香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

いのちの姿

2014-12-09 23:12:47 | 本のこと
宮本輝さんの最新エッセイ集
『いのちの姿』



人間の「生」の深淵を見つめて書き続ける宮本輝による随筆集。
異父兄との邂逅を描く「兄」、
シルクロードへの旅にまつわる回想「星雲」など、
著者が白秋のときを迎えて命を想う、珠玉の14篇。


京都の高級料亭「高台寺和久博」の女将
桑村綾さんと宮本輝さんはとても仲の良い信頼しあった友人
その桑村綾さんの夢であった和久博のエッセイ誌に載せた
エッセイ集なのです
宮本輝さんは、小説に専念するために
2001年に刊行した「血の騒ぎを聴け」というエッセイ集いらい
まとまったエッセイ集は出さないというお話だったので
こういう形でエッセイを読むことができて幸せです
そして、それぞれのエッセイが、
宮本輝さんの小説が好きで全てを読んでいるわたしにとって
ああ、あの小説のあの部分はこういう経験からだったのかとか
あの時の講演会のお話の真実はこうだったのかとか
色々と感慨深いものもありますが
血のつながりのあるお兄様の件は、はじめてで
宮本輝さんのやさしさと人間らしさと面白さが溢れ出て
なんだか、ゆっくりと笑って泣きそうになるエッセイでした

もし、宮本輝さんの小説を読んだことがない人
読んだとしても、少ない数だという方にも
ぜひ、読んでほしいエッセイ集です
飾り気が無く正直で、でも鋭く厳しく優しく賢く
胸に残る言葉やお話が多すぎて、
いまでも受け止めきれないでいます
宮本輝さんの小説は、上下巻ということが多いなか
この本は文字も大きく、読みやすい厚さで
お値段もリーズナブル
そして、装丁と中の挿絵も、すっごく素敵
おすすめしたい、クリスマスプレゼントにしたい
素敵なエッセイ集です



今日ははじめてきたえーるに行ってみました
終日、現場にいた1日で、すっかり疲れてしまい
早々に仕事をやめて地下鉄で向かったのですが
豊平公園駅から直通で行けるのですね
アクシデントがあり、30分走って帰ってきましたが
混んでいるといっても、そんなに待たされず
1周330mを、ほどほどの人数が走っていました
週に1回くらいはスピード練習にかよいたいな
綺麗だし、行きやすいし、今年は利用しよう