ニュース雑記帳

日々のニュースからテーマを拾い雑考してます

「孤独な窃盗犯」のお話

2006-07-30 13:58:04 | Weblog
以下は、共同通信の記事です。

***********************************

孤独な窃盗犯、友でき逮捕 「離れたくなかった」

 神奈川県警は27日、窃盗などの疑いで住所不定、無職K容疑者(36)を追送検した。盗みを繰り返し、犯行後は別の地域に移って捜査の手を逃れていたが、3月からは厚木市にとどまり逮捕。「天涯孤独だったが、友達ができ離れたくなかった」と供述している。

調べでは、K容疑者は昨年11月27日午前2時半ごろ、東京都武蔵野市の喫茶店に侵入し、現金約4万円などを盗んだ疑い。K容疑者は、2001年から今年6月まで、同県などで300-400件の盗みを繰り返したと供述しているという。

今年3月から厚木市に居住していたが、飲食店で偶然知り合った男女と意気投合して友人になり、2人には「アパレル関係の仕事をしている」と話していたという。

2006年 7月27日 (木) 18:49

*********************

いや~・・・別に、これ以上何も発展の無いっていうか、特別なコメントもない記事なんですけど・・・なんか、泣けるっていうか、笑えるって言うか・・・ドラマにしたいような話じゃないですか(^^;。

ちなみに、共同通信の記事は、実名報道ですけど・・・ここではイニシャルに代えてます。容疑者を糾弾したくて記事を紹介したわけじゃなく、むしろ犯罪事件だけど「人情小話」的に紹介したかったもので・・・(^^;。

公園のベンチからの転落事故で、市に賠償命じる判決

2006-07-27 16:41:42 | Weblog
千葉市動物公園のベンチから、一歳の男の子が転げ落ち、植え込みの枯れ枝に頭部が突き刺さり、一ヵ月後に死亡した事件で、両親が千葉市に約5100万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたらしい。それに対し、千葉地裁は、市に約1200万円の支払いを命じる判決を下した。

判決理由は「施設は主に子ども連れの来園者を想定しており、市は単独行動する幼児に対する安全性の確保が求められる」からだそうだ。ただし「保護者が監護義務を怠った程度も小さくはい」ということで、支払額は大幅に減額されている。

このニュースを読んで、まず思ったことは、この両親は、何を思って訴訟を起こしたのだろうということだった。母親は「一番に、わたしが責められるべきことは承知している」と言っていたから、決してモノの道理の分からない人ではないのだろう。ということは「わたしも悪いが、子どもが来る事が前提に作られた市の施設なのだから、市にも責任感をもって管理して欲しい」という、裁判所と同様の判断からなのだろうか。それとも、自分を責めすぎる母親を何とか立ち直らせる為に、周りが起こした訴訟なのだろうか・・・それも、あり得る。

が・・・それにしても、この事故で、市の金つまり税金が1200万円、この両親に支払われるというのは、どうなんだろう・・・

たしか、裁判所は、この事件に関する過失割合を、保護者が「3」に対して、市は「1」と算出していたと思う。つまり、保護者は3600万円の損害賠償をする義務を負うわけだけれど・・・その賠償金は誰に支払われるのか。過失割合が四分の三も認定された保護者に支払われるのか。つまり、自分たちが自分たちに支払うから、それはチャラになって、市の賠償金だけが、保護者の手元に残るということか。

杓子定規に考えるなら、支払う先は、過失のある母親ではなく、あくまでも亡くなった子どもさんに対してである。だが、子どもさんが亡くなっているので過失の無い保護者たる遺族の父親に相続される・・・という手順かもしれない。それなら、多少は筋が通るかもしれない。

なにも、突然、子どもを事故でなくした親を、さらに鞭打つつもりはないのだ。たぶん、彼らの訴訟は、金目的でも、責任転嫁の為でもなく「今後、このような事故で、一人の子どもの命も失われて欲しくない」という思いにかられてのことだと思う。だとしたら、判決は、金銭の賠償を命じるのではなく、市に対して「くれぐれも管理には注意しなさい」という訓告処分でいいのではないだろうか。

この判決で、保護者は1200万円のお金を手にしたが、母親は、市の三倍も責任があると公で宣言されてしまっている。それでは、この母親の傷を癒すことにはならない気がする。母親のためには、この訴訟は、むしろ酷だったのではないかと思う。

市にも、決して「関係ない」と居直って欲しくないけれど、だからといって、どこまで管理できるかと言えば・・・管理もタダでは出来ないわけで・・・手の回らないことがあっても仕方が無い部分はある。こういう事件がおこった場合は「申し訳なかった」と謝っては欲しいが、裁判所が1200万円を支払えというのは、少し違う気がする。

とにかく・・・とても辛い体験をした・・・きっと、今もその苦しみが続いている遺族に対して、酷いことは言いたくないのだけれど・・・こういった苦しみから立ち直るための手段として、訴訟することが選択されることは、あまり好ましい傾向とは思えないのだ。この判決によって、こういう訴訟が増えることを、懸念してしまうのだ。

茨城ゴールデンゴールズ、解散はなしっ!!

2006-07-24 16:44:04 | Weblog
ヨカッタですね、萩本さんが「野球、やめます」発言を撤回してくださって。もともと、チームの一員とはいえ、大の大人が仕出かした不始末で、チームを解散するってのがオカシイでしょ。

もう、みなさん、よくご存知の事件だと思いますが・・・お笑いグループ『極楽とんぼ』の山本さんが、所属している野球チーム『茨城ゴールデンゴールズ(萩本欽一さん主催)』の北海道遠征の途中で、17歳の少女にお酒を飲まして淫らな行為に及んだと、その少女に訴えられて警察に取調べをうけたことに対して、萩本さんが責任を取ると・・・取ってチームを解散すると言った訳です。でも、それに対して、多方面から「やめないでくれ!!」との声があがり、萩本さんは思い直したと。で、『茨城ゴールデンゴールズ』は、これからも野球を続けると・・・そういう経緯ですよね。

けど・・・この騒動を見ていて思ったんですけど・・・萩本さんって、よほど人柄がいい人なんでしょうね。芸能界の中でも、アマチュア野球界の中でも、茨城の人たちにとって、ものすごく「いい人」なんでしょうね。だって、今回のことで、ほとんど萩本さんに対する非難の声って無かったじゃないですか。応援する声ばっかり。「続けてください」という意味で「チームは、あなただけのものではない。選手もいるのだし、応援してくれている地元の人たちもいるのだから、自分が始めたチームだから、自分が終わらせるなんて言っちゃ駄目ですよ」という意見は聞かれないでもなかったけど、だからといって横暴だとか、傲慢だとか、思慮が足りないなんて非難は、全く無かったじゃないですか。逆に、責任感が凄く強いんだとか、ものすごくピュアな人なんだとか、信じられないくらい褒めちぎる声ばかりでした。

でもね・・・わたしのように、萩本さんを身近に知らない人間からすれば、正直、ちょっとイタダケナイ態度でしたよ・・・こんなこと言ったら、叱られそうですけど(^^;。

あくまでも、基本論で、状況によって判断は変わってくるべきだと思いますから、萩本さんの場合は、当てはまらないってことなんでしょうけど・・・基本としては「やめる」なんて究極の言葉は、決して軽々しく口にしてはいけない言葉でしょ。特に、責任ある立場の人が、それを口にするときは、腹を据えて最後の決心をした時だと、わたしは考えてます。

わたしの拙い経験の中でも、簡単に「やめる」っていう人には、けっこう出遭ってきましたよ。その度に、わたしは「それは言ってしまったら取り返しのつかない、最後の言葉なのに、なんて軽々しく使うんだ」と苦々しく思っていました。それでも、そう思いつつも、一回は止めます。止めて欲しいっていうか、気を引きたくて言っているのが分かってますから、一回は相手に合わせてあげます。でも、もう一回となると、かなり我慢できない。でも、周りに「止めてよ」と言われる場合が多いので、耐えに耐えて二度目までは止めてもいいでしょう。でも、絶対に三度は止めません。それは、いくら器量が狭いと言われようと、わたしの許容範囲を越えてますからね。

もちろん、萩本さんが、止めてもらえることを計算して、非難をかわす為に先手を打って、禊(みそぎ)行為をパフォーマンスしたなんて、そんなことは、これっぽっちも思っていませんよ。もし、そういう人だったら、これだけ多くの皆さんが、応援したりしないと思いますから、本当に責任感が強くて、それでパニックになっちゃってのことだと思いますけど・・・それにしても、肯定のされ方が、ちょっと異常なくらいだなぁと思って・・・それほど、周りの人たちに愛されてる萩本さんは、いいなぁと思ったんです。

同じことを、わたしがやったら、きっと袋叩きですよ(爆)。

それにしても・・・山本さんも、これは辛かったでしょうね。もし、本当に罪状が『淫行』だけなら、この萩本さんのお仕置きは、山本さんには重過ぎますよ。でも、淫行で、相手の女の子から訴えられるって・・・正直、ツジツマ合ってませんよね。レイプでも、買春でもなく、一緒に飲んで、一緒にホテルに行って、朝まで一緒に居て、その足で警察に行って「わたし、未成年なのに・・・」って、訴えるんですか? こりゃ、山本さんがハメラレタか、発表されてないけど、実はもっと酷いことしてたか、どっちかでしょ。あまり、人のスキャンダルを穿りたくないですけど、これだけ周りに影響を及ぼしてますからね、そこはスッキリさせて欲しい気はしますよね。

野球部員の不祥事あるも、選手権大会には出場可っ!!

2006-07-23 13:16:32 | Weblog
育英高校野球部所属の生徒が、強制わいせつで逮捕され、家裁へ送致された事件がありましたが、日本高校野球連盟は、現在開催中の第88回全国高校野球選手権兵庫大会に、育英高校野球部が継続して出場することを認める応急措置を決めたそうです。よかった(^^)。

極楽とんぼの山本さんの事件で、欽ちゃんが野球チームを解散するって言ったときにも思いましたけど、連座制は良くないですよ。強制的なものは勿論だけど、萩本さんのような自主的な判断でも、それはオカシイですよ。

もちろん、萩本さんのところとは違って、育英高校の場合は教育機関だから、学校に責任が全く無いわけじゃないと思いますよ。けど、野球部の大会への出場停止処分ということになると、教育機関としての学校が咎められている要素より、他の生徒たち(チームメイト)が、自分とは関わりの無い罪の罰を背負わされていることになりますから、それは生徒たちが不憫ですよ。学校を罰したいなら、校長や教頭といった管理職の教師とか、担任や顧問や監督といった直接指導にあたっている人たちにペナルティーを科すべきでしょ。

最近の高野連の判断は、学校側が事件を隠蔽したら厳しい処分を下すけど、事件に対する対応さえ怠らなければ、他の生徒たちに連帯責任を取らせるようなことはしないようになっているようで・・・とっても良い傾向だと思っています。社会全体としても、そういう流れになって欲しいな。強い責任感を持つって、とっても美しいことだと思うけど、無駄に自分に厳しいって、単なる自己満足になってしまいますもんね。

ただ、この育英高校の野球部・・・5月にも、野球部員の生徒が、地下鉄の駅で痴漢をしているのを学校の先生に見咎められて、退学してるんですよね。なんでも、この生徒さんは、野球部の練習についていけなくなっていて、学校も休みがちになっていたという話だから、若い青少年にありがちな性的逸脱というだけの問題ではなかったのかもと思いませんか。もし、そうだとしたら、退学させればすむってものじゃないかも・・・環境を変えてあげる意味での退学ならいいとは思うけど。

また、他にも育英高校の野球部絡みでは、野球部長の先生が3年生の部員の頭を殴って謹慎処分となり、野球部長が交代したばかりだというし・・・何か見直すべき因子が残っている可能性もあるかも・・・なんて思ってしまいます。だから、選手権大会に出るなという話ではなくね。

けど・・・有名高校の野球部の不祥事だから話題になるだけで、これくらいのトラブルは、どの学校にも起こっていることなのかな・・・かもしれないなぁ。

京都の承諾殺人に、執行猶予判決

2006-07-22 12:55:31 | Weblog
『涙の法廷』として、話題になった事件がありました。傍聴席や弁護側はもちろん、検察も裁判官も、加害者の心情に同情して涙したという裁判・・・その判決が下りました。執行猶予判決でした。

[7月21日付けの産経新聞より]**************************************

認知症の母殺害に猶予判決 京都地裁 「介護の苦しみ」理解示す

 介護疲れと生活の困窮から今年2月、合意の上で認知症の母親=当時(86)=を殺害したとして、承諾殺人などの罪に問われた長男の無職、片桐康晴被告(54)=京都市伏見区=に対する判決公判が21日、京都地裁で開かれた。東尾龍一裁判官は「結果は重大だが、被害者(母親)は決して恨みを抱いておらず、被告が幸せな人生を歩んでいけることを望んでいると推察される」として懲役2年6月、執行猶予3年(求刑・懲役3年)を言い渡した。

 判決によると、片桐被告は今年1月末、介護のために生活が困窮し心中を決意。2月1日早朝、伏見区の桂川河川敷で、合意を得た上で母親の首を絞めて殺害し、自分の首をナイフで切りつけ自殺を図った。

 論告や供述によると、片桐被告の母親は父親の死後の平成7年8月ごろに認知症の症状が出始め、昨年4月ごろに症状が悪化。夜に起き出す昼夜逆転の生活が始まった。

 同被告は休職し、介護と両立できる職を探したが見つからず、同年9月に退職。その後、失業保険で生活している際に、伏見区内の福祉事務所に生活保護について相談したが受給できないと誤解し、生活苦に追い込まれて心中を決意した。

 殺害場所となった桂川河川敷では、家に帰りたがる母親に「ここで終わりやで」と心中をほのめかし、「おまえと一緒やで」と答えた母親の首を絞め、自らもナイフで首を切り自殺を図った。前日の1月31日には、母親を車いすに乗せ、京都市街の思い出の地を歩く“最後の親孝行”をしたという。

 判決理由で東尾裁判官は「相手方の承諾があろうとも、尊い命を奪う行為は強い非難を免れない」としながらも、「昼夜被害者を介護していた被告人の苦しみ、悩み、絶望感は言葉では言い尽くせない」と、追いつめられた片桐被告の心理状態に理解を示した。

 また、判決文を読み終えたあと、片桐被告に「朝と夕、母を思いだし、自分をあやめず、母のためにも幸せに生きてください」と語りかけた。同被告は声を震わせながら「ありがとうございます」と頭を下げた。

*****************************************************************

この事件、少し前から話題になっていたのだけど・・・わたしは、検察側の言葉の中に、とても印象的で共感できる言葉を見つけた。それは、加害者には同情を禁じえないが、加害者の為にこそ「罪を償った」という実感が必要だというものだった。

わたしは、心の専門家ではないし、加害者の知り合いでもないけれど、漠然と同じようなことを思うからだ。この加害者の場合は、周りが同情して彼を許してしまうことが、むしろ彼を追い詰めることになってしまうのじゃないだろうか。一緒に死のうという母との約束を果たせず、母を殺しながら生き延びてしまった自分を、誰が許してくれたとしても、彼だけは許せないで苦しむんじゃないかと。だから、実刑にしてあげて、彼の贖いを助けてあげる方がいいのじゃないかと・・・そんな風に思ったりした。

それにしても・・・障害をもった家族や、高齢になった家族の介護に疲れ果て、また経済的にも困窮して、心中を図ったり、殺してしまったりする犯罪は、悲しいことに少なくないと思うのだけれど・・・この事件だけが、こんなにも騒がれたのは、加害者の人柄によるものなんだろうか。

たしかに・・・色んな事件をニュース映像などで見ていて、様々な被害者の遺族の方の悲嘆の様子を目にするけど・・・本気で悲しんでいる人と、芝居がかった人の区別って見えたりするもの・・・いくら口で良い事を言っても、泣いたり嘆いたりしてみせても、その人の本心って伝わるのかも。だから、この事件の加害者の男性は、周りの人の心を打たずにいられない本当の哀しさを背負っていたのかも。

けど・・・そういう考え方で、一つ思い出すのは、松本サリン事件で容疑者あつかいされた方。あの男性は、ご本人は全く悪くないのだけど、あまりにも受け答えが淡々としていて、印象的には確かに怪しげに感じられたんだよなぁ~。でも、実際には、完全な濡れ衣で・・・ただでさえ辛い目にあっているのに、単なる印象だけで、二重三重に苦しめられてしまったわけだから・・・そういう、心証に頼った判断と言うのも、大変危険なんだよね。

というわけで・・・この京都の承諾殺人に関しては、判決がどうこうというより、もう、このような事件が起こらないような手当てを、行政や地域がしていかなくちゃなぁ~と思わされた事件でした。

昭和天皇の『靖国神社A級戦犯合祀』へのお気持ち

2006-07-20 13:50:41 | Weblog
日本経済新聞が20日の朝刊で、故・富田朝彦さん(靖国神社がA級戦犯合祀を決めた当時の宮内庁長官)のメモというのを公表した。内容は、富田さんが耳にした昭和天皇のお言葉を、そのまま記したもので、靖国神社がA級戦犯合祀を決めて以来、なぜ昭和天皇が靖国に参拝されなくなったか、その真意が語られたものだ。メモの真贋の判断は下されていないが、本物である可能性が高いらしいこと・・・また、富田さんは非常に真面目かつ几帳面な人で、昭和天皇の言葉に自分の解釈を入れて記するような人ではないらしいことから、このメモに記された言葉が、昭和天皇の本当のお気持ちであったのではないかとの意見が多い。

で、肝心の昭和天皇のお気持ちだが・・・靖国神社のA級戦犯合祀には、反対でいらしたということだ。特に、特定の二人の名前を挙げ、彼らまで祭ることは、とんでもないことだとお考えであったようだ。

短い言葉だが、この言葉が本当に昭和天皇のお言葉だとしたら・・・昭和天皇が、靖国神社のA級戦犯合祀に反対されている理由は、「戦勝国がリードする裁判でA級戦犯とされた人を祭るのは戦敗国としてマズイだろう」というような単純な理由ではなく、A級戦犯とされた人たちの中に、実際に戦争の責任を負うべき者がいると思っておられたのだということになると思う。

実は、最近、世の中の右傾化に引きずられてか、わたし自身の意見としても「総理大臣が靖国に参拝してもいいんじゃないの」と思い始めていた。主な理由は、外から、あまりにもヤイノヤノイ言われることに、逆ギレしかけていたのだと思う。

外国からの、総理の靖国参拝反対への抗議は、戦時中に日本が負わせた傷が言わせているというより、どうみても外交手段として、あるいは内政に利用するための道具でしかなかったから、それに反発して「いいじゃん、参っちゃえばっ!!」って気持ちが膨らんできていたわけだ。

「A級戦犯って言われている人たちだって、本当に卑怯なことや残酷なことをした人たちなのかどうか、分かったもんじゃないでしょ。中には、ただ愛国者であったというだけの人もいるかもしれない。戦勝国が一方的に押し付けた罪名で、日本人までが、彼らを裁くのもどうかと思う」とさえ、思い始めていた。

先の戦争に負けたからではなく、どんな戦争であれ「戦争というものを二度と体験しないために」学ばなければならないことが山ほどあるに違いないとは思っているが、それが卑屈になって弱腰外交をつづけることではないだろう。

けど・・・この、昭和天皇の言葉は重いなぁ~・・・。天皇陛下様の御言葉だから逆らっちゃいけないのじゃなく、戦争を起こし敗戦を決めた『当事者』であった人の言葉として、ものすごく重い。天皇であるがゆえに見えなかったもの、見せてもらえなかったことも多いと思うけれど、彼だからこそ見えたもの、彼だけに見えたものも多かったと思うもの・・・これほど重い言葉はない。

恥ずかしいほど単純で申し訳ないけど、昭和天皇のお気持ちが、このメモの通りだったとすれば・・・わたし、小泉さんの靖国参拝には反対することにします。国のトップにある人には、国の為に死なせた人たちに対してすべきことがあると思いますが、それは靖国参拝ではないようです。

わたしは、思想的には天皇制を肯定してない派なのだが・・・この昭和天皇の言葉は無視できない、ほんとに。それにしても、昭和天皇の言葉って、怖ろしいほどの影響力があるんだなぁ~・・・すこし、そら怖ろしい気がする。

「さん」付けと、「くん」付けの違いは何?

2006-07-18 17:09:17 | Weblog
秋田県藤里町で、米山豪憲君を殺害し遺体を遺棄した罪で起訴された畠山鈴香容疑者が、ついに彩香さんの殺害で再逮捕されましたね。

ところで・・・上記の文章の中で、わたしは、豪憲君のことを「君」付け、彩香さんのことを「さん」付けにしましたが、これは一般的な報道機関が使っているものを、そのまま使ったものです。

が・・・この「くん」と「さん」の違いは、いったい何から来るんでしよう。というか「ちゃん」付けは、よくないんでしょうか。

最初は、男の子だから「くん」で、女の子には「さん」なのかなと思ったんですが、最近の小学校などでは、男の子も女の子も「さん」付けなのだと聞いて、ますます混乱してしまいました。なら、なぜ、豪憲君は「くん」付けなのか。苗字じゃなく名前だから、男の子に「さん」付けしにくいということなんでしょうか。

それにしても、豪憲君にしても彩香さんにしても、小学生なんだから「ちゃん」じゃ駄目なんでしょうか。看護婦もスチュワーデスも性差別に繋がるから駄目だという流れと同じ根っこから来ているんでしょうか。

どうも、最近の世間の言葉への拘りが、わたしには、よく理解できません。何を大切にしているのか、何を警戒しているのか、まったく分かりません。誰か、教えてください!!

ついに『ゼロ金利解除』

2006-07-14 14:19:00 | Weblog
ついに、日銀が『ゼロ金利解除』を発表しましたね・・・トホホ(^^;。

我が家は、貯金がこれっぽっちもなく、借金だけはタンマリとあるから・・・しかも、その中でも大口の一つが変動式の金利だったので、ゼロ金利は助かっていたんですよね。それが、ああ~・・・すごい増額になりましたよぉ。

そう!! 日銀のゼロ金利解除発表の、ずっと前から、もう金利アップのお知らせが来てましたよ。ちなみに、三井住友銀行ですけど(爆)。借金の額が大きいので、増額も半端じゃない・・・ほんとに、トホホです。東京の大手企業や銀行は、プチパブル期に突入したらしいけど、地方の零細企業は、未だ開けぬ不況トンネルの中にいるっていうのに・・・(涙)。

けど・・・ゼロ金利の方が、本来異常な事態わけですから、解除は、きっと喜ぶべきことなんですけどね・・・。こんな風に、個人としての利害と、社会的な判断の間に、大きなギャップがある時に、自分の中のエゴイズムを痛感しますね。世の中的には好ましいことでも、自分にとって得じゃないことは嫌だと思っちゃうんですよね・・・器が小さいです、はい。

「自衛のための敵基地攻撃」について

2006-07-11 14:15:45 | Weblog
北朝鮮がヤケを起こし、日本にノドンを打ち込んだ場合、日本はそれを防ぐ術を持たない。だから、北朝鮮のような国から、日本を守るためには「自衛のための敵基地攻撃」しかないというのは、非常に筋の通った考え方だ。普通の考え方なのだ。

けれど、日本は、戦後、そういう考えを持たないようにしてきた。当たり前の考え方を捨てて、理想論を採用してきた。その理想論に殉じるなら「自衛のための敵基地攻撃」などは、とんでもない話だ。

だから・・・今、日本は、決心の時を向かえている。罪悪感を捨て、現実に生き、どこの国とでも戦える自前の軍を持つのか、あるいは高い理想を貫き、もし醜い人間たちに襲われるなら命を差し出して理想を守って死ぬか、それを選択する時が来ている。

日本人はズルイ・・・というより、世間知らずで、両方の良い所だけが手に入ると思っている。戦争は放棄して、軍隊も持たず、核も持たず・・・でも、他所の国から襲われて誰かが死ぬなんてことは絶対に嫌。だからといって、アメリカ軍の基地が日本にあるのも嫌だし、アメリカ軍にお金を出すのも嫌だけど・・・何かあったらアメリカ軍には自国を守るように日本を守って欲しい。そんな、子どもみたいなことばかり言っている。

けど、そんなのは駄目でしょう。これは、どうしても、どちらかを選ぶしか仕方ない。

わたしは、どちらかというと、戦争を徹底的に拒否して滅ぶのも良いかなと思っている。たとえ北朝鮮が、日本にノドンを打ち込んでも、日本は北朝鮮を攻撃したりしないでいいと思っている。そういう滅び方も、わたし的美意識では好しなのだ。

けれど・・・それは、ノドンで死ぬのが自分一人である場合だ。もし、ノドンが関西に落ちて、娘や息子が殺されるかもしれないと考えると、それには抵抗せずにいられなくなる。自分の娘や息子だけではない・・・日本に暮らす全ての娘や息子たちにも、北朝鮮の爆弾なんかで命を落とさせたくない。となると・・・

だから、日本人は、今、本当に決心しなければならない。日本の、これからの道を。子どものように、何の覚悟も伴わない理想論を掲げていてはいけない。腹を据えて、自衛隊も放棄して丸腰になり、世界で唯一の本物の戦争放棄国になるのか、でなければ、実際に自衛の出来る装備を備えた軍隊を持つ普通の国になるのか。さぁ、どうする?ちゃんと考えるんだ!!

立命館大学の教授が、国から支給の研究費を流用

2006-07-09 12:47:47 | Weblog
テレビのニュースで見ただけで、文字での記事を確認してないから、細かいところが間違っているかもしれないけど、「立命館大学の教授が、国から支給された研究費を、留学生の生活費などに流用していた」とか。大学は、その事実を概ね認めていて、さらに詳細を調査すると発表したようだけど、教授の名前や所属などは、一切公開しないと言っているとか。

大学の対応から推察すると、この教授は、きっと善い人なんだろうなぁ~と思ってしまう私は、単純すぎるだろうか。でも、もし本当に、この教授が「杓子定規な決まりより、貧しくても向学心のある留学生たちを大切にする先生」なんだとしたら、その先生を大学が庇ってくれるのも嬉しいことだと思う。けど、だとしたら、チクッたヤツは誰だ。何の意図があったんだ。国から研究費として支給された370万の実際の使い道なんて、誰かがチクらないと、ばれないでしょ、違う?

だとしたら意外に、美談の横を、ドロドロとしたドラマが併走しているんだろうか。教授を弾劾するためにじゃなく、この出来事の全貌が知りたいなぁなんて思ってしまった。