香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

骸骨ビルの庭

2010-01-26 12:05:05 | 本のこと
昨年の6月に新刊として出版されて
すぐに購入して読んでここにも感想を載せた
宮本輝さんの『骸骨ビルの庭』

今回、Yukoさんに読んでもらうため
出張してもらうことにしたので再読しました

大切な言葉がたくさんたくさん
色々な人の言葉や行動から語られていて涙が出そう
自分が生きていることの意味、生きていくこと
なんだか大袈裟な言い方だけれども、静かに考えてしまう
清潔な人間でいたいなと心から思う
”忘恩は人間が犯しうる最大の犯罪”という言葉で
この前、再読した『森のなかの海』で
たしか災害が起きた時に、
まわりの人を助けずに逃げた人間は大罪
というような話を読んだ時の気持ちが蘇る
魂魄(こんぱく)という言葉が何度も小説の中で出てきて
また、人としての癖という言葉と相成って
わたしという人間の癖を考えると眠れなくなる位、嫌になる
それならば、真摯に向き合い、同じ過ちを繰り返さずに
人にやさしく、自分に正直に
頑張って生きて行かなくてはならないじゃない
卑怯者には決してなりたくないから
などと徒然かんがえてしまう
骸骨ビルの中で生きる力をもらった人たち
阿部轍正、茂木泰造、ナナちゃんやトシ坊や子供たち
そして語り部でもある八木沢省三郎が
骸骨ビルを去って行く時の姿がさわやかで
やさしい気持ちで読み終わりました

昨日の新聞でお年玉年賀葉書当選番号の発表を見て
早速、自宅に届いた年賀葉書を調べてみると・・・

1枚も当たりなし そんなもんかなぁ
いいさ、こんなとこで当たりひかなくっても

午後から久し振りにYukoさんとお茶をする約束
わたし、年があけてから友人と会うのは初めて・・・
雪が降っておりますが、おしゃべりしてこよっと