ニュース雑記帳

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日本スケート連盟 不正経理問題

2006-05-15 16:58:29 | Weblog
日本スケート連盟の元会長の久永さんの「連盟の資金の私的流用」、いよいよ連盟から訴えられるようですね。

なんでも、「フィギュア世界選手権の準備室」を自分の会社が所有するマンションの一室に移転させて、賃料(月額21万円)を自分の会社に支払わせたとか、NHK杯の時に900万円を着服したとか。

久永元会長の他にも、真央ちゃん報道で顔を覚えちゃった城田憲子さん他8人の理事と12委員も、規定にない通信・事務運営費を、総額2300万円分、支給されていたとか。

これって・・わたしの印象では「やってることが、うちのNPO法人運営レベルのことじゃん」って感じなんですよね(^^;。

たとえばね・・・私たちがNPO法人を立ち上げたとき、資金はゼロだったわけです。となると、家賃据え置きで、理事の身内が所有する施設を事務所として使ったり、理事が一時的に自分のお金を使って必要経費を賄ったりってことを、当然のようにしてきたわけです。とすると、運営が順調にいくようになったら、今まで助けてくれた人や、便宜を図ってくれた人、人一倍頑張ってくれた人には、何かお返しがしたいな・・・なんてことにもなるわけです。そういう、コジンマリした、気心のしれた者同士で運営している組織の考え方や、遣り方を、これだけ大きな組織でもってやっちゃったんじゃないかな・・・って印象です。

きっと、不正をしたと言われている皆さんは、苦難の時を力を合わせて乗り越えてきた経験などあって・・・その分、身内意識が強くなり、それが組織の私物化に進んでしまったんじゃないかなと、想像したりするわけです。個人の損得を度外視して、連盟のため、スケートの為に頑張ってきた自分たちだから、連盟は自分たちのモノなんだって気分になってしまうっていうかなぁ。

でも、それは違いますよね。ここまで組織が大きくなって、注目も浴びて、大きなお金も動き、多くの人が関わるようになっているわけですから、個人の思惑や都合をストレートに反映したりしては駄目ですよ。それは、当然、不正になります。

そんなことはないと思いますが、もし余剰のお金があるのに、理事や委員が十分な報酬を貰えずボランティアしている部分が多いというなら、正当なルートで、決まりを変更して、理事や委員にお金が渡るようにすべきですからね。作業が面倒でも、それが社会な組織の義務ですからね。

という意味では、改善策として「6月末で改選される新執行部に経営などの外部専門家を登用する」とか「業務改善委員会の設置や寄付行為の見直しを行う」というのは有効でしょうね。和気藹々と融通のきく組織っていうのも魅力的ですがも、日本スケート連盟ほどの規模になれば、ある程度の堅苦しい段取り等は必須になりますよ。でないと・・・結局、今回のようなことになってしまいますからね。