ニュース雑記帳

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「愛国心」埼玉の50校通知表に

2006-05-26 16:07:32 | Weblog
「教育基本法改正案」は「愛国心」の取り扱いで、大いに揉めているようですが、前にも話したように、「愛国心を持って欲しい」という姿勢での教育ということに関しては、わたしは反対ではないのですよ。「強制されるものではない」と強く反対されている人もいらっしゃるようですが、強制ではなく、自分たちの生まれ育った国に対して意識を持つように道筋をつけることは、悪いことではないと思いますからね。

自分よりも国家を大切にするというような意味ではなく、自分というものをシッカリと確立していく過程において、自分を育んでくれている環境というものの認識は重要ですから、まずは家族という小さな輪から始まって、成長と共にその輪を押し広げていくと、必ず途中には国というものも登場しますからね。もちろん、それからさらに輪は広がり、世界だとか地球だとか命の全てだとか・・・もしかしたら宇宙や存在するもの全てなんてところまで意識を広げられるといいと思いますよ。

だから「国を愛さない奴は非国民で悪い奴だ!!」なんていうバカバカしい愛国心ではなく、わたしという種が蒔かれた土壌って、どんなところなのかなと興味を持つことから始まり、その土壌に悪いところがあれば治し、よいところがあれは守り育てなきゃいけないと思う愛国心というものを教育の過程で、教育者たる人々が意識することは、むしろ良いことだと考えています。

けれど、それが通知表で評価される項目の一つになっているとなると、それは違うでしょ!!と言わざるを得ないですよ。

小泉首相も、小坂文部科学相も「義務教育課程段階での評価項目としない」と言っているようだし、現場の先生たちからも「評価できない」という声が上がっているというから、すぐに是正されるとは思うけど・・・すでに、そういう評価を実施していた学校があったというのに、正直ビックリしたし、ガッカリもしました。

先生たちにも、それぞれの考えがあると思うし、そういう個人差の部分も、できれば活かされるといいとは思うけど・・・慎重に議論しましょうといわれている問題で、こういう先走りは止めて欲しいなぁと思いました。