ニュース雑記帳

日々のニュースからテーマを拾い雑考してます

時効成立後の逮捕は誤認逮捕

2009-03-26 14:58:58 | Weblog
少し前のニュースですが・・・沖縄で、強制わいせつ事件の被疑者が、時効成立後に逮捕され、時効だった事が判明して釈放されたそうですね。

この場合、警察は、この人に、謝るんでしょうか。謝るんでしょうね・・・誤認逮捕ですからね。けど・・・なんか、納得できなくないですか・・・なんか、納得できないんですけど・・・。

知的障害児に対する性教育

2009-03-26 14:24:38 | Weblog
東京都立の養護学校を、都議と都教委職員らが視察した際、養護学校で性器付きの人形などを使って生徒に性教育をしていると知った都議らが、「常識では考えられない」「感覚が麻痺している」などとして教材を没収したそうです。

で、それに対して学校側が、「一連の出来事は教育への不当介入」「必要な性教育ができなくなった」と告訴。一審では、三人の都議と都に対して、慰謝料約210万円の支払いを命じる判決がおりたようですが、都議らが上告したので、さらに審議は続くみたいです。

このニュースを読んで思ったんですが・・・こういうことって、当事者じゃない者には、なかなか真実が見えてきませんよねぇ~。

もちろん、たいていの出来事は、当事者にしか分からない事があるし・・・逆に、当事者だから見えていないこともあるだろうし・・・とにかく、何かトラブルが起こったときに、第三者として仲介したり、裁定したりって、ほんとうに難しいですよね。

たとえば、この出来事について言うなら・・・自分のからだの部位を把握することも難しい子どもたちが性犯罪の被害者にならない為に、現場の先生たちが苦心惨憺して性器付き人形を使った性教育を行ったのだという、養護学校側の主張をそのまま信じるなら、それは批難されるより、むしろ努力を評価されるべきだと思うわけですが・・・学校側に何らかの行き過ぎや、何らかの好ましくない意図がないと、外側から断言はできないし・・・詳しく状況を検証する裁判の場では、そういうことも明らかになるのかもしれないけれど・・・ニュースを読むだけの立場からは、何にも判断できないなぁ~と思いました。

ただ、一つ残念に感じたのは、裁判沙汰にする前に、両者で話し合いは出来なかったのかなってことなんですよね。

障害児教育に無知な(無知と決め付けられませんが、とりあえずは現場の人じゃないということで)都議の目から見れば、養護学校の指導方法は驚くべき常識はずれだったかもしれませんが、それに対して冷静に「どうして、こんなものを使っているのですか」と説明は求めなかったのかなと・・・もし、説明を求めたのだとしたら、学校側は「驚かれるかもしれませんが、かくかくしかじかの理由から、これは必要だと判断しました」って説明しなかったのかなと・・・もし、ちゃんと問いが発せられて、それに対してちゃんと答えが返された上で、それでも両者の意見が食い違ったのだとしても、さらに輪を大きくして話し合いは出来なかったのかなと・・・。

養護学校のことは、よく分からないのですが、生徒の状況って、一様じゃないと思うんですよね。あくまでも想像ですが、性器付き人形が必要な子もいれば、必要のない子もいるかもしれない・・・そういう場合の対応も含めて、じっくり話し合われていいことじゃないかと思うんですよね。だから、裁判所で争う事になったということが、性器付き人形云々より、わたしには問題があるように思われましたねぇ~。

放送禁止用語

2009-03-22 19:24:37 | Weblog
数日前に、一度UPしたはずか、なぜか消滅していた話題について書きます(^^;。

そう、フジTVの番組『笑っていいとも』のテレフォンショッキングのゲストだった女優さんが「キチガイ」という言葉を使って、フジのアナウンサーがお詫びをしたという話題です。

わたし、よく知らなかったんですが・・・放送禁止用語って、各メディアが独自に決めているんですってね。だから、この「キチガイ」も、フジTVでは禁止ってことだったみたいですね。

だから、アナウンサーが謝ったのは、「キチガイ」と発言した女優さんに代わって謝ったのではなく、フジテレビとして「キチガイ」という言葉を発信してしまったことを謝ったんですね。

けど・・・だとしても「謝る」ってことは、謝る相手がいるわけで・・・その、相手って誰だったんでしょうね。いわゆる、精神障害者の人でしょうか。なんだか、わたし個人の印象としては、謝られる方が不愉快な気がするんですけどね。

基本的には、大新聞やTV局が、言葉の使用に関して、神経質なくらい気を使うことを、悪いことと思いません。

人によって、傷つく言葉や、拘りを感じる言葉は違うので、わたしは気にならない言葉でも、誰かがそれで傷つくというのなら、影響力の強い大新聞やTV局では使わないでいいと思います。新聞って、そこに書かれているだけで、多くの人が無条件で真実と信じ込むほど影響力あるし、TVは電源を入れるだけで目や耳に入ってくる媒体だし、言葉に気をつけてくれるのは良い事だと思います。

けれどね・・・今回のことに限らず、TVで時々みかける「不適切な発言がありました。お詫びします」に対しては、どうも釈然としないものを感じるのはどうしてなんでしょうね。だれかを蔑む気持ちで言ったわけでなくても、誰かを傷つける目的で言われたわけでもないのが明らかなのに、一律に謝ってしまう感じが、やっぱり、人権が大切にされているってことではなく、保身しているように感じられるからでしょうかね。

グーグルの世界中の書籍の全文のデータベース化

2009-03-17 13:51:39 | Weblog
ん~・・・どうなんでしょう。

グーグルがやろうとしている、世界中の書籍の全文を電子的にコピーしネット上で閲覧できる事業っていうのに、ある種の魅力は感じるし、意義も見出せる部分はあるんですが・・・小説家さんとかには、絶対に迷惑・・・っていうか、権利を侵害しているでしょ。著作権などについて何も詳しいことは分からない素人にも、それくらい分かりますよね。

正直、わたし、図書館に文芸書を置く事にも、疑問を感じますからね。なかなか手に入らない専門書とか、絶版になった書籍とか、そういうものを利用できるのは嬉しいけど、小説家さんのように、本を売って商売している人に対しては、完全な営業妨害だろうって。だから、学校の図書室は見逃すにしても、町の図書館に現役作家の小説は置いちゃ、それはルール違反だろって思います。

もちろん、小説家さんの中にも「お金より、より多くの人に読んでもらえることが嬉しい」という人もいらっしゃるだろうから、図書館は手間を惜しまず、所蔵したい文芸作品に関しては、著者さんに連絡をとり、著作を寄付してもらえばいいと、そう思うんですよね。

自分の趣味で読むのではなく、勉強や研究の為とか、世の中の為になる用途で使用したいのだという場合も、それを著者さんに訴えれば、頂戴できたりしますしね。

高校生の頃、友人と奈良時代にハマッて・・・直木幸次郎とんの『壬申の乱』という本が読みたいと思って、いろいろ探したんですが、なかなか手に入らなくて・・・ついに、友人が、直接、直木さんに手紙を出して「先生の本が読みたい」って訴えちゃったんですよ。そうしたら、直木さん、その子の分だけじゃなく、わたしの分も、本を送ってくださったんですよね。そういうことも、ありますからね(^^)。

なので、基本、他人が生業にしている商品を、勝手にどうこうするシステムって、それがどんなものでも、どうかなと思うわけです。

だから、今回の、グーグルと全米作家組合との合意内容の一つ、「今年1月5日以前に各国で出版された書籍のうち、グーグルが絶版とみなした書籍をデータベース化し、商業利用できる」の後半部分、「絶版になった書籍は、データベース化し、商業利用できる」で統一したらどうかなって思うんですけどね。それと、著作権が消滅した古い作品とかね。それだと、グーグルの方で採算がとれないのかな。

出版物を人類の共同の文化遺産と考えて、それを保存し活用するってことは、ほんとにほんとに素晴らしいと思うのだけれど・・・それで生計をたてている人もいるのだしね。

芸能の世界や、プロスポーツの世界も同様だと思うけど・・・ものすごく稼いでいる人は一部で、大方の人は地味にコツコツ頑張ってらっしゃると思いますし、先の保証のない世界だし・・・権利は守ってあげて欲しいなと、そう思うのでありました。

ポルフィリン症の男子高校生の黒頭巾姿に、警察官が「タリバンか」との暴言を吐いた事件に思うこと

2009-03-07 12:13:53 | Weblog
いつも、事件に対してというより、報道の仕方の話になっちゃうんですけど・・・今回の事件に関しても、どちらかというと、そっちの方向の意見を言いますです(^^;。

今回、報道されていたのは、日光を避けなければいけないポルフィリン症の男子高校生が黒頭巾を身につけ、自転車に二人乗りしていたの見た県警署員が、彼らを不審者だと思い、「変な格好したやつ止まれ。お前はタリバンか」と暴言を浴びせたと・・・そういうことのようです。で、県警本部長が、県議会本会議で「不適切な言動で遺憾に思う」と陳謝し、その男子高校生とご家族には米子署長が謝罪し、さらに県警本部が全署にポルフィリン症に関するDVDを配布したのだそうです。

この件に関する一連のニュースを見ていて思ったのは・・・「違う」ってことに対して、どう接していくかってことは、実に難しいなってことでした。そして、わたしは、そのことが、この出来事の一番問題にすべき点だと思うんです。

ポルフィリン症の男子高校生は、自転車に二人乗りしていたことではなく、黒頭巾をかぶっていることによって警察官に不審者扱いされた・・・そのことには、すごく傷ついたと思うんです。

しかも、「変な格好したやつ止まれ。お前はタリバンか」ですから・・・言った警察官は、それを「暴言」と批難されても仕方ないですよね。

けれど・・・暴言がなく、ただの不審尋問であっても、やっぱりその高校生は傷ついたのではないと思うんです。なにも悪いことをしていないのに、変わった格好をしているだけで不審者扱いですからね。けれど、警官側からすれば、黒頭巾を「変な格好」と認識しても、それもまた仕方ないことだ思うんです。だって、たしかに「普通」じゃないから。他の人たちと「違う」から。だから、治安を守る警察官として、声をかけるのも、そこは仕方ないと思うんです。

今回の事で、きっと、この所轄の警察官の人は、ポルフィリン症のことを理解したと思いますから、もう、黒頭巾の人を見ても、こういう失礼な対応はしないと思います。でも、ポルフィリン症以外の事情で、他の人たちとは「違う」様子で外を出歩く人は、他にもきっといるはずで・・・その人たちに対しては、やはり「不審」と判断して、お巡りさんたちは、声かけしなくちゃ仕方ないですよね。そうしたら、きっと、その人を傷つけてしまいますよね。

つまり・・・何が言いたいかといったら・・・我々は、みんながそれぞれに、様々な形で他人と「違う」何かを持っているわけですが・・・それって、ある意味、みんな「不審」なわけです。だから、そういう「不審」な、自分の「違う」や、他人の「違う」を、どう扱っていいのかなと・・・そういうことを考えるニュースにして欲しいと、そう思うわけです。警察官の失態を、ここだとばかりに取上げて、嬉しそうに騒ぐだけじゃなくてね。