香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

ソロモンの偽証 第3部 法廷

2012-10-14 18:48:48 | 本のこと
宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証 第3部 法廷』
待ちに待った最終部です 終わってしまいました

 8月15日。遂に開廷日となり、5日間にわたる裁判が始まった。
 柏木卓也の家族、警察、不明だった告発状の差出人をはじめと
 する様々な証人が登場し、事件の謎の解明は二転三転する。同
 時に、生前の柏木卓也像がどんどん浮き彫りになる。しかし、
 最後の、あまりにも意外すぎる証人の登場に、法廷は震撼した。
 この裁判は仕組まれていたのか――。証人の口から明かされる
 前年のクリスマスイヴの知られざる状況とは……。驚天動地の完結編!
 

昨日の夜からは止まらなくなり、今朝、気づいたら
眼鏡をかけて、電気がついたままという状態 いつの間に寝たのか
最後まで読んで、やっぱりという感もあったけれども
なんといっても、読後感は充実 満足
1部、2部に続いて、やっぱり感受性豊かで、でも世間はせまくて
それでも一生懸命な中学生たちに圧倒されながらも
小説の中に出てくる、どうしようもない大人たちが
いつの間にか、一生懸命に立ち直ったり、自分の道を見つけたりしている
神は、人が耐えうる苦労を与えるという言葉があるけれど
人間はいくつになっても、頑張ってやっていけるんだなと勇気が出た
そして、中学生たちの一生懸命な姿に、心から感服
人は、情けないもの、くだらないもの、いくじないもの
だからこそ助け合って生きていけるんだと思う
宮部さんの現代ものの小説は、やるせない小説が多かったけど
この小説は、読む人たちに力をくれるような気がします
すっかり、ヤマシンのファンになってしまったおばちゃんです
本当は、もっともっと書きたいことがあって止まらないのだけど
今はがまん、がまん 誰か、読み終わって語り合いましょ

昨日、家に帰ってきた時の窓の外の風景が、
なんだかとても切なくって、思わず写真を撮りました


今日、北大の中を走っていたら、ホンノ少しですが紅葉がはじまっていました
走って通り過ぎるにはもったいなく、ゆっくりと歩いて
過ぎていく秋を楽しみました