香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

アナログ

2017-09-25 21:19:37 | 本のこと
新聞で、ビートたけしさんが小説を書いたと知り
次の日、本屋で見つけてしまった
『アナログ』



「お互いに会いたいという気持ちがあれば、絶対に会えますよ」
すべてがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、
たったひとつの不器用な約束。素性も連絡先も知らないまま、
なぜか強烈に惹かれあう二人の、「アナログ」な関係が始まった。
いまや成立しがたい男女のあり方を描き、
“誰かを大切にする”とは何かを問いかける渾身の長編。


ビートたけしさんの映画を見ていても思っていたこと
残酷でリアルで赤裸々な人生を書きながらも
ロマンチックだなぁと。。。小説もやはりそうだった
すんなりと、しっくりと、頭の中に文章が入ってくる
目新しいストーリーでないから尚更、
素直に、優しい気持ちになれた

知らず知らずに、体を酷使していたのかもしれない
突然、具合が悪くなり、発熱と鼻水で、どうも風邪
日曜日は楽しみにしていた余市味覚マラソンだったのだけど
行けるような状態ではなく、今日、郵便でチップを返してきた
お天気も良くて、絶好の秋マラソン日和だったのに、
本当に、残念だけど、自業自得なんだよね
体調管理、しっかりしないとなと心から思ったよ
なので?いや、もう体力の限界で、本日は早めの帰宅
仕事以外の時間があるのって、充実しておるのぉ

具合が良くないので、コミックなら読めるかなと思い、
映画で見た縫い截つ人の原作 池辺葵さん



池辺葵さんのコミック、ちょっとツボ

あっという間に9月中盤だった

2017-09-18 21:03:42 | 本のこと
9月の3連休
そっか、もう9月も中盤なんだなぁとしみじみ
1日目は、念入りなお掃除や洗濯。バルコニーも綺麗に
そして、読書
2日目は、エスマラソン部北大練習会に途中参加
ゆっくりだけど、気持ちよく走ることができて12.3km
その後、美容院でカットとカラー
夕方、E師匠とみのさんとオータムフェスタと居酒屋
10時過ぎに帰ってきて、コテンと寝てしまったよ
3日目の今日は、台風の雨で目が覚めて
足つぼに行って、作りため料理をして
個人的に頼まれている住宅の図面を作成して終了
体というより、頭を休めて3連休だったな

読んだ本
乃南アサさんの
『ウツボカズラの夢』



斉藤未芙由は長野から上京する。
亡くなった母の従姉妹の家に住み込み、
家事の手伝いをしながら毎日を過ごす。
団体職員の父、専業主婦の母
、大学生の長男、高校生の長女が暮らす
その家、鹿島田家の日常を
未芙由の静かな視点で描く。


読み終わって正直な感想は
なんでこんな話を読んじゃったんだろう。。。
打算と欲望と、気持ちよくない人間関係
読み終わった日、偶然、テレビを見たら
ドラマ化されていて、ついつい見ちゃったんだけど
小説よりさらに複雑に、そしてわかりやすく
していたかな

益田ミリさんの
『ほしいものはなんですか』



「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな…」
悩める二人の女性に、一人の少女が大切なものを運んでくる――。
アラサー、アラフォーを超え、すべての人に贈る傑作漫画!!

リナちゃんの問いかけ
「ママ、40歳は嫌なの?」
「どうして 若いほうが お得なの?」
「どうして 女の人は習い事が好きなの?」
「大きくなったら何になりたかったの?」
みなさんなら、どう答えますか?


専業主婦と独身女性の言葉に
ミリさんの作品にしては、ちょっと切ないなぁと思う
子供の純粋な疑問に、ハッとさせられるんだけど
正直なだけでは、生きにくいのかなと思いながら読んだ

益田ミリさんの
『そう書いてあった』



わたしの中の「あの子」が騒ぐ。
夕焼けだんだん」「週末の自動販売機」
「お母さん、心配?」「ひみつのお手伝い」
「おかしなパンツ」「門限のない国で」
「夜のドラえもん」「ノージェスチャー ノーライフ」
「そう書いてあった」......珠玉の49編。
大人の国で生きることのもどかしさ、切なさ、
美しさを綴った、魅惑のエッセイ集。
「朝日新聞」好評連載「オトナになった女子たちへ」収録。


新聞連載を読んでいたので、
まとめた本が出たら、絶対に買おうと思っていた
これ読んだっけ?という感じばっかりになったけど
ミリさんの視線、考え方に、優しさや柔軟さを感じる
いい本だなぁ

この世の春

2017-09-11 02:37:23 | 本のこと
宮部みゆきさんのデビュー30周年を記念して刊行された
『この世の春』上下

 

それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 
正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、
かけがえのない人々を蝕み始めていた。
目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、
恐怖の果てにひとりの少年をつくった。
悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、
この少年はなりうるのか――。
21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!


サイコ&ミステリーというので、
怖いのはちょっと苦手だから身構えて読んだのだけど
怖いというよりは、悲しく切ないミステリーだった
上下巻あるのに、結構分厚いのに
どんどん引き込まれ、読み進めていってしまう
これはもう、とっても好きなミステリー

あんまり、忙しい忙しいというのは格好悪いと思うのだけど
個人的に頼まれた仕事もあり、家に帰ってきてもせわしない
だけど、昼休みとか、寝る前とかに宮部ワールドに浸れて
それなりに楽しんで過ごしていたんだけど
今週末は、さらに充実

土曜日は、母と長沼の晴れの日
スープカレーを食べに
いつも北広島方面から行くのだけど、
間違って?雁来の方から行く途中、河川敷を折り返し走るtonyさんを発見
車を降りて声をかけようかと思ったら、颯爽と行ってしまった


 

ランニングが縁で知り合った若くて可愛い農家のお嫁さんが
丁寧に作っているとって美味しいスープカレー
わたしは梅つくね、母は豚肉 それぞれ美味しかったけど
何といっても野菜が美味しい



長沼の自然がたっぷりなところに立っている小さなお店
冬になる前に、また行きたいな



母が温泉に入っている間に喫茶店でお仕事
パソコンを開くので、なんとなく風楽里が落ち着くかなって
客はわたし一人だったので、窓の外の緑と一緒に仕事が捗った

と思ったら、帰ってきたら変更のお知らせがあり
少し夜なべして図面を修正... 残念

日曜日はURC(ウルトラランニングクラブ)の練習会に参加
新さっぽろ駅から森林公園を19kmくらい
練習不足と寝不足?で、最初の5kmで根を上げて
ショートカットの道を、歩いて行くことにしたら
ちょっと休んだら、ゆっくりなら走れて復活
トップの人を迎えにいったり、
ゴールまでの道を間違えて、戻ったりしていたら
なんだかんだで14km走っていた



お天気も良く、公園の中は森林浴をしているようで気持ち良かった
練習会の後は、お風呂でさっぱりしてから
「すたみな太郎」で焼肉ビール飲み放題3000円会費で宴会
楽しくおしゃべりして、ついついKuriさんの誘いに乗り
狸小路の居酒屋さんにまで行って、フラッフラになって帰ってきて
シャワー浴びて、コテンと熟睡
そして、こんな時間に起きてしまって
お弁当作ったり、ブログをアップしているって。。。やれやれ

まとめて本のことも

2017-09-04 00:34:37 | 本のこと
少しずつだけど、本も読んでいて
面白い本に巡り合っている幸せ者

吉田修一さんの
『森は知っている』



南の島で知子ばあさんと暮らす十七歳の鷹野一彦。
体育祭に興じ、初恋に胸を高鳴らせるような普通の高校生活だが、
その裏では某諜報機関の過酷な訓練を受けている。
ある日、同じ境遇の親友・柳が一通の手紙を残して姿を消した。
逃亡、裏切り、それとも――! ?
その行方を案じながらも、
鷹野は訓練の最終テストとなる初ミッションに挑むが……。


読みながら、高村薫さんの大好きな小説『李歐』を思い出したな
鷹野の生い立ちからくる寂しさや悲しさが辛い
吉田修一さんの小説はハズレがないんだよね
今、朝日新聞で連載中の新聞小説にもハマっている

川上弘美さんの
『水声』



1996年、わたしと弟の陸はこの家に二人で戻ってきた。
ママが死んだ部屋と、手を触れてはならないと決めて
南京錠をかけた部屋にある古い家に。
夢に現れたままに、わたしは呼びかける。
「ママはどうしてパパと暮らしていたの」
愛と人生の最も謎めいた部分に迫る静謐な長編


ストーリーや設定だけを説明しようとすると
なんだか、納得というか、なぜかなと不思議な気持ちになるけど
淡々と静かに受け入れてしまう川上さんの小説
ちょっと心が疲れちゃうけど、嫌いじゃないんだよね

益田ミリさんの
『泣き虫チエ子さん〜旅情編』



チエ子さんとサクちゃんは結婚10年目の仲良し夫婦。
休みの日、久しぶりに箱根旅行に来た二人は、
お土産屋さんで以前買ったものを見つけてこう思うのです。
“旅先で「思い出」に出会えるのって楽しい”。
些細なこともすべて二人が歩んだ道。
将来を想像しすぎて急に寂しくなることもあるけれど、
だからこそ今を大事にしたい。
見落としがちな日々の小さな大切さを教えてくれる名作コミック。


大好きなミリさんのコミックだから
文庫で新刊が出たと思ったら、ついつい買いに出かけちゃう
そして、このシリーズは、
ちょっとだけさくちゃんみたいに、気のあう人がいたら
結婚したいなぁなんて、いまさら思っちゃう?

湊かなえさんの
『山女日記』



こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。
拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。
いつの間にか心が離れた恋人。……
真面目に、正直に、懸命に生きてきた。な
のに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、
山を登る彼女たちは、
やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。
新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。


湊かなえさんの小説は、正直苦手だった
いやミスの女王と言われるだけあって、読後感が最悪
だけど、この小説は違ったな
色々な人がいて、考えの人がいて当たり前で
そのみんなに優しい視線が注がれているような感じで
みんな、頑張って生きている姿に心を打たれちゃったよ

この頃、静かに過ごす時間を持てていないような気がするんだけど
やれること、求められていることがあるのは幸せなことだから
特に、仕事のことは、亡くなった弟がきっともっとやりたかったことだから
いまは、一所懸命頑張りたいと思っている。。。。のだよ

北海道マラソン2017

2017-09-04 00:13:59 | 走ること
あれ、もう1週間経っちゃった。。。
8月27日に行われた北海道マラソン、
ファンランで参加

朝、エスマラソン部の集合場所に行き
フルマラソンに参加する皆さんの元気な姿に元気をもらい
ファンランに参加するTさんと一緒に荷物預かりの道庁へ
エフランの集合場所にも行き、師匠達にも元気をもらい
ファンランHスタート場所へ



ちょっと暑いかなと思える朝
でも、心の中はウキウキ
やっとやっとファンランといえども、レースに出れるんだ!
ゆっくりしか走れないんだから、慌てず楽しもう
そんな風に思って、ワクワクしてスタートを待った
9時のスタートからロスタイム10分以上
混み混みの大通公園を超えて、エスのお店の前で
大きな声で応援してくれている店長達に元気と笑顔をもらう
ずっと暑くて、喉が渇いて、ちょっと辛かったけど
フルマラソンで2回走ったコースなのに
あれ?ここ走ったっけ?なんて思いながら、着々とゆっくり
中学生の団体の大きな元気な声の応援は嬉しかったなぁ
途中、こはるさんに抜かれ、たかこさんに抜かれ
TAKEさんに抜かれ、あはは〜な感じ
5kmすぎでやっと給水所があり、命の水〜
少し風が吹いたり、まあまあ走りやすい感じで
フルマラソンの人たちと別れる場所まで来ると
みなさん、頑張って!と心から願って、
ゴールの道庁が見えて、やっと全力疾走
タイムは今までの最低だったけど、気持ちは最高
ゴールできて、こんなに嬉しくなるんだなぁって、感慨深い

ゴール後、ファンランは、石屋製菓さんの白いバームがご褒美
美味しい 
着替えた後、フルマラソンのコースを逆に歩き、応援しながら
せみこさん達が応援している札幌工業高校前まで歩く
エスマラソン部の師匠の有志、Nさんの笑顔、
ハノハノのりんちゃんの美しくも逞しい走っている姿
たくさんのランナーさんが走る姿に元気をもらい、応援しながら2kmくらい歩いた
応援場所に着くと、仲間達が一生懸命応援
わたしも、こんな大きな声が出るんだなぁと自分にびっくりしながら
たくさんの知り合いの方々や、全然知らない方々にもエール
北海道マラソンは、地元のお祭り
本当に楽しかった

この日、3時には事務所に戻り、引越し作業
1階と2階を行ったり来たり、そして片付け
7時頃、やっとある程度片付き
みんなで、居酒屋でお疲れ様会
うちに戻って、こんなに疲れた日はないぜ
と思って、バタンと倒れるように寝てしまったのだ