CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ディランとビートルズとHELP

2015年09月27日 | BEATLES-BADFINGER関連
ボブ・ディランと言えば、ビートルズのメンバーとの個人的な繋がりといえは、ビートルズ解散後のジョージとの関係が一番強いです。ALL THINGS MUST PASSでディランの曲を2曲も歌ったり、ジョージが主催したバングラデシュのコンサートへのディランの参加、トラベリング・ウィルベーリーでの両者の活動や、ディラン30周年のコンサートに於けるジョージが参加などなど。

しかし、ビートルズ時代となると、ジョージのように個人的な深い付き合いはなかったと思いますが、ジョンが一番ディランの影響を受けたとなっている。

I’M LOSER、HELPやYOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAYなど、それまでのラブ・ソングとは異なる、心の内面を映し出したような歌詞作りがなされています。また、I’M LOSERでは、ディランのようにハーモニカをホルダーに取り付けフォーク・シンガーのようにギターとハーモニカを同時に演奏している映像なんかも見られ、またYOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAYなんかは、曲調もアコースチック・ギター中心のフォークよりの曲となっている。

しかし、個人的にここで一番気になる曲といえば、やっぱりHELP!。

誰かの心の叫びを歌っているのだが、これをアップ・テンポで歌いさらに掛け合いのコーラスも絡ませ厚みを出し、ヒット狙いのポップ・サウンドにアレンジされた。これでは、歌詞のシリアスな内容が薄められることになり、特に我々日本人は、曲のメロディーやビートばかりにに関心が行き、楽しそうな歌に聴こえてしまのです。

当時、スロー・テンポなジョンのピアノ弾き語りのアレンジでのデモ録音もあった言われているし、かなり後にジョンが異なるアレンジで再録をするような話もあったとか。

やっぱり、この曲の歌詞の内容とアレンジのポップさについては色々な考えがあったわけで、異なったアレンジのHELPを聴けば印象がどのように変わるのか、ちょっとカバー曲で確かめてみると。

ラテン系の歌手ホセフェリシアーノの場合
テンポはやや少しビートルズ・バージョンより遅いが、少しヘビーなバッキングサウンドが感じられ、またボーカールを強調するためか、コーラスは省かれその代わりにホーンのサウンドを挿入している。
ハイトーンの声質から、少し憂みたいな物は感じられるが、当時のポップソングに使われるようなホーンサウンドのアレンジによって明るさも感じる。
Jose Feliciano - Help!


ディープパープルの場合
彼らのファースト・アルバムにHELPが収録され、スロー・テンポで歌われている。ジョン・ロードのキーボードの伴奏に導かれて淡々と曲が進行し、後半の演奏部分ではプログレを思わせるキーボードの演奏と、リッチーのブルースっぽいソロも聴かれる。何か歌詞に書かれている内容とは違う世界のサウンド?
Deep Purple - Help!


カーペンタースの場合
セカンド・アルバムで取り上げており、スロー・テンポのアレンジで、カーペンターズお馴染みのコーラスとリチャードのキーボードが曲に厚みをもたらし荘厳な印象を受ける。
果たして、魂の叫びであるHELPは、リスナーに届くのであろうか?
The Carpenters - Help!


ティナ・ターナーの場合
80年代にカーバーしたが、オリジナルのメロディーを崩してソウル・タッチで歌い上げる、個性の強いアレンジとなっている。
歌の上手い個性的な歌手のみに許された特権で、無名の歌手ではどうしてもオリジナルに近いアレンジとなる。
Tina Turner - Help!


ジョンは果たしてどのように、HELPを再録したかったのか? 案外ディランのように、アコースティック・ギターにハーモニカのセットでシンプルに歌いたかったのでは?


ホワイト・アルバム画像について(改)

2015年09月27日 | BEATLES-BADFINGER関連
どのブログにもアクセス解析なる機能が付いていて、当ブログにもあります。その機能の一つとして“検索キーワード”なる項目がありまして、どのキーワードで当ブログを検索されたかがわかります。

そこに、“ホワイト・アルバム画像”なるキーワードがアクセス解析に記録されていました。

“ホワイト・アルバム画像”といってもジャケは真っ白で、エンボス加工で記載されたバンド・ネームも、写真では判別出来無い地味な代物であります。


今や、“ホワイト・アルバム”もしくは“その画像”というキーワードでネット検索すると、 PC・ゲームもしくはそれに関連したアニメがトップに出てくるようです。

ホワイト・アルバムという言葉自体が何の変哲も無い普通の言葉なのと、発売されて50年近くになるレコード・アルバムですから、時代と共にホワイト・アルバムというイメージされる対象が変わってくる事は仕方の無い事ではありますが、BEATLESのWHITE ALBUMの一ファンとしては、少し残念な気持ちにはなります。

反対に、PC・ゲームもしくは関連アニメを検索しようとして、間違って当ブログがヒットされる事に成ると、何これ!となるのでしょうね。


おまけのポートレイトとコラージュされたポスター(裏は歌詞が記載)

そういえば、我が家には、もう一枚のホワイトアルバムが~
ホワイトアルバムと思って手に取れば、なんとサンタナのウェルカムというアルバム!


で、初回盤はアルバム・タイトルのWELCOMEの文字が、真っ白いジャケットの上にエンボス加工されていて、角度によっては非常に見難いものでした。
再発盤で、WELCOMEの文字が金色に着色されました。