生まれ育ったニューヨークからロス・アンジェルスに移住し一時音楽活動を行なっていたビリー・ジョエル。
しかし1975年、慣れ親しんだニューヨークに戻り音楽活動を再スタート。
この町で生まれ育ち、改めてここで生きて行こう決心し出来上がったアルバムが、1976年のTurnstiles。
当初はシカゴのプロデューサー、ジェイムス・ガルシオの元でエルトン・ジョン・バンドのメンバーの協力を受けコロラドのカリブー・ランチでレコーディングをするも、その出来がいまいちに感じた事からニューヨークに戻り自身のプロデュースと気心の知れたツアー・バンドで再録。
Say Goodbye To Hollywood、New York State Of MindにMiami 2017とニューヨークに関するテーマの自作曲がずらりと並びその強い思い入れが伝わる。
ところでニューヨークにあってロスにないものって?
それはアルバム・タイトル、Turnstilesに関連するメトロかな。
(Turnstiles、改札ゲート)
近年ロスにはメトロ網が整備されているけれど、当時はなかったからね。
車社会って人と人の距離がある個人主義的なイメージがあって、それが何となく疎外感を感じさせたからニューヨークに戻ったのかな?なんて妄想してみた。