのポケットの中、ぜ~んぶ探して
警察に電話して、交通局に電話して無い
アップルに電話してみたら、紛失の場合は
サポート対象外と言われる(当たり前か
ダメ元で大谷地のお店にも電話してみたら
「届いていますよ~」と言われてびっくり
いやぁ、よかったよかった

地下鉄のドニチカキップ(1日500円で地下鉄乗り放題)を
お財布の中に入れていたことだけがラッキー
さっそくまた大谷地まで
わたしのうちから大谷地までは地下鉄駅12駅
反省しながら乗っていきましたです

無事に可愛いiPod nanoちゃんを受け取って
午前中に寄った時には疲れて通り過ぎた
KIRIN一番搾り うまさの秘密アカデミーに寄ってみました
プレミアム一番搾り(贈答用)の発売を記念して
一番搾りの美味しさの秘密とかを説明してくれました
てっきり、試飲させてもらえると思っていたら
作る段階の、一番搾りと二番搾りの麦芽の飲み比べでした
一番搾り麦芽は甘くて香ばしかったです
その一番搾りだけを使った一番搾り
そして、普通のビールの1.5倍の大麦を使用している一番搾り
美味しいよ~というアカデミーでした
家庭で美味しく飲むこつを
DVDで役所広司さんが教えてくれたのですが
グラスに勢いよく上からビールをつぐ
(相棒の右京さんが紅茶を入れるみたいに)
泡がグラスの半分くらいになるのを待って
またビールをつぎ、泡が4/10くらいになったら
今度はゆっくりと少しずつビールを
グラスの上2cmくらいまでそそぐ
そうすると、より美味しく飲めるそうです


お土産ももらいました
奥のビールは、お風呂上がりにグラスに入れて
美味しく飲むために買ってきました
また飲むんかい 懲りてないんかいとも思う
ダメ人間の週末です
そして、いまのわたしの右目には
ものもらいくんが居座っております

春から夏、やがて冬

2014-07-10 21:02:38 | 本のこと
歌野晶午さんの
『春から夏、やがて冬』


スーパーの保安責任者・平田は万引き犯の末永ますみを
捕まえた。いつもは容赦なく警察に突き出すのだが、
ますみの免許証を見て気が変わった。
昭和60年生まれ。
それは平田にとって特別な意味があった――。
偶然の出会いは神の導きか、悪魔の罠か?
動き始めた運命の歯車が2人を究極の結末へと導く!


歌野晶午さんというと
『葉桜の季節に君を想うということ』での
軽快で、思わず笑ってしまう結末が
とても印象的で、
ミステリーでもそういう読後感のいいもの書く人なんだと
勝手に信じて読んでしまった、わたしバカよね~
ストーリーは、悲惨ながらも読みやすく
ドンドンと読み進めることが出来るのだけど
結末が、経過の悲惨さを超える重さ
読み終わって、ぐっと重くがっくり・・・
ミステリー作家さんだもの、色々な結末の小説書きますよね
わたしの思い込みが悪かった

日本列島、台風に襲われていますね
なるべく被害なく、通り過ぎていってください

お文の影

2014-07-08 21:52:53 | 本のこと
宮部みゆきさんの
『お文の影』


「おまえも一緒においで、
お文のところへ連れていってやるよ」
月の光の下、影踏みをして遊ぶ子供たちのなかに
ぽつんと現れた、ひとつの影。
その正体と悲しい因縁とは、
「ぼんくら」シリーズの政吾郎親分と
おでこが活躍する表題作をはじめ、
「三島屋」シリーズの青野利一郎と悪童3人組など
人気キャラクターが勢揃い!
おぞましい話から切ない話、
ちょっぴり可笑しい話まで、
全6編のあやしの世界。


再読です
単行本『ばんば憑き』は
発売される前に読書モニターに選ばれて
読んでいました → その時の記事
面白いことは分かっていて
安心して読みました
宮部さんの書くあやしのお話は
全然、怖くなく、切なく悲しく厳しく
しかし人間味溢れて面白いです

    

日曜日は少し頑張って
わたしにしては長い時間を走りましたが
11月のフルマラソンに向けて、週に1度くらいは
LSDをして、持久力をつけなくてはと思っているのです
少しずつでも、長い距離、長い時間走り続けたい
平日は、毎日は無理でも、少しでも多く
インターバル走、ビルとアップ走、ペース走と
メリハリつけて、頑張ったら
本番は楽しく走れるかなぁと思うのですだ

走っているとき、ラジオや音楽、PodCastを聴いているのですが
使っていたiPod nanoが壊れてしまいました
iPhoneがあるからいいかなとも思ったけれど
ラジオを聴きたいし(ネット経由ではなく)
やはり、iPod nanoの持ち歩きやすさは捨てがたい
ということで、わたしにとっては5代目となるnano



今回は、赤にしてみましたです
長いお付き合い、お願いします

エンドロール

2014-07-03 21:52:21 | 本のこと
鏑木蓮さんの
『エンドロール』



老人から青年へ継承される想いを描いた、温かな奇跡の物語。

映画監督になる夢破れ、故郷を飛び出した青年・門川は、
アパート管理のバイトをしていた。
ある日、住人の独居老人・帯屋が亡くなっているのを見つけ、
遺品の8ミリフィルムを発見する。
映っていたのは重いリヤカーを引きながらも、
笑顔をたやさない行商の女性だった。
門川は、映像を撮った帯屋に惹かれ彼の人生を辿り、
孤独にみえた老人の波瀾の人生を知る。
偶然の縁がもたらした温かな奇跡。
(『しらない町』改題文庫化)。2011年さわべス受賞作


面白くて、一気に読んでしまいました
一人で生まれ、
 多くの方と縁を作り、
  そして一人で旅立つ。

自分の人生を人のせいにして
毎日を過ごしていた若い門川が
帯屋の死に関わったことで
知らない間に変わっていく
それは、自分だけが変わるのではなく
関わっている周りの人たちとの関係も変わる
そんな様子や
戦争での記憶を背負って生きている
老人たちの苦しみや後悔
色々なことがギッシリと、
でもゆるやかに映し出されている
映画のような小説でした

以前、大原麗子さんが亡くなった時に
こぞって孤独死と報道され語られましたが
大原麗子さんの記憶に残る女優生活と人生を
どんな人間にも否定できることじゃないし
死んでしまった瞬間よりも
その人がどうやって生きてきたか
笑って、泣いて、一生懸命生きていた
その事実を無視して、死に方だけが大事みたいな
そんな風潮に、すごく上から目線を感じたし
嫌悪してやまなかったことを思い出しました


この頃、よく聴いているのが
中山うりさんのNewアルバム『鰻』

1. 時々ドキドキ
2. 寝ても覚めても
3. 月曜日の夜に
4. 蒼いアジサイが泣いている
5. ガパオNo.5
6. るるるるる
7. 哀しきサングラス
8. 8月のコラール
9. トロントさん
10. 石神井川であいましょう


程よく気が抜けて、心地好いアルバム
今年は札幌でライブのあるうりさん
初めて、お会い出来ます