・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)の状況です。
・定点あたり報告数の順位
8月9日 8月16日 8月23日
1 沖縄 沖縄 沖縄
2 奈良 奈良 埼玉
3 大阪 滋賀 神奈川
4 東京 福島 福井、徳島
5 長崎 大阪、東京 大阪
6 長野 茨木 千葉
7 三重 高知 東京
8 兵庫、茨木 埼玉 滋賀
9 神奈川 長野 京都
10 千葉、滋賀 香川 高知
直前1週間の報告数
2655 4630 7750
全国推計値 3.5万人 6万人 11万人
沖縄が不動の1位です。
福井、徳島が初登場の4位です。
埼玉、京都はひさかたぶりのご登場です。
東京は順調に順位を下げています。
奈良、福島、茨木、長野、香川が番外になりました。
・コメント
沖縄がダントツの1位です。
2位以下は入れ替わりが激しいですね。
それでも安定してベスト10に入っているのは大阪、東京、滋賀です。
沖縄は累積合計でほぼ人口の6%がすでに発症しています。
厚生省のシナリオですと、10%でピークになりますので、あとほんの1~2週間で
つまり9月上旬から中旬でピークを迎えます。
この場合、流行が終息するのが10月上旬から中旬になりますが、
ワクチン接種が10月下旬からですので、完全に「のびきったそば」状態です。
あまり「ありがたみ」を感じませんよね。
流行が終息した時に、人口の20%が発症すみで、厚生省によりますと
同数以上の発症しない感染者が想定されますので、合わせて人口の50%が
新型インフルエンザの抗体を持つことになります。
それなのに、「ハイリスク」だからと言ってすべての対象者に「強制的に」
ワクチン接種はしませんよね、鳩山さん。
すでに発症して治った「ハイリスク」の方に接種する「合理的な理由」はありませんよ。
感染しても発症しなかった「ハイリスク」の方には、本来は「抗体検査」してもらうのが
いいのですが、あまり現実的ではないでしょうね。
それでも、「少ないワクチンを優先的に接種するのだから、やるのが当然。」
というのは「ダマシ」ですね。
「あなたは発症しなかった感染者で、すでに抗体があるかもしれませんが、
残り50%の方の為に接種をお願いします。」という説明が必要でしょう。
全ての対象者に強制的に接種を行うことは、国が行う「暴力的な行為」です。
オバマさんも言ってましたよ、
「接種するかどうかは、あなたの自由ですが、接種することをお勧めします。」と。
沖縄の場合は、状況をちゃんと説明し、「個人の判断」を尊重することが
ぜひとも必要なケースになると思います。
なんといっても、ワクチン接種前に流行が終わっちゃうのですから。
PS
2日に10人目の方が亡くなったようです。(疑い例を含む。)
これで3日現在の死亡率は0.016%になりました。
インフルエンザ死亡率
新型インフルエンザ 0.4%(世界平均)
アメリカ 0.5%
カナダ 0.31%
オーストラリア 0.19%
韓国 0.1%
イギリス 0.04%
(スペイン 0.033%)
日本 0.016%
季節性インフルエンザ 0.1%
アジア風邪 0.5%
スペイン風邪 2%
日本の死亡率の最大値は0.017%です。(瞬間風速ですね。)
3日 63142人
(この数字は、WHO発表の死亡率と比較する為の分母数です。)