1970年、J. D. サウザーはグレン・フライとデュオを結成。ロングブランチ・ペニーウィッスルと名乗りマイナー・レーベルからLPを、さらに1972年にはソロ・デビューしセルフ・タイトルのJohn David Southerを出した。グレンもギターで参加したこのアルバムはカントリー、フォーク・ロック系のサウンドによる落ち着いた雰囲気で彼の原点的作品とも言える良い出来だったけれど残念ながらヒットには至らなかった。
一方グレンはイーグルスを結成し、同年に出たファースト・アルバムがヒットし一足早く人気バンドの仲間入りとなった。
J. D. はこの後、元バーズ・フライング・ブリトー・ブラザースのクリス・ヒルマンと元ポコのリッチー・フューレイとのトリオでSHFバンドを結成、2枚のアルバムを出すもバンドは解散し再びソロ活動へと。
グレンより回り道した感はあるけれど、この時の経験が彼に多くの引出しをもたらし後の作風により良い影響を与えたと思う。
因みに2007年イーグルスが再活動としてのスタジオ・アルバム、Long Road Out Of Edenを出し、グレンが原点回帰を意識したのかJ. D.のファーストからHow Longをカバーしたのは興味深い。