アメリカのプログレ・バンド、ステックスのピークと言えば、1979年の必殺のシングル、Babeを含むCornerstoneも捨て難いが、やっぱりその次作で1981年に出て栄光なるチャート全米1位を獲得したParadise Theaterですかね。
ある劇場の栄枯盛衰をテーマに描いたこのコンセプト・アルバムの完成度は高い。
これに気をよくし過ぎたのか次作のロボットで見事ずっこけしまった。
個人的に思うのは、あまりにもコンセプトにこだわり過ぎてその枠に全てを無理に嵌めようと作り込み過ぎるとどこかに歪みが出てくる。
また、あまりにテーマやプロットに固執して杓子定規に物事に対応していくと軋轢を生み、緩やかな縛りの方が結果として案外調和が取れて綺麗に収まることが多い。
って今まで行き当たりばったりで適当に生きてきたぐうたらな私は思うのだが....
結局、後にバンドのメンバー内の対立がひどくなり、オリジナル・メンバーでリーダーのデニス・デ・ヤングがバンドから退き残りのメンバーがステックスを名乗り活動を継続しているが過去の栄光を取り戻す事はなく、なんだかParadise Theaterのジャケを見ている様な感じがしないでもない。
まあ、あくまでも個人的な意見ですが。
レコード会社もこのアルバムにかなり期待をしたのか、レーベル・デザイン特別で更に初回盤はサイドー2の表面にエッチングが施され、光を当てると虹色に輝く。
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