風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

信州ゆったり歴史めぐり 4-1

2017-01-26 | 中部(甲信越)
3日目からの続きです。

● しなの鉄道パス

長野最終日になりました。この日は一人で動きます。
朝食後、ミュウに駅まで送ってもらいました。
「どうもありがとう!それじゃあね~」
別れのハグを交わしてから、「軽井沢・長野フリー切符」を買おうと、みどりの窓口に向かおうしたところに、ミュウが慌てて追いかけてきました。
「待って、そこじゃ買えないよ」
「えー、だってみどりの窓口」
「しなの鉄道の窓口はこっち」
独立した別のブースに連れていかれました。
しなの鉄道という鉄道会社だったんだ。JRじゃなかったんですね~。



『真田丸』仕様のパスが無事買えたのを見届けて、ミュウは去っていきました。
滞在中、どうもお世話になりました~!恩返しするからねー。
駅に荷物を預けて身軽になります。
この切符があると長野-軽井沢間が乗り降り自由になりますが、どの電車に乗るにしても少し時間があったため、駅周辺を散策してみることにしました。

● かるかやさん

賑やかな駅前繁華街に、赤い門のお寺を見つけたので、入ってみました。



西光寺というお寺で、「かるかやさん」として知られているそう。



由来がありました。家族を置いて出家し親鸞上人の兄弟弟子となった僧侶の元に、彼の子供が父親を探しにやってきて、その後修行に入ります。
僧侶は親だと名乗らないまま共に仏に仕えたそうです。
その僧侶が開山したのがこのお寺。仏門に入ったことで親子の情愛を交わすことがなかった2人の像が、境内に立っていました。



ちなみに「かるかやさん」は、人の名前ではなく、お寺の苅萱山を指すそうです。

● ベリーベリースープ1号店

very berry soupがありました。
都内でも見かけるベリーベリースープ、実は長野発のスープ屋さんだとミサちゃんに教えてもらったことを思い出します。



1号店は善光寺口にあるんだそう・・・って、ここのことだわ。
まだ開店時間になっていませんでした。

● まずは上田へ

駅に戻り、まずどこに行こうかなと考えます。
決められないまましなの鉄道のホームに降りて、待っていた電車に乗ると、それは上田行きでした。
偶然に任せて、最初に上田を訪れることに決定。



今年は『真田丸』イヤーなので、観光客が大勢押し寄せているだろうなあと思います。
前に訪れたときは車で行き、お城のすぐそばに停めたので、駅からのルートがわかりません。
観光案内の人に地図をもらって行き方を聞きました。



上田城甲冑隊は市民団体。今年はあちこちに引っ張りだこでしょう。

● 上田のマンホール

マンホールにも六文銭!裏切りません!
花は市花のツツジです。



ほかに、防火用水槽の蓋が気になりました。
長野は、消防士のデザインが多い気がします。



● サマーウォーズも

駅からまっすぐ伸びる通りを歩いて行くと、真田三代とサマーウォーズ仕様の自動販売機が、並んで置かれていました。
二つとも、地元の大きな売りですね。

   


上田は町おこしの模範例。
町を歩けば真田のなにかに当たるといっていいくらい、真田氏の色が濃い場所です。

● 真田十勇士ガーデンプレイス

真田ののぼりが立っている場所がありました。
行ってみると、そこは真田十勇士ガーデンプレイスというコンテナハウスでした。



オープンして3か月目になる、できたての場所。
今月末にはこの場所で「戦国BASARA 真田幸村伝特別展」が開催されるらしく、そのポスターがびっしりと貼られていました。



墨で描かれた、躍動感あふれる真田十勇士の紹介パネル。
由利鎌之助は戦国basaraの明智光秀かと思いました。



赤陣羽織姿の館内案内人がいろいろと教えてくれます。
この前、大河ドラマ『真田丸』のキャストが上田を訪れたそうで、たくさんの色紙が飾られていました。
先日訪れた松代の真田邸にもサイン色紙が展示されていましたが、そこは館内撮影禁止。
ここはどうかと聞いてみると「お好きなだけどうぞ」と言ってもらいました。



(目移りするわ~)と思いながら見ているうちに、一番目立たない、左下の色紙に目が吸い寄せられました。
真田幸村(信繁)の直系子孫となる、仙台真田家十四代当主の徹さんのサインもあるではないですか。



● 戦国BASARAキャラ

戦国BASARAのキャラクターのパネルがあり、幸村のほかに父昌幸と兄信之のキャラも新登場したと知りました。
これもきっと、真田丸効果ですね。
お父さん(左)もお兄さん(右)も、かなりキャラが濃いですね~。真田の赤揃えは関係なくなっています。



「真田幸村伝」なのに、伊達政宗も衣裳を替えて登場していました。
この2人はいつも宿命のライバル扱い。真田邸にも、やっぱり彼のパネルはありました。



● 真田の町

建物を出ると、その隣には、真田太平記館。
『真田太平記』の舞台の地形模型などが展示されているのだそう。
この物語、長編だなあと二の足を踏んで、まだ読んだことがないので、読了後に訪れたいところです。



セブンイレブンも町に合わせたシックな感じ。
騎馬武者のシルエットが見えます。
信号を待つ男性2人がピンクレディみたいに同じポーズをしていました。



● 北国街道の柳町

以前訪れた時よりもずっと真田色が濃くなっている上田。
そんな街の中心を抜けて、あえて柳町に行ってみました。
真田色が薄まるのとあいまって、グッと人の数は減りますが、それでも賑わいはあります。



ここは北国(ほっこく)街道の宿場町。
柳の木が多かったから、柳町。
300mほどの小さなエリアですが、石畳の通りに白壁の2階建て長屋が立ち並び、往時の雰囲気が残されていました。



ここは開発の波に遅れてしまい、取り残されていたところを、保存会が発足してかつての宿場町の面影をとどめておくことにしたんだそう。
奈良井宿のように、ここも出遅れてしまったのが逆に観光地として保存されるというパターンです。



2階の格子は、長いもの(親)と短いもの(子)と長さが違うものが交互にはめられています。
これは「親付き切り子格子」というスタイル。
ほかにも「うだつ」のついた屋根や「なまこ壁」の蔵などが並んでいました。
木のベンチにはふくろうさん。



柳町通りの突き当たりには上田大神宮。
吹き流しが風にたなびいています。
御祭神の天照大御神を表す「光華明彩」という扁額がかかっていました。



旧北国街道も歩いてみました。
思ったよりも細い道路。
かつては佐渡の金を運ぶ人や善光寺参りの巡礼者が通った道でしたが、今はもう昔の面影は残っていませんでした。



● 賑やかな上田城

お城の北側から公園に入ったため、人が全くおらず(本当にここでいいのかな、単なる陸上競技場じゃないかな)と不安になります。
でも回り込むと、とたんに増える人、人。もう人でびっしり。
とたんに暑さを感じます。
お堀の横を歩いて行くと、お城の入り口に着きました。



城壁の巨大な真田石。ペルーのクスコで見た12角の石を思い出します。
真田関連のものって、真田紐とか真田丸とかサナダムシとか(!)、かならず「真田」ってつきますね。
なかなかのアピール力の強さを感じます。



「信州上田真田丸大河ドラマ館」もできていました。
去年は姫路で「黒田官兵衛大河ドラマ館」を見ました。
大河ドラマ館ができるのは毎年のお約束なのかしら。



とにかくどこを向いても人だらけ。以前お城の中に入ったので、今回は見るだけにします。
人の数に圧倒されているうえに、とにかく暑くてパワーがでません。
真田が赤ぞろえだから、見ていて暑さ倍増なんですね。青ければ涼しげなんですが。って甲冑の色じゃないですが。



以前ここを訪れたときは、雨が降っていて、ほかに人はおらず、寂しい感じでした。
神社の境内に「真田三代記を大河ドラマに!」という署名運動のノートがあったので、傘を差しながら署名したものです。
それがこうして実を結んで大河化が実現し、上田の町に人が大挙するようになるなんて、サインをした身としては感無量ですよ!一票の重み!



● 真田の郷

てくてく坂を下りて、上田駅に戻ります。
駅の壁を飾るのは、もちろん赤の六文銭。
何も言わなくても真田の郷だと伝わる、デザインのパワー。



駅前には、武将の騎馬像がありました。大河ドラマでは昌幸がかなり主役級の幅を利かせているので、父か息子か、念のため名前を確認します。
幸村でしたー。
彼のうしろの気温計は32度を指していました。そりゃ暑いわけだわ~。



その2に続きます。



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