香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

僕は長い昼と長い夜を過ごす

2012-10-23 21:05:39 | 本のこと
小路幸也さんの『僕は長い昼と長い夜を過ごす』

という長い題名の文庫本を読みました
 50時間起きて20時間眠る特異体質のメイジは、
 のんびりした性格とは反対に、母親が失踪、父親
 が強盗に殺されるという過去があった。あるとき、
 ときどき引き受けている<監視>のアルバイトで
 二億円を拾ってしまい、裏社会から命を狙われる
 ようになる。家族を、大切な人たちを守るため、
 知恵と友情を武器に立ち向かう。だが、その体質
 が驚愕の事態を引き起こし・・・人とは違う時間
 を生きる青年が挑むタイムリミットサスペンス。


あれ、サスペンスだったんだ 
いま、文庫本裏の文章を写していて知ったわ~
睡眠障害というにはひどすぎる症状の主人公メイジの実家は
札幌の東区東苗穂3条1丁目、札幌刑務所のすぐ傍なのです
実は,わたしが社会人となって一番最初に7年間働いた会社が
東苗穂3条1丁目だったのですよ
そして、5年程、住所こそ伏古ですが、札幌刑務所の近くの
アパートに住んでいたのです 
だから、なんだか小説に出てくる札幌の風景が
いつもに増して、懐かしかったのです
小路さんも東苗穂にお住まいになっていたらしく、
そこを舞台にしたと紀伊國屋書店札幌本店のPOPに書いていたので、
それがきっかけでこの文庫を買ったのかな
内容は、小路さんらしく、心根のやさしい親切な人が
たくさん出てきて、ハラハラするような事態も
ああ、よかったと結構安心して読めちゃうんだけども
ストーリーの進み方が、意外性もあり、楽しくって
読みはじめたら、途中でやめるのに苦労しました

    

今日、仕事で札幌市役所へ行った帰り、
紀伊國屋書店オーロラタウン店にチラと寄ったのです
そのとき、文庫本を何冊か買って、一緒にカウンター横に置いてあった
ポプラ社発行のストーリーエッセイマガジンasta(アスタ)を貰いました
紀伊國屋書店さんではただで持って行ってくださいと言われましたの

ぱっと開いたら、宮本輝さんの『水のかたち』の連載で挿絵を描いていらした
赤井稚佳さんの挿絵とお手紙があったり

小路幸也さん、小川糸さん、原田マハさん、大崎梢さんなど
良く読む、好きな作家さんの連載小説やエッセイなど
読みごたえ満載です うれしいなぁ
大崎梢さんは、エッセイで結婚したときに住んでいた札幌のお話だったりするし
ポプラ社の本は、この頃ちょっと気になる本が多いので
これから手に取る本の参考にもっていいなぁと思いました
毎月出ているなんて、知らなかったので
今度から、気をつけてカウンター前をチェックしなきゃです