久々に感動する映画に出会えた
約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語~
監督は上の写真の前にも書いたが「クジラの島の少女」を制作したニキ・カーロ
なかなかいい味の作品を作ってくれた
原作はニュージーランドのエリザベス・ノックスの『THE VINTNER'S LUCK』という
ストーリーは理想のワインを作るために野心を燃やした主人公ソブランとその周囲の人々
ある時、天使ザスと出会ってワイン作りの奥義を教えられ、毎年同じ日、同じ場所で会う
約束をして精を出すソブラン
そして1815年には最高のブルゴーニュ・ワインを作ることができたが・・・・
しかし、貧しさゆえに娘を亡くしてしまったり、父を自分がロシア出兵して帰還したときに
亡くしてしまったり、フィロキセラ(ブドウにつく病気)ですべてを亡くしてしまったり
山あり谷ありの人生を歩む
そして、ゼロからスタートし、ひと房のブドウから芽が出て、やっとブドウを収穫できる年になった
その時にソブランは亡くなる
ワインのことがわからなくても十分楽しめるし、ハンカチが必要な映画である
さらにワインが好きに、飲みたくなるような映画
地味な風景だが、19世紀当時の衣装や建物の時代考証がきちんとできていて
見ているものが引きこまれてしまう映画
私は特に、ワイナリーのオーナーを継いだ男爵夫人のオーロラの演技が好き
ヴェラ・ファーミガというアメリカの女優
ソブランとのワインのブラインド・テイスティングのシーンは記憶に残る
そして、印象に残った言葉は天使ザスが語った言葉
『人生には喜びも悲しみも必要だ』