ニュース雑記帳

日々のニュースからテーマを拾い雑考してます

図書館に女性専用席設置の流れ

2008-08-30 15:45:34 | Weblog
なんでも、東京都内の図書館で、女性専用・優先席を設ける動きが広がっているんだとか。現段階で、23区内220の図書館のうち8館で実施されているのだとか。ちなみに、目的は痴漢対策ではないんですって。わたしは図書館をあまり利用しないので実感はないのですが・・・ホームレス対策なんですって。

自分が実情を把握していないので、偉そうなことは言えないんですが・・・電車の女性専用車両なんかでもそうですが、こういう処置は、あまり好きではないんですよね。「女性を弱い者と位置づけて過剰に守る逆差別だ」とか「むしろ男女平等に反する」とか、そういう難しいことは考えないんですが・・・漠然と、好きじゃないんですよね。

で・・・じゃぁ、なぜ、わたしは、こういう処置を好きじゃないのかと考えると・・・ノーマライゼーション的精神が溢れる社会を目指したいと思っているからなのかなと思います。

能力別クラスなんかも同じかと思うんですが・・・条件ごとに小さな集団を作ると、いろいろ便利なんですよね。いわゆる「特化」した対応ができますから、能力の伸ばすなど、より適切で集中的なケアーもできますしね。

けど・・・社会全体の中では、できるだけ区分はしない方が、わたしは好ましいと思うんですよ。自分とは異なるものとどう接していくのか、どう受け入れればいいのか、またどうすれば受け入れてもらえるのか・・・そういうことを個々人が自分自身で模索しながら、自分の個性も、他の人の個性も損なわずに、一緒に暮らしていけるように努める人間が育つ社会が好いなぁって思うんですよね。

正直、「異なる」ってウットオシイし、時には不快だし、それと関わるのって大変だし・・・仲間だけでツルンでいる方が楽しいし楽だし・・・わたしも、そういう環境、大好きですよ。っていうか、そういう環境を、持ってなきゃ、息苦しくって生きていけないと思います。

でも・・・それは、あちこちで、小さな輪として作っていけばいいものだと思うんですよね。社会全体のシステムとしては、できるだけ垣根のないものを作っておく方が良いんじゃないかと、そう思うんですよね。そんなこと、ないですかね。

学校の先生が占い師さんに生徒の情報を漏らす

2008-08-28 15:21:38 | Weblog
障害をもっている受け持ちの生徒のことを、占い師さんに相談した教諭がいたみたいです。で、守秘義務違反っていうのかな、生徒の個人情報を漏らしたということで、なにかしらの処分を受けたようです。

この先生の場合、自分の利益の為にしたわけじゃなくて、あくまでも生徒さんのことを考えてしたわけですから・・・悪意はないわけですけど、悪意がなければ、何をしてもいいということにはなりませんからね。自分が良かれと思ったことでも、相手は不快かもしれない、あるいは迷惑になるかもしれない、そういうことは考えられなくちゃいけませんよね。

とはいっても、わたしたちの日常の中で、自分の好意による行為が、相手にどう受け止められるのか・・・予測できない結果になってしまう場合って、けっこうありますよね。すごく些細なことで言うと、プレゼントなんかでもそうでしょ。プレゼントは、相手に喜んでもらいたいから送るものですが・・・案外、喜ばれない場合もありますよね(^^;。ましてや、それが忠告なんてものになると、たいがい迷惑がられます(爆)。

っと・・・たいぶ脱線してしまいましたね。とにかく、このニュースのケースなら、件の教諭に「常識」が欠けていたったことになると思います。「占い」ってものに対する人々の認識には大いに幅があって、自分個人で利用するなら問題はないけど、他の人に影響のある利用の仕方は好ましくないという、いわゆる「一般的な基準」を心得ておくべきでしたね。

そういう基準だって、かなり曖昧ではあるんですが・・・自分が良くても、他人は良くないってことが沢山あって・・・他人を巻き込んで何かする時には「これは大丈夫かな」と、一回冷静に考えてみることは必要ですよね、きっと(^^;。

障害者、虐めて何が悪い・・・

2008-08-22 16:50:24 | Weblog
十四歳から十六歳の少年8人が、知的障害をもつ男性に暴行して現金を奪ったり、知的障害をもった高校生の男子生徒に暴行したりして、逮捕されたというニュースを見ました。

うち、リーダー格(?)の十六歳の少年が、取り調べて「自分たちより力の弱い相手を狙った」「いじめて何が悪い」と言ったとか・・・。

何が悪いのか・・・そうだよね・・・彼の価値観では、何も悪くないってことなんたろうな・・・きっと。

以前にも、「人を殺して何故悪い」という若者の発言が問題になったことがあって・・・その時にも、わたしは同じことを言ったと思いますが・・・絶対的な意味合いでの「悪」や「善」というものは、この世の何処にも存在しないと、わたしは思っています。だから、ある意味、「人を殺して何故悪い」「弱い者を虐めて何故悪い」そういう意見が生まれてくる余地は十分にある。というより、なきゃいけないと思っています。

何を悪とし、何を善とするかは、その時代時代、その場所場所で、その集団が決定していくものでしかなく・・・時にそれは特定の誰かの価値観で決められたり、時にそれは民意に後押しされるかたちで決まっていくわけなのですから・・・場所を違えれば良きことの基準も悪きことの基準も変わるし、時が違っても、それは同様だと思います。

そして・・・どういう形で決められたにせよ、集団が選んだ善悪の基準を、集団の中のある個人が受け入れられないと思う場合も同然出てくるわけで・・・その疑問を完全にシャットアウトすることは、むしろ大いに危険だと、わたしは思っています。だから、本気で問う「人を殺すのは悪いことか」「弱い者を虐めるのは悪いことなのか」という疑問は、どんどん投げかけられ議論されて欲しいとさえ思っています。

けれど・・・この事件の少年たちが「(弱い者を)虐めて何故悪い」と言ったのは・・・かれらの中から搾り出された本気の問いではなく・・・彼らが生まれ育ったこの「社会が選んだ善と悪」について、ちゃんと考える機会を持たなかったからだとも思うわけです。

だから・・・わたしは、家庭においても、学校においても、「虐めて何故悪い」ということを問い考える機会を、どんどん作って欲しいと思います。「人を殺すのは悪いことです」「弱い者を虐めるのはいけないことです」と教えるのではなく、「人を殺すのは悪いことなんだろうか」「弱い者を虐めることはいけないことなんだろうか」を本気で問うことから始め、できれば「私は人を殺したくないし、他の人にも人を殺して欲しくない」「私は弱い人を虐めたくないし、他の人にも虐めて欲しくない」という選択を、一人一人の人が自分自身で選んで欲しいなと思うのです。そう思うのです。

国交省のタクシー使用料、一億円から600万円に激減!

2008-08-22 14:51:36 | Weblog
いろいろと批判が噴出したもので、仕方なく6月23日からタクシーチケットの使用を禁止にし、後払い精算方式を4週間続けたところ、国交省のタクシー使用料金が、昨年同時期の1割以下にとどまったという発表があったそうですね。なんでも、昨年6月の使用料金が9900万円、7月は1億100万円だったのが、この四週間分として精算されたのは約600万円になったのだとか。その額の差に愕然としてしまいました。

それで特に仕事に支障が出ている様子もないことだし、この措置は当面続けることにしたのだとか・・・もう、ずっと続けもらえないですかね。

軟弱者と言われるかもしれませんが、お上に激しく文句を言わない方だと思うんですよ、わたし。為政者の立場も大変だろうという気持ちもあるし・・・官僚さんたちも激務だろうと思うし・・・甘いかもしれませんが「わたしたち国民の為に働くことを望んでくれた人たちだ」という思いもあるので、ことさら敵対しようとも思わないのが、普段のわたしなんです。

けど・・・これを聞くと、さすがに「無駄遣いが酷すぎたんじゃないの」と思わずにいられませんよね。だって、一億円から六百万円ですよ。こういうご時勢だから、必要以上に我慢した人が多かったとしても・・・その分で、この差は埋まらないでしょ。

ただ、職員の人の声として紹介されている「国会が始まり深夜帰宅が多くなったときに連日立て替え払いするのはつらい」というのは、ちょっと理解できたんですが・・・それも考えてみれば、最初の一ヶ月を我慢すりゃぁ、次から月遅れで回ってきますから、みなさんの給与から考えると大丈夫でしょう。それに、そういうヤリクリは、民間では当たり前ですしね。「深夜帰宅を減らすため早朝や土日に出勤している」っていうのも、タクシーチケットの問題じゃなく、勤務形態に関して改善の余地があるってことですしね。

それぞれ環境が違うと問題点も違うし・・・自分とは違う環境の人のことを、自分の感覚だけで裁くまいとは思うんですが・・・さすがにこれは見過ごせなかった。こういうことに、かなり寛容な私をしてこう感じるんですから・・・世論は、かなり怒ってるんじゃないですかね。

そういえば、知り合いの編集者さんから聞いた、バブルの頃の大手出版社のタクシー使用料金の額、半端じゃなかったです(爆)。けど、彼らは民間だし・・・儲かっている時に、そのお金をどう使おうが、彼らの自由っちゃあ自由ですからね。しかも、バブルが弾けたら、一気にキツイ締め付けが来たそうですし(^^;。

日本人夫婦がインドの女性に依頼して代理出産で生んでもらった女の子のこれからは・・・

2008-08-10 13:28:52 | Weblog
四十代の日本人夫婦が、インドで代理出産を依頼し、赤ちゃんが無事誕生した。けれど、彼女が誕生する前に夫婦が離婚した為、赤ちゃんが宙ぶらりんの状況に置かれているというニュースがありましたね。

そのニュースを聞いたときには、「無責任だなぁ~。せめて赤ちゃんが無事に産まれて、その子をチャンと日本につれて帰ってくるまで、離婚するのを待てよ」と思ったのですが・・・離婚した妻の言い分では、彼女は、そもそも代理出産に同意していなかったらしいですね。よく分からないうちに同意書にサインさせられたんだと。それなら、出産前の離婚を選択するのも・・・まあ、分からないでもないですね。だとしても・・・生まれた赤ちゃんには迷惑極まりない話です。

それにしても、そこまでして、自分の遺伝子をもった子どもの誕生を願った男性の心の中を覗いてみたいですね。彼は、いったい、何に執着したのでしょう。

なんでも、赤ちゃんが日本にこられない理由は、インドの法律が、独身男性が養子を迎えることを禁じているからなんだそうですが・・・もし、養子縁組が成って、男性が赤ちゃんを連れて日本に帰ってこられたとしても、彼に子どもが育てられるんでしょうか。

諦めないって、とっても大切なことだとは思うんです。けれど、在りのままの自分を受け入れることや、どうしようもない状況を受け入れることも、とても大切なことだと思うんです。自分の思いを通すことによって、たくさんの人に迷惑をかけるなら、諦めなければならないこともあるんじゃないでしょうか。

それでも、自分の思いを貫くべきときもあるとは思いますが・・・今回のように、それが人の命に関わるような場合は、特によく考えて欲しかったと思います。今さら言っても、詮無いことではありますが。

今は、とにかく、生まれた赤ちゃんにとって、一番好ましいことが何なんなのかを、関係者一同で考えて欲しいと思うだけです。人は誰でも、生まれた瞬間から死ぬまで、見えない自分の十字架を背負って歩んでいくものですが・・・彼女に、背負いきれない十字架を押し付けるようなことがないようにと祈るだけです。