香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

嵯峨野花譜

2020-05-10 19:25:41 | 本のこと
久しぶりに読んだ葉室麟さんの作品
『嵯峨野花譜』



舞台は文政13年(1830年)の京都。
年若くして活花の名手と評判の高い少年僧・胤舜(いんしゅん)は、
ある理由から父母と別れ、大覚寺で修行に励む。
「昔を忘れる花を活けてほしい」「亡くなった弟のような花を」
「闇の中で花を活けよ」……
次から次へと出される難題に、胤舜は、少年のまっすぐな心で挑んでいく。
歴史、能、和歌にまつわる、あるいは生まれたままの、さまざまな花の姿を追い求め、
繊細な感受性を持つ少年僧が、母を想い、父と対決していくうちに成長をとげていく、
美しい物語。


本当に美しい物語だった
和歌は、解説なしではわかならいけれど、この小説を読んでいるうちに
和歌を知りたくなった。自分の知らない世界の美しさを知りたくなった。
葉室さんの小説は、どうしてこんなに心を打つのかな
まだ読んでいない本がたくさんあるので、読み続けていきたいけど
急逝されたことが、とても残念でならない



中山うりさんの新しいアルバム『11』
木曜日に自宅に届いたのだ
大好きなうりさんの歌声に、この週末は包まれて過ごしていた
猫の大佐ミニタオルも早速使い始めてしまった



今日は母の日
同じ札幌市内に一人住まいをしている母のところにも
3月のコロナのことがあってから、なかなか行けないのだけど
心ばかりのお花とお茶やパンを買って行ってきた
窓を開けて、少しおしゃべりしてすぐに帰ってきたけれど
二人で、もう少しだよね、元気でいようねと笑顔で別れてきたよ

自粛中だけど桜満開

2020-05-04 15:20:05 | 本のこと
一足遅れて、わたしも2日から5日間の連休突入
しかし、札幌はコロナ感染者がまた増えてきて
札幌在住者は自宅からなるべく出ない、
道民は札幌に行かないという、都市閉鎖に近い要請
早く、コロナが終息して、日常生活が戻りますように。。。
必要なものなのに、営業や生活がままならないお仕事の方々に
何が出来るのかと考えると、今は自粛することが一番かなぁ
そして、次の一歩を慎重に考えて行きたいなと思う

自宅の近くで、毎年、Jogしながらの花見を楽しんでいた新川さくら並木と農試公園
桜が満開だろうし、昼間はお天気が良さそうなので混むだろうなと思い
朝5時過ぎに、Jogで向かったのだ

農試公園に着いたら、早朝だけど意外と人がいたけど
みなさん、マスクして、静かに歩いて写真を撮っていた





少しゆっくり歩きながら、美しい桜の下を歩いて
新川さくら並木に向かって走って向かう



わぁ〜、満開だぁと感動しながら走って向かうと
結構な人が散歩したり走ったり。。。 蜜までは行かないけれど
ここはあまり立ち止まらずに、混んでいない道を走り抜けることにした



同じように考えて、早朝からお花見散歩される方が多かったのね
それでも、美しい桜並木を横目に、ゆっくり走って心が晴れました

やはり、桜の名所はどんな時間も混みそうだし
Jogとはいえ、走っていくのもなんだかんあぁと思い
いまは昼間もあまり人通りがない、近所の道を走ったりすることにしている





ご近所の庭先の桜も満開で、楽しませてもらっている
選挙の時に行く中学校のグラウンドの桜は八重桜なので
まだ硬い蕾だったので、これからも楽しみだなぁ

大型連休中は、断捨離も大掃除もする気はなし
気がついたところを気ままに片付けたり掃除したり
とにかく気ままに過ごす5日間になりそう
連休になる前から読んだ本を、また紹介

村上春樹さんの
『猫を棄てる 父親について語るとき』



時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある

ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。
歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていた
―――村上文学のあるルーツ


まずタイトルが村上春樹さんぽい
珍しくこちらは電子書籍で購入したのだけど
挿し絵の高研(Gao Yan)さんの絵が文章にマッチしていた
今までのエッセイとは違った雰囲気だったけど
新鮮で、また読み返すと違う感情が湧きそうだなと思いながら読み終えた

『フジモトマサルの仕事』



2015年に亡くなったイラストレーター、漫画家、フジモトマサルの仕事を通覧する一冊。
多岐にわたる仕事をジャンルごとに紹介する。
巻頭言は村上春樹。寄稿は森見登美彦ほか。


フジモトマサルさんの本は、絶版になっているものも多くて
「二週間の休暇」以外は図書館で借りたりしていたので
この本が出たのはとっても嬉しい
そして、読んでみたい本がまた増えてしまった

小路幸也さんの
『ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン』



ここは東京下町。堀田家は今にも朽ち果てそうな日本家屋で
「東亰バンドワゴン」という古書店を相変わらずに営んでおります。
花陽の医大受験を前に、春を待ち望む今日この頃です。
常連の藤島さんの遺産相続がきっかけで思わぬご縁がつながったかと思えば、
一方で闘病中の我南人のバンド仲間・ボンの病状はますます悪化し……。
父から子へ継がれていく思いが込められた大人気のシリーズ第13弾!!


毎年、桜の季節に文庫になったこのシリーズを読むことが
わたしのルーティンとなっている
毎年、堀田家の人たちに会い、人の善意を感じて
優しい気持ちになり、また安心するシリーズ

青木裕子さんの『風呂ソムリエ』



天天コーポレーション研究所の受付嬢、砂川ゆいみは風呂が大好き。
銭湯で失恋の痛手を癒しているときに、
入浴剤開発員の鏡美月と知り合ったことから、モニターに抜擢される。
美月は営業部の円城格馬とともに、バスタオルと水着に身を包み、
今日も理想の風呂を目指して研究に励む。
ゆいみ、美月、格馬ははたして理想のお湯を作れるのか!?


「これは経費では落ちません」に出てくるゆいみ、美月、格馬のお話
テレビドラマでは、ゆいみ以外は出演しているので、
イメージはドラマのイメージ 多部ちゃんが出てこなくて残念
楽しく読んで、満足
実はこの本、Amazon Kindle Unlimiited読み放題を初めて利用してみて読んだ本
ずっと本棚にある訳じゃないけれど、雑誌やコミックで興味があるものがあればいいなと
少し利用してみようかと思っている

若竹七海さんの
『ヴィラ・マグノリアの殺人』



海を臨むヴィラ・マグノリア。
その空き家になった一棟で、死体が発見された。
ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、
担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。
捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!
二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。
粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作!


若竹さんのミステリーにちょっとハマっているこの頃
この小説も期待を裏切らず、楽しくあっという間に読み終えてしまった

長々と2時間近くかけてブログを書いても時間が余っているのだ
ラジオ「たまむすび」を聴きながらのブログアップ
さて、「アクション」を聴きながら、また本でも読もうかなぁ