香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

路&白砂

2015-05-31 21:03:41 | 本のこと
吉田修一さんの
『路(ルウ)』



台湾に日本の新幹線が走る。
商社の台湾支局に勤める春香と
日本で働く建築家・人豪の巡り逢い、
台湾で生まれ戦後、引き上げた老人の後悔、
「今」を謳歌する台湾人青年の日常…。
新幹線事業を背景に、日台の人々の
国を超え時間を超えて繋がる想いを色鮮やかに描く。
台湾でも大きな話題を呼び人気を博した
著者渾身の感動作。


新幹線事業部の春香、安西、山根
終戦後台湾を引き上げてからずっと台湾に背を向けていた葉山勝一郎
台湾の若者、陳威志(チンウェイスー)
そして、日本で建築家として働く劉人豪
それぞれの家族、恋人、友人たちとの関係や物語が
いつの間にか、新幹線事業を軸にして繋がってくる
最後に新幹線が開通する感動とともに
人としてのやさしさや静けさ、温かさを感じる
とても素敵な本でした

摘木蓮さんの
『白砂』



苦労して働きながら予備校に通う、
二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。
中年男性の目撃情報と大金が入金されていることから、
援助交際との関わりが捜査線上に浮かぶ。
「こんなにつましい暮らしぶりで真面目な彼女がなぜ?」
違和感を抱いた下谷署の刑事・目黒一馬は
別の角度から操作を開始する。
小夜の両親はすでに亡く、
なぜか祖母は頑なに遺骨を受け取らない。
鍵は小夜の故郷にあると見た目黒の執念が、
運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく。
最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実とは、
切なさあふれるミステリー。


なぜ?なぜ?なぜ?と
気になってしまって、あっという間に読んでしまった
閉鎖的な田舎で暮らすということ
こどもの頃からの貧しさと心の闇
なんだか、切なく悲しいミステリーでした



今週は天気のいい日には朝ラン
ラジオ体操に来ているというYukoさんに会うかな~と円山公園までの日
チューリップがもう終わりかな
北大の中は、今年は犬の散歩の人によく会います
今日は、新川通を走って北上
土曜日に違和感というか痛みを感じていたフクラハギが
走っていると痛くなってしまって、5kmで終了



バスに乗って帰ってきて
トボトボと歩いていたら、
元気に走っているエフランのダンディーさんに遭遇
わたしも、元気に走れるように、今日、明日は休足しよ

うちのMacBookくん

2015-05-24 22:01:09 | 本のこと
この頃、うちのMacBookくんが
ご機嫌ななめのことが多くて
パットが感度悪かったり
今週末は、Wi-Fiに繋がらなくなりました
丸6年使っているんだけど、、、

先週は、毎日遅くて、MacBookくんを開いて
ブログをアップする気力がわかずに、
そんなんも、ご機嫌ななめの原因

そんな中、寝る前には本を読まないと眠れないので
読んでおりました 小説とコミック

北村薫さんの
『太治の辞書』



時を重ねて変わらぬ本への想い……
《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

芥川の「舞踏会」の花火、太宰の「女生徒」の“ロココ料理”、
朔太郎の詩のおだまきの花……その世界に胸震わす喜び。
自分を賭けて読み解いていく醍醐味。
作家は何を伝えているのか――。
編集者として時を重ねた《私》は、太宰の創作の謎に出会う。
《円紫さん》の言葉に導かれ、本を巡る旅は、作家の秘密の探索に――。
《私》シリーズ、最新作!


北村薫さんのこのシリーズは20年ぶりくらい?
主人公の《私》は、結婚して一人息子がいて
大好きな本を作る仕事をして、相変わらずの読書オタク
いろいろな作家さんや作品の話が出てきて
わからないことの方が多いという、かなりマニアな本

池永陽さんの
『珈琲屋の人々』ちっぽけな恋



あることで人を殺した喫茶店『珈琲屋』の主人・行介。
行介の幼馴染で、かつて恋人だった冬子。
ふたりの、互いを大切に思う気持ちを軸に、
東京のちいさな商店街に暮らす人々を描いた連作短編集。
連続テレビドラマ化もされ、多くの指示を集めた
『珈琲屋の人々』続編。
この物語を読み終えると、
きっと暑いコーヒーが飲みたくなる…。


現実にありそうな事件や物語なんだけど
行介の人柄と、「人を殺してしまった」過去が
つらいけど、解決へと導いたり、人を勇気つけたりする
ドラマで高橋克典さんが行介の役をやっていて
とてもよかったので、読んでいても格好いい行介さんになってしまった

室積光さんの
『至上最強の内閣』



北朝鮮が、日本にむけた中距離弾道ミサイルに燃料注入の報が! 
中身は核なのか? それとも……。
支持率低迷と経済問題で打つ手なしの政権与党・自由民権党の浅尾総理は、
本物の危機に直面し「本当の内閣」に政権を譲ることを決意した。
アメリカすら「あないな歴史の浅い国」と一蹴する京都出身の二条首相は、
京都駅から3輛連結ののぞみを東京駅までノンストップで走らせたかと思えば、
その足で皇居に挨拶へ。何ともド派手な登場の二条内閣は、
早速暴力団の組長を彷彿とさせる広島出身の防衛大臣のもと
「鉄砲玉作戦」を発動したのだが、果たしてその結果やいかに? 
「こんな内閣があったら……」
笑って笑って、涙する、史上初の内閣エンタテインメント! 


小説だからと思いながらも、リアルで笑える
本物の内閣陣の名前も、歴史上の人物をかけていて
その人たちの性格や実績にもかけていて
面白くって、スカッとしました
こういうエンタテイメント小説って気持ち良い

山下和美さんの
『ランド』



その村では人は必ず50歳で死を迎える。

村人を縛るしきたり、「あの世」と呼ばれる山の向こう。
双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏。
獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る「この世」と呼ばれる村で神に見守られて暮らす人々。
そして、不思議な山の民。
杏が見つめる先には希望も絶望もある。

この物語で描くのは、山下和美が抱く、日本という国への不安。


新聞の書評で知ったコミック
山下和美さんといえば、「天才!柳沢教授」とか
絵も内容も好きなので、面白そうだなと期待
そして、期待は裏切られませんでした。
続きがあるようなので、楽しみ



金曜の夜は、Yukoさんと久しぶりにお食事
西18丁目駅近くのネジ式
旬の野菜をたくさん使ったお料理をいただき
ほどほど、お酒もいただき
帰りに、おうちに寄せていただき、蕎麦茶をいただき
久しぶりに師匠にもあって、おしゃべりして
楽しい時間をゆっくり過ごせたよ~

昨日、今日と、良いお天気だったのですが
なんか、走る気になれず、今日の午後になって腰をあげました
農試公園、琴似発寒川、左股川と走っていって
ふっと、走れるような気がして小別沢の方へ
しかし、小別沢トンネルの前で失速、そして歩き
やっぱり、痩せなきゃだなぁ


さんてつ

2015-05-18 22:05:41 | 本のこと
吉本浩二さんのコミック
日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録
  『さんてつ』



3.11のあの日、岩手県沿岸部を走る三陸鉄道では、
路線の多くを被災した。
大地震、津波の爪痕が生々しいガレキの中、
それでも、さんてつマンたちは、
自らの力で立ち上がろうとする……。
三陸鉄道関係者、
周辺の人々への綿密な取材を元に再構成する震災ドキュメンタリー漫画。
「ブラックジャック創作秘話」の異才、
吉本浩二が描く真実の人間ドラマの決定版!!


お友だちのおすすめのコミック
いま、再放送している朝ドラ「あまちゃん」の
震災時のできごとが、忠実に再現されていたことなんだなとわかる
苦しい気持ちにはなるけれど、読んでよかったな
戦争での被害は、人がすることだから1%の救いがあることがあるが
震災の被害は、自然のすることは救いがない100%の被害
美しい自然に、心癒されるて、救われるけど、こういうことも起きるんだ



今日の昼間、新築予定現場で打合せがあり



3時間くらい外にいて、日に焼けてしまった



ちょっと暇な時間もあったので、庭の花々をパチリ



とても立派な庭で、大きな松、ハクモクレン、くり、紅葉も



全部を残せないことが残念

百日紅

2015-05-17 19:41:55 | 本のこと
映画の広告を見て、原作に興味を持ったのです
杉浦日向子さんの『百日紅』

 

浮世絵師・お栄は、父であり師匠でもある
北斎とともに絵を描いて暮らしている。
雑然とした家に集う善次郎や国直と騒いだり、
離れて暮らす妹・お猶と出かけたりしながら
江戸の四季を謳歌している。恋に不器用なお栄は、
絵に色気がないと言われ落ち込むが、絵を描くことはあきらめない。
そして百日紅が咲く季節が再びやってくる、嵐の予感とともに…。


↑は映画の内容のようで
上下巻のコミックは、短いお話が何編も
江戸情緒や、江戸っ子の気っぷの良さ
なんとも言えない世界観
小説を読むのと同じくらい時間をかけて読みました



寒かったり、忙しかったり、眠かったり…
言い訳だらけで、ずっと走っていない1週間
今日、やっと走りに出たら、すぐに雨が降り始めて
多少の雨だったらと、めげずに走っていたら
どんどんひとい雨になってきて、寒くて6km弱で終了
終了したとたんに、雨はやんだという
体が冷えてしまったので、近くの銭湯へ
岩盤浴にもゆっくり入って、体はゆるゆる~
夕方になって、やっと風もやんでいいお天気になりました


あん

2015-05-14 21:04:48 | 本のこと
ドリアン助川さんの『あん』



町の小さなどら焼き店に働き口を求めてやってきたのは、
徳江という名の恒例の女性だった。
徳江のつくる「あん」は評判になり、店は繁盛するのだが…。
「生きる意味」とはなにか。
深い余韻が残る、現代の名作。


久しぶりに本屋さんで出会ったドリアン助川さんの小説
5月30日に公開する映画になるそうですよ
とても読みやすい文章と構成で
さくさくと読めてしまうんだけど
徳江さんの存在や言葉に何度も立ち止まります
千太郎の正直なやさしさに胸がいたくなります
意外な展開に、辛い気持ちをもったまま
最後まで、「幸せになって」の祈りの気持ちで読み進めました
映画も、よさそうですね

    

気がついたら、仕事のいろいろなことを考えているこの頃
でも、なんとか気分転換して、気持ち切り替えてやっています
休み時間とか、ちょっとした隙間の時間に読んでいるanan



久しぶりに購入しましたが、
たくさん、興味深い本が紹介されていて面白い
お笑い芸人が表紙を飾ったのは初めてだそうな

本格小説

2015-05-10 19:43:03 | 本のこと
水村美苗さんの
『本格小説 上』



ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・
東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。
伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、
隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、
その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。
まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、
陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。


『本格小説 下』



生涯の恋に破れ、陰惨なまなざしのままアメリカに渡った東太郎。
再び日本に現れた時には大富豪となっていた彼の出現で、
よう子の、そして三枝家の、
絵のように美しく完結した平穏な日々が少しずつひずんで行く。
その様を淡々と語る冨美子との邂逅も、
祐介にとってはもはや運命だったような……。
数十年にわたる想いが帰結する、悲劇の日。
静かで深い感動が心を満たす超恋愛小説。


読み始めた時は、あまりの前書きの長さに
我慢して読み進められるのかどうか、とても不安
でも、あれは必要な前書きというか
いま現在の時代から、終戦後の日本の世界に戻るために
必要な前書きだったんだなと読み終わってわかる
これは恋愛小説なんでしょうか…
戦争が終わっても、貧富の差、階層の差がはっきりとあり
その当時に生きた人にしか感じられなかった惨めさと華やかさ
いまの時代では想像できない世界が同じ日本だったんんだ
苦しくも悲しくも悔しくもあるんだけど
読み始めると、先が気になり、どんどん読み進め
最後の最後には、単純に夢のように浮かれていた気持ちが
びっくりするほど水を浴びせられたような気分になり
すごい小説を読んでしまったなぁという気持ち
でも、水村さんの他の小説、すぐに読みたいとは思えない
衝撃が強すぎる

昨日は、野幌森林公園ランに行ってきました
地図を見ても、どこを走っているのかわからないくらい広い場所
主催者の⚪︎りさんがいなければ、走れない
少し肌寒いなか、でも走ったらちょうど良い気候
緑深い中、たくさんの高山植物のような可憐なお花が咲いていました







結構なアップダウンのある中、
総勢9名、早い人も遅いわたしも、楽しく走り回って
森林浴をしているようで、疲れも感じず、最高に気持ち良かった



気がついたら最後尾を走っていたわたしですが
百年記念塔と遠くに見える山々が優しく迎えてくれました
お風呂に入って、新さっぽろで数人でお昼から 
夜に、お客様と打合せ&お食事会があったので
お酒は一緒にグビグビとはいかなかったけど
気持ちよく走れて、走る仲間に加えてもらって
楽しくお酒を飲んで食べて、最高の日でした

今日は、午前中は掃除洗濯買い物などなど
毎日を清々しく気持ちよく過ごすための準備をして
午後から、本を読み始めたら、止まらなくなって読み終えてしまった次第です



買い物の途中で見かけたスズラン
毒を持っているお花とは思えない可憐さです



今日の夜のお供、
おたる生ワイン、飲みやすいですね
さて、あしたからまたお仕事
大きな失敗を忘れず、でもでも明るくがんばろ

ベルサイユのばら

2015-05-06 18:15:28 | なんでもない話
PM6:30から、NHK BSプレミアムで始まる
ベルサイユのばら アニメを楽しみに待つ連休最終日

文庫本上下巻の「序」と「本格小説の始まる前の長い長い話」
本当に長い、上巻605ページの内233ページ
気になっていた本だから最後まで読みますよ 必ず…

今日は走るのはやめて、掃除を念入りにしたのです
ベッドを移動して掃除していたら、
右足の薬指をベッドの足に猛打
紫色に腫れ上がっておる

気になっていたデンマークカクタスの土替えをしたついでに
なでしことカンパニュラメリーベルも鉢に



風が強い日だったけど、夕方、散歩に



おだやかにのんびりと過ごせた連休でした
明日から、新入社員が入ってきて気分一新
気持ちを切り替えて、働こう
あ、でもでも今夜はまったりワイン飲んじゃうんだ~

こどものひ

2015-05-05 19:46:19 | 走ること
今日は早くに家を出て、地下鉄で真駒内駅まで
地下鉄の中は、豊平川マラソンに出るんだろう
ランニングウェアぽい人たちが多く乗っていました
わたしは、真駒内駅から芸術の森に向かって
ゆっくりと走り始め~
ずっと登りだけど、ゆっくりなので淡々と



約6.5kmで芸術の森の板垣武四・東條猛猪銅像前
お水を飲みながら少しゆっくり歩いて休憩



有島武郎邸



芸術の森をあとにすると、あとはずっとくだり坂
真駒内公園の横を通って、豊平川へ
豊平川マラソンを走っている人に逆走



平岸駅まで走って19km
さあ帰ろうと思ったら、母から電話があり
地下鉄白石駅まで行くことに
プラス3km走って今日は終了
連休後半はお天気に恵まれて暑いくらい
明日もちょっと走ろうかな

虚像の道化師

2015-05-04 17:40:00 | 本のこと
久しぶりの東野圭吾さん
『虚像の道化師』



ビル5階にある新興宗教の道場から、
信者の男が転落死した。男は、何かから逃れるように
勝手に窓から飛び降りた様子だったが、
教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。
教祖は本当にその力を持っているのか、
そして、湯川はからくりを見破ることができるのか。
(「幻惑す」) ボリューム満点、7編収納の文庫オリジナル編集。


ガリレオシリーズです
安定した、エンタテイメント・ミステリー
しかし、驚きはないんだな

    

大型連休、わたしは5連休ですが
ゆる~い約束をしていたらドタキャンされ
ひとりまったりの4日間となったので、走ることに

昨日は北海道マラソンのコースとなっている新川通りへ
車の通りが激しいので、川沿いの方に降りて走りました



なんとか前田森林公園までは行こうと決めて
淡々と走っていたら、結構たくさんのランナーさんにすれ違い
みなさん、挨拶してくれて、前半は意外と元気



初めての前田森林公園は、なんか迫力です
反対側まで行って、反対からの写真もパチリ



前日に行った円山公園はすっかり桜は散っていたけど
前田森林公園はまだちょっと咲いていました





帰り道は、途中から下手稲通りを走ったのですが
これは失敗、車が多いので空気が…
車でしか通ったことがなかったけど
結構、川を横断しているのですね



鯉のぼりがたくさん



営業していない鉄工団地の会社の庭で
きれいに咲いていたのでパチリ
なんとかハーフの距離を走って終了
しかし、とんでもなく疲れて、その後はグダグダでした

今日は、疲れているなぁと思っていたけど
朝のうちにいつもの北大方面コースへ



もうライラックが咲いているなんて
案の定、グダグダで、6km走って1km近く歩いたかな
やれやれ
本もたくさん読もうと決めて
分厚い本を用意しているのですが、
まだ用意している状態のままなのだ