ニュース雑記帳

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学校教育法施行規則の一部を改正する省令案及び高等学校学習指導要領案に対する意見公募

2018-02-15 09:29:36 | Weblog
文部科学省では,平成28年12月21日の中央教育審議会答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」等を受け,学校教育法施行規則の一部改正及び高等学校学習指導要領の改訂を予定しています。つきましては,本件に関し,広く国民の皆様から御意見をいただくため,パブリックコメント(意見募集)を行います。

と、文部科学省から発表がありました。期間は平成30年2月14日から3月15日まで。電子メール、郵送、FAX、政府の総合窓口で受け付けるとのことです。詳しいことは、初等中等教育局教育課程課教育課程企画室(電話 03-5253-4111 内線2367,2368)に問い合わせてください。

これ、どれくらい参考にされるのかなぁ~。声を上げる人のタイプにも偏りがあると思うから、参考にするにしても難しいとは思うんだけど・・・でも、まあ、こういうことがないよりはいいですよね、きっと。

以前から、よく言っているんですが、ゆとり教育って、考え方の根本は悪くないと、わたしは今でも思っています。ただ、それを実施できる人材の育成もせずに始めたから、実際には肝心なことが何も実行できなかったんだと思っています。それでもって、ゆとり教育をうけた子たちが社会人になった時、彼らの上司や先輩になる人たちも、彼らをどう扱えばいいかが分からなかったわけですよね。自分たちを基準にするしかないわけで・・・お互いに、相手のことが分からないって思って当然の状況だったわけです。

これも、よく話してきたことですが、藍那と裕太がお世話になった幼稚園の園長先生が、指導要綱が大きく変わった時の現場の苦労を聞かせてくださったことがありました。もうずいぶん前のことで、記憶がずいぶん曖昧なんですが、たしかこんな例を挙げてくださった気がします・・・泣いて親から離れられない子どもたちに対する対応に関して、ずっと「無理やりにでも親から子供を引きはがし、親にはすぐに帰ってもらうように」という方針だったのが、急に「子どもが親から離れられない場合は、親御さんに教室に入ってもらい、子どもが落ち着くまで一緒に居てもらうように」と変更されたとか。園長という立場から、それを教諭の皆さんに伝え、実行を徹底させないといけないのだけれど、なぜそう変更されたのか、自分でもちゃんと納得できないまま、先生たちを指導していくのには迷いがあったとのことです。

一度決めたことは変えちゃいけないということになれば、良くしていくってこと自体が不可能になるので、どんどん変化していくことは必要なことで、そのために現場に苦労をかけることもある程度は致し方のないことではあるのでしょうが・・・"正しいこと"は常に変化するという不安定さは、人を教える立場の人にとって、心理的に大きな負担であることは考慮しなきゃいけませんよね。

えっと・・・だから、意見募集っていうのも「どうせ何も聞いてもらえない」「きっと形だけに違いない」と思いつつも、声を上げていくべきなのかもしれません。きっと、募集している側の人たちは、いわゆる専門家の偉い人たちなわけですから、届ける声は、立派な意見じゃなくて、リアルな保護者としての意見とか、現場の教師としての意見とか、自分が児童・生徒・学生として感じたことを、簡単な言葉でいいから届けるといいのかもしれません。

といいつつ、自分は応募するかと言われたら・・・しないだろうな、とは思いますけど(^^;。