風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

下仁田にネギを食べに行こう-(1)

2013-11-23 | 北関東(茨城・栃木・群馬)
◯ prologue
◯ 下仁田は遠かった
◯ 上信電鉄
◯ 下仁田駅到着
◯ お祭り会場
◯ ねぎ焼き
◯ 下仁田カツ丼
◯ 深谷のほうとう
◯ 着ぐるみステージ
◯ 町の散策
◯ 下仁田ジオパーク
◯ ロングねぎま
◯ 深谷ゆるキャラ

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◯ prologue

10月に、思い立って葱を求めて深谷に赴いた私。
深谷ネギを食べて、ほくほくして帰りました。

次に目指すはやっぱり、下仁田葱でしょう。
いつ行くの?今でしょ!(今年の流行語大賞)
ということで、仲良しメンズ、ロブとファブと行くことにしました。

Xデーは、11月23日(土)。「農業祭・下仁田ねぎ祭り」が開催される日です。
「いい風味の日」ですね!楽しみだわ~。

ちなみに、ロブはそれほど葱マニアではありません。
そこを、ネギ好きのファブと私がずるずる引きずって連れて行く形になりました。

◯ 下仁田は遠かった

当日、赤羽に集合し、まずは特急で高崎まで向かいます。
電車の中はかなり混んでおり、立っている人も大勢いました。
川の上の鉄橋。これは高麗川でしょうか。



高崎駅に到着~。来たのは初めてかもしれません。
駅ビルの入り口には、狛犬のように紅白のダルマが鎮座していました。



◯ 上信電鉄

JRのホームを出て、歩いて歩いて向かったのは、0番線。
0番線てー!ファンタジーの世界みたいですね。
ここで、上信電鉄に乗ります。
一日乗車券を買ったら、硬券だったので、感激~。
「硬券を触ったのなんて初めて!」と目をキラキラさせるファブに「ヤングなアピールをして~」と言いましたが、私も硬券体験があったかなかったか、もうわからなくなっていました。



さて、乗り込みます。かわいいうさぎちゃん電車です。
スポンサーのヨコオデイリーフーズ、知りませんでしたが、こんにゃく博物館の会社だとか。
下仁田と言ったら、私は「=葱」ですが、「こんにゃくでしょ」という人もかなりいます。
こんにゃく博物館、気になるわ~。



電車はのんびりとスタートしました。
終点の下仁田駅まで、1時間の行程。
駅は全部で20駅あるので、「ひと駅間は3分なのね」と暗算していると、隣に座っていた老夫婦が路線図を見上げて「あの赤いポチはなにかしら?」と話していました。
「急行が停まる駅かしらねえ?」

「赤ポチは無人駅」とすぐ下に書いてあります。
急行どころか、その逆の小さな駅です。
そもそも、発着駅と終着駅に赤ポチがついてないし~。
教えてあげたい気がしつつ、余計なことのような気もして、結局ニコニコしながら黙っていました。



◯ 下仁田駅到着

車内はそこそこの乗客率で、(みんな下仁田ネギ祭りに行くのかしら?)と思っていたら、途中でほとんど降りてしまいました。
皆さん、富岡製糸場へ行かれるようです。
乗客が減ったら、いっそう電車は揺れるようになった気がしました。

とにかく右に左にブンブンと揺れながら、到着した終点の下仁田駅。
ふー、電車に乗っていただけなのに、お尻と背骨が疲れたわー。
8時に出発し、11時半に到着。横浜から、実に3時間半かかりました。朝出てきたのに、もう日が高い!

駅の構内には、二宮金次郎とおぼしき像がありました。
なぜ下仁田で二宮さんなのか、よくわかりません。
上半身だけの像を見るのは初めてで、近くまで行ってみました。
おしんのような女の子にも見えてきました。結局ナゾでした。



小さな駅舎はレトロ。待合室の木のベンチには座布団がしいてありました。
さて、ネギはどこじゃいな。



地図を持っていなかったので、とりあえず人の流れについていきました。
こんな路地を通ります。駅同様に町もレトロ、というか昭和な感じ。
みつるビリヤードの看板は、これが定位置?落ちてきたんじゃなくて?



◯ お祭り会場

多少町をさまよいつつ、会場にたどり着きました。
わー、フェスティバルというよりは、農業祭です。農業従事者の方々と、参加者たちが大勢集まっています。
深谷のブースも見つけました。あ、この前はお世話になりましたー。
ネギの名産地のライバルながら、協力体制も敷いているんですね。



下仁田ネギの販売時期は11月~2月頃までと、限られています。今が買い時!
みんな、両手いっぱいにネギを買い占めています。この人もすごい・・・!負けた~!
ネギって結構かさばるし、重いんですよ。それをこんなにゲットするなんて。
なにもしない間に、早々に敗北宣言です。
この方、下仁田だけでなく、深谷ねぎも買っている所が、ネギ好きを物語っていますね。ナイスです!



◯ ねぎ焼き

近くでは、鉄板を囲む黒山の人だかり。
入れずに遠巻きにしていると、そこではネギを焼いていたようで、具がなくなったら人はさーっと引いていきました。
そこで待っていたら、再び大量のネギが鉄板の上に敷き詰められます。
また焼いてくれるようです。



お肉も投入!ジュージューという音で、また人々が集まってきました。
焼き上がりを、じっと見守ります。
菜箸を動かす手に人々のギラギラした視線を、一身に受けつつも、「もうちょっとしんなりしてからね~」「あと90秒ね~」とかわすおじさん。
飢えた人々に手馴れている、まるで猛獣使いです。

炭火焼きというのがなんだかゼイタク!器によそって、おいしくいただきました~。



◯ 下仁田カツ丼

ここに来て、「下仁田はカツ丼が有名」と知りました。
町のレストランが何軒かでかつ丼を出しているとのことで、3人で選んでみました。
私はエイトのにします。



◯ 深谷のほうとう

ミニ丼だったので、まだおなかに入ります。
そこで、気になっていた、深谷のほうとうを食べることにしました。
この前深谷で食べて、とっても気に入ったんです。私は山梨のかぼちゃ入りより好き!



よそってもらう間に、深谷の方々とお話しました。
この農業祭は2回目で、まだ始まったばかり。深谷ネギ隊は、今年が初参加だそうです。
我が家のある横浜からだと、どっちのネギ処も遠路はるばるになりますが、お互いだと埼玉と群馬なので、それほど遠くないですね。
おいしかったー!深谷のほうとう、最高!



◯ 着ぐるみステージ

ステージでは、いろいろと催し物が展開されていました。
ふと見ると、ぐんまちゃん!ここは群馬だと実感~。
その隣にいるのは、日光猿軍団?まさかー。



ステージは、どんどん謎めいてきます。
次には「ヘリテージ仮面」なるヒーローが登場しました。
そのネーミングはいったい何?と思ったら、今富岡製糸場を世界遺産にしようと運動しており、そこからの命名なんだとか。
そんなこと言っても、子供にはわからないでしょう!ちょっと行政の匂いがします。
ファブは、そんなことお構いなしに「ヘリテージ仮面さま~♡」と黄色い声を上げて、写真をバシバシ撮っていました。

スーパーヒーロー、ヘリテージ仮面の活躍ぶりを見たかったんですが、あんまり動かず、どちらかといったら、敵の悪の組織の方が上手に負けていました。
右端に見える牛が気になりますね。そのうちまた出てきますからね。



◯ 町の散策

しばし戦闘もの劇場に見入った後、(・・・散策しようか)ということになりました。
こんな古めかしい素敵なお店があるんですね。てのしこんにゃくの名店だそうです。



訪れたのは、諏訪神社。町の鎮守社です。
小さそうでしたが、拝殿も神殿も、すばらしい木の彫刻で覆われていました。

● 諏訪神社(後日リンクづけ)



西牧川の下まで行ける道があり、銀杏の葉っぱを気をつけて踏みしめながら、降りていきました。
ロブは「昨日結構歩いたから、今日は筋肉痛なんだよ」と言っていますが、都会派の彼なので、どのみち大した距離ではないだろうと、気にせず降りていく私たち。
きれいな水が流れており、時折色づいた銀杏の葉が浮かんでいきました。



小さな滝にもなっていて、心癒されます。



赤い橋の上から見た光景。山すその秋ですねえ。



畑では、下仁田ネギが育っていました。おお、いい感じにすくすくと。



ネギに見入っていたら、とつぜんネギ畑から、キジが飛び立ちました。
3人で立ちすくみます。「キジ?」「なぜ?」「畑に住んでるの?」
「カルガモ農法みたいな感じかな?」ということで、落ち着きました。(多分違います)



橋を渡って、また川に降りる道を探していたら、今度はばったり犬に出会いました。
君、どこの子?
私たちを見ると、トコトコと道を歩きだしたので、ついていったら、川への小道がありました。
道案内役だったのかも~。
キジとか犬とか、まるで桃太郎だわ!さっき猿も見たし・・・



◯ 下仁田ジオパーク

ここには下仁田断層があるんです。下仁田ジオパークエリア。
理科で地学を選択したファブと私は、ウキウキキャッキャッですが、ロブは「ボクは生物だったから」とクール。
この川を東西に断層が走っており、中央構造線の一部「大北野-岩山断層」と言われるようです。



とりあえず、断層ハントしてみました。



川の探索を終えて、また町に戻ります。そうしたら、エイトがありました。
「下仁田カツ丼の会」という旗が立っています。まあ、さっき私が食べたカツ丼のお店ね。普通のおうちのようですね。



◯ ロングねぎま

再びネギ祭り会場へと戻ったら、すごいことになっていました。
こ、これは、長い長いねぎまの焼き網・・・すごい長さに圧倒されました。
そこに陣取る人々の多さ!白手袋は持参でしょうか?配られたのでしょうか?
ねぎま、とってもおいしそうでしたが、ちょっと新参者は入っていけませんでした。



人々がロングねぎまに夢中になっている間、私はゆるキャラ独り占めです。
君は、ネギ坊?下仁田ネギ体型ですね!



◯ 深谷ゆるキャラ

ふかやのキャラクターも来ていました。
左は、見るからにネギのキャラ。ふっかちゃんです。この前深谷で、イラストなら目にしました。
その隣は、ミルクおやじ。うーん、見た目は確かに。
深谷のシンガーソングライターなんだそうです。



そんな濃ゆい会場にしばし身を置いて、その(2)へと続きます。


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