CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

カーペンターズのUS盤でも

2023年07月16日 | AMERICAN ROCK/POPS

先日何ちゃらオフに久々に出向き掘り出し物を探していたところ、気になる一枚を発見!

それがカーペンターズの1971年に出たセルフ・タイトルのアルバム。まあありきたりのレコードと言えばそうなのだし、またジャケのコンディションも色褪せ小さなシミが散見されたものの、あまり見ないUS盤だった事とお値段300円だったのでつい買ってしまった。

(当時北米で製造されたこのアルバムのジャケは封筒方の変形ジャケを採用していて、開封するとカーペンターズのポートレイトとレコードが中に封入されている。日本やヨーロッパでは、ポートレイトがジャケの表を飾るデザインでレコードはサイドから取り出す一般的なものだった。)

このアルバムは彼らにとって通算3枚目のアルバムで、ここで彼らの芸風は確立されほぼ完成の域に達したと思う。

外部作者による曲は自作曲の如く完全に自分のものにしヒットさせ、バカラック・メドレーもチャンチャカチャンと軽くこなしているのはお見事。

因みにこのアルバム、日本でもヒットし何度も再発され比較的手に入れ易いレコードなのに、当時入手し難いUS盤をわざわざ購入し約50年近くの年月を経て郊外の何ちゃらオフのレコード陳列棚に流れ着く…

一体どの様な経路で私の手元にやって来たのかそのヒストリーを知りたいものだ。


ヘヴィさ控えめがちょうどいい

2023年07月14日 | AMERICAN ROCK/POPS

1987年のフォリナーのセカンド・アルバム、Double Visionは売れに売れた。

後期スープキー・トゥースに在籍した英国人ミック・ジョーンズとアメリカン・ハード・ロック・バンド、ブラック・シープのボーカリストだったアメリカ人ルー・グラムが出会い結成された。

この融合が化学変化を起こし、ゴリゴリのハード・ロックではなくハードの中にポップあり!って感じでハードネスがいい塩梅に薄められ、これがアメリカでバカ受けした。

因みに当時フォリナーに関して一番驚いたのは、完全に場違いに思えたクリムゾン出身のイアン・マクドナルドが創設メンバーに名を連ねていたことですかね。

アメリカ盤LPはプレス時期によって、ジャケのデザインや色合いが異なる。紫の写真のジャケはサード・プレスの盤らしい。

 


レコード・ブームの裏で

2023年07月13日 | JAPANESE

昨今のレコード・ブームにはビックリ!

衰退した産業がまた生き返るのは良いことだけど、かって中古ショップなんかでも数百円で買うことの出来た掘り出し物のレコードも全く見かけなくなり、わざわざ遠くのショップまで出掛けて探すワクワク感は無くなった。

今日某通販サイトを訪れてみると日本のアーティストなんかも復刻版のレコードをガンガンと出していて、来月にはサディスティック・ミカ・バンドの写真本付きの4枚組LPボックス・セットが出るらしい。

買ってみたい気もするけれど、なんとお値段2万円に近い商品だ。せめてバラ売りしてくれればねぇ~

特に1974年に出たサダディスティック・ミカ・バンドの“黒船”はジャケのデザインが好みなのでLPサイズで味わいたかったね。

まあ中古もあるけれど、ジャケの白い雲にシミが結構目立つのが多いのが難点。

無い袖は触れぬと言うことでが、大昔に買った手持ちのCDで我慢、我慢。


あくまでも個人的な意見、その3

2023年07月12日 | PROG ROCK

1973年の前作のDark Side Of The Moonが桁違いのバカ売れを記録。

まさかこれほど売れるとは当人たちも思っていなかったのだろう。予期せず一気に世界的トップ・バンドの一つに登り詰め、暫くは腑抜けの状態だったのか活動停止の状態に。

ようやく重い腰を上げて制作したのはその2年後の1975年に出たWish You Were Here

もちろんこのアルバムも、セールスとしては前作に及ばずも全米・英チャートでそれぞれ1位を獲得するメガ・ヒットとなった。

そして多くの評論家やロック・ファンがこのアルバムについて軒並み高評価。

確かにフロイドらしさ満開の好アルバムだとは思うけれど、プログレ・ロックの神様がまたまたやりましたって大賞賛する出来かと問われれば、個人的にはそうでもない。

好成績を収めた前作の余波をまだ引きずっていたのか、フレッシュな驚きもなく全体的にゆる~い展開の安全運転で少々メリハリに欠けると思った次第…

まあ、あくまでも個人的な意見ですが。


あくまでも個人的な意見、その2

2023年07月11日 | PROG ROCK

アメリカのプログレ・バンド、ステックスのピークと言えば、1979年の必殺のシングル、Babeを含むCornerstoneも捨て難いが、やっぱりその次作で1981年に出て栄光なるチャート全米1位を獲得したParadise Theaterですかね。

ある劇場の栄枯盛衰をテーマに描いたこのコンセプト・アルバムの完成度は高い。

これに気をよくし過ぎたのか次作のロボットで見事ずっこけしまった。

個人的に思うのは、あまりにもコンセプトにこだわり過ぎてその枠に全てを無理に嵌めようと作り込み過ぎるとどこかに歪みが出てくる。

また、あまりにテーマやプロットに固執して杓子定規に物事に対応していくと軋轢を生み、緩やかな縛りの方が結果として案外調和が取れて綺麗に収まることが多い。

って今まで行き当たりばったりで適当に生きてきたぐうたらな私は思うのだが....

結局、後にバンドのメンバー内の対立がひどくなり、オリジナル・メンバーでリーダーのデニス・デ・ヤングがバンドから退き残りのメンバーがステックスを名乗り活動を継続しているが過去の栄光を取り戻す事はなく、なんだかParadise Theaterのジャケを見ている様な感じがしないでもない。

まあ、あくまでも個人的な意見ですが。

レコード会社もこのアルバムにかなり期待をしたのか、レーベル・デザイン特別で更に初回盤はサイドー2の表面にエッチングが施され、光を当てると虹色に輝く。


あくまでも個人的な意見

2023年07月10日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

ディープ・パープルの5枚目のスタジオ・アルバム、Fireballが1971年に出た。

因みに英国盤では、日・米盤の3曲目に収録されたStrange Kind Of WomanがBlack Nightの様なミドル・テンポのDemon’s Eyeに差し替えられていた。

前作のIn Rockと比べると少々地味な印象ですかね?

パープルのメンバーも、ツアーなどで忙しくアルバムを十分に練り上げて制作する時間がなかったなどとアルバムの出来には肯定的ではなかったそうな...

ただ何度も聴き込めば、個人的にはそれぞれの曲に悪い印象はないし、アルバムの締めにあたる曲、No One Comeなんてパープルそのもの。

問題は1曲目にアップ・テンポの超ど派手なFireballを持ってきた事から、続く他の曲を相対的により地味に感じさせたのではないか?

例えば、シングルB面だったアップ・テンポのI’m Aloneをアルバムのどこかに挿入すればメリハリがついてアルバムの印象がかなり変わった思うんだけれど...

まあ、あくまでも個人的な意見ですが。


肩の力を抜いて聴く

2023年07月09日 | BEATLES-BADFINGER関連

元ビートルズのリンゴ・スターの1972年4枚目のアルバム、Goodnight Viennaを聴いてみる。大ヒットの前作と同様敏腕プロデューサーのリチャード・ペリーが今回もアルバムを仕切る。

今回も前作同様、有名どころのミュージシャンが曲を提供し超豪華メンバーの演奏によるレコーディングで彼らしく気持ち良さそうに歌っている。

ただ今回は同じ手法による2作目と言うことで前作と比べると話題性は低くなり、また曲も少しばかり弱かったかな?

それでも全米アルバム8位とまずまず。

まあ楽しめればそれでいいんじゃないの。


週末の夜

2023年07月08日 | AMERICAN ROCK/POPS

明日は日曜日。

週末の夜はいつもよりリラックスできる。

こんな時はしっとりと、レオンラッセルの1972年のスタジオ・アルバム、Carneyでも。

ゆったりと流れるアメリカン・ルーツ・ミュージックだけで無くAcid AnnapolisやThis Masqueradeの前奏部などで見せたちょっと場違いに感じる彼のサイケデリックな顔もアクセントとして覗かせて見せる。これって後にディランが見せたローリング・サンダー・レヴューでの白塗りの如く、レオンは白塗りの仮面を纏うことによって2面性を表現しているのかな?

This Masqueradeが、久しぶりにウイスキーを飲みながら味わうリラックスした週末の夜、うなぎの寝所の様なアパートの一室にゆったりと流れていく。


週末の朝

2023年07月08日 | West Coast Rock

本日はアメリカのカントリー・ロック・バンド、ポコの1977年の通算10枚目のスタジオ・アルバム、India Summerでも。

ベースのティモシー・シュミットがイーグルスに移籍 する前の最後のアルバムでもある。

Pocoと言えば、バッファロー・スプリングフィールドのメンバーだったリッチー・フューレイと末期に在籍していたジム・メッシーナが結成したバンドで、その当時セッション・プレイヤーとしてスティール・ギターを弾いていたラスティー・ヤングらがが加入して結成された。

個人的には中心メンバーだったジムやリッチーらがバンドか抜け、4人組となって活動を続けていた頃の彼等が一番Pocoらしいと思っている。

このアルバムも含めてイーグルスの様に大成功とはいかなかったものの、ギターのポール・コットンの心が和む落ち着いた雰囲気の楽曲や、ジムとリッチー脱退後にそれまでの楽器の演奏だけでなく曲の提供やリードボーカルなど隠れていた才能を発揮したラスティーの頑張りに好感が持てた。

残念ながらここ数年の間にポールやラスティーが続けて鬼籍に入ってしまい、もう彼等の新しいアルバムは聴くことは出来ないけど、レコード(記憶)としてずっと残っていく。

Indian Summerがのんびりした週末の朝、うなぎの寝所の様なアパートの一室にゆったりと流れていく。


軽量級ヒープ登場!

2023年07月07日 | URIAH HEEP

それまでの魔法使いや悪魔などを主題とする芸風から転換を試みるも、ちょっと停滞気味だったヒープ。

それでも1975年のReturn To Fantasyではブラス投入やブルージー曲などアメリカンナイズされたサウンドで新しい一面を披露し個人的には更なる飛躍を期待した。

そして翌年登場したアルバムがHigh And Mighty。

(第二次大戦のドイツ軍用拳銃、ルガーにウィングをつけ高空では無敵って表現したかったのかも... しかし短銃では破壊力に乏しい。)

このアルバムが登場した当時、特にケン・ヘンズレーが担当するヒープのトレード・マークとも言えるキーボード群の演奏がそれまでと比較すると引き気味でまたへヴィーでおどろおどろしいサウンドが明るめで軽過ぎ!って感じ、個人的にはちょっと拍子抜けだった様な...

ただアル中だったにも関わらずデビッド・バイロンのボーカルの仕上がりはさすが!

残念ながら、このアルバムを最後にアル中だったボーカルのデビッド・バイロンと前作から加入したばかりのベースのジョン・ウェットンがバンドから解雇もしくは脱退となり、メンバー・チェンジによってヒープは新たな転換を模索する事となる。

 


辛抱強い方々におすすめ?

2023年07月06日 | PROG ROCK

1973年、英プログレ・バンド、Yesが6枚目のアルバム、Tales From Topographic Ocean(海洋地形学の物語なる少々小難しい邦題が付けられた)なる2枚組のアルバムを発売。各サイドに20分程度の長尺曲1曲、計4曲のみの型破りなアルバムとなった。

当時、私などは4曲を通して一度に聴こうとすると不覚にもどっかでうたた寝をしてしまう様な粗相を仕出かしてしまう難敵のアルバム…

てな事で、もっぱらサイドー1のThe Revealing Science Of Godとサイドー4のRitualのみを聴くだけで中間をスキップする体たらくだった。

私だけかと思いきや、キーボードのリック・ウェイクマンもこのアルバムが難解かつ冗長過ぎると不満をぶちまけバンドから脱退。

ところでこのアルバム、発売当時大ヒット作となり、何と全英1位・全米6位更に日本でもヒット・チャートで8位を記録!

世界には辛抱強い方々が数多く存在するものだと、自身の修行の足らなさを実感させられた。

因みに2003年にリマスターされて更にボートラがついてくるCDが発売された。

CD-1には約60分にも及ぶサイドー1・2・3の各曲が収録されようやく全曲制覇と相成った。


久しぶりだね、おトミーさん~🎵、その2

2023年07月06日 | JAPANESE

時は1978年、世界がディスコ・ブームの真っ只中。

我が国でも、そのブームに乗り遅れまいと何か新しいネタはと躍起になっていた。

そこで登場するのがDisco Otomisan。

なぜか我が家にもシングル盤が….

春日のハッチャンの持ち歌を、ディスコのビートに乗せてエボニー・ウェッブなる黒人バンドに日本語で歌わせる無茶振り。

これぞ正真正銘のオー!トミーさん。

これが当時売れたかどうかは定かではない。


ロギンス・ウィズ・メッシーナ

2023年07月04日 | West Coast Rock

プロデューサーのジム・メッシーナが新進気鋭のシンガー・ソングライター、ケニー・ロギンスのアルバムのプロデュースを引き受けたところ、あまりに入れ込みすぎてまさかのデュオ誕生となる。

バファロー・スプリングフィールドやポコで養われたジムの才能を全て投入。

クレジットこそwithってなっているけれど曲の提供や楽器の演奏など入れ込み方はほぼ対等って感じで次作よりAndとなる。

出来上がったアルバムが1971年のSittin’ In。

良いアルバム出来ました。


甘いのいかがすっか~

2023年07月03日 | AMERICAN ROCK/POPS

よしなさいってば! ただでさえ血糖値高いのに、甘いものたくさん食べて!

昭和生まれの企業戦士(戦士と呼ばれるほどには戦っていなかったけれど)は会社の飲み会とか接待と称して来る日も来る日も夜遅くまで飲んで飲んでって感じだった。

おかげで健康健診の血液検査で肝機能を数値化したガンマなんちゃらとか中性脂肪の量が軒並み基準値超えの自己最高記録を更新。ついにお酒とタバコにドクター・ストップが…

タバコは完全に禁煙して20年ほど、そしてお酒の量もかなり減って数値を基準値内に押さえ込む事に成功。

ただそのリバウンドとして甘いものを食することが多くなり、血糖値に不安が…

てな事で、エアーで甘い物なら良いんじゃねえの。

オーストラリア出身のバンド、エアー・サプライが届けるスウィートなサウンドでも。

(1999年に出たベスト・アルバム。)

1976年、オーストラリアでデビュー・アルバムを出し、5作目のLost In Loveでアメリカで大ブレークし、一躍80年代のAOR系のトップ・バンドに仲間入り。

グラハム・ラッセルの作り出す親しみやすいメロディーにラッセル・ヒッチコックのハイトーン・ボイスの歌唱が絡めば相乗効果で甘々な仕上がりに。

これなら血糖値が上がらなくて済む。

お口直しにクールジャズでも。

決してサヴォイ・トラッフルの誘惑に負けてはいけない。