ロード・フォー・スズキFISHING

スズキフィッシング道を極めんと苦悩する日々

磯平鱸年内最終戦 2

2006-12-03 | 平鱸(ヒラスズキ)
遅い朝食を取り暫らく休憩をした後、午後1時半に工房で再びオーナーと合流して午後の部が始まった
何としてもこのチャンスをものにして、もう一度ヒラスズキをこの手でゲットしたい、いや絶対にするんだ!という決意とは裏腹に、午前中の磯へのきつい往復で太腿と背筋が早くも悲鳴を上げ掛けている
普段は全くと言って良い程意識してないが、人間歩行する為には背筋も使われている事に気付かされる


午後一番目のポイントは、初めて案内された場所だが、打ち付ける波で雄大なサラシが拡がっている
ここは差し込む光線の角度で、下からベイトが目に付き易くなる影響からだろうか、いつも午後2時頃から4時位までが潮周りに関係なく時合になるとの事だ
先行の餌釣り師2組の間に入れて貰い、海面に向かって急峻な崖の僅かに平らな場所から大きく目の下一面に広がるサラシにファルコンを打ち込む
何処に打ち込んでもヒラが飛び掛って来るような雰囲気である
先行者がいて場所が狭いのでオーナーはロッドを振らず、直ぐ横に陣取って個人指導を受けている様な按配だ
午前中に自ら釣っているので、もう何とかして自分に釣らせたいというオーナーの心境が痛い様に響いてくる
自分自身も釣りたいし、オーナーの心根も解るので、足が背筋が・・・とは言っておられずファルコンをローテして一心にロッドを振り続ける
しかしどうにたものか、ヒラは一向に微笑んではくれない・・・
一時間少し経った処で、此処に利あらず又自分の体力とを読んだオーナーから、納竿orポイント移動の提案がなされた
釣りたい一心で自分の体力も顧みず、ポイント移動を即返答した


夕まずめにもう一度チャンスが巡って来るという、朝一のポイントへ再び入るのが一番確立が高いというオーナーの読みで小一時間車を走らせた
夕日が真正面に沈みかけている
風は朝と一緒だが、一日振り続けて少しは上達したのだろうか、朝よりは苦労が少ない気がする
頼むからバイトしてくれ!陽が沈みきる迄の残されたチャンスに、一投ごとに祈りと期待を込めてファルコンを打ち込み続ける

辺りが徐々に暗くなってくる   まだヒラからの返事は無い・・・

もう向かい風も気にならぬ程、頭の中でヒラに呼びかけ続けている

もう殆ど陽は落ち闇が迫ってくる   ヒラは未だ応えてくれない・・・

お願いだ!頼む!真っ暗の中自分で決めた最後の三投を、一つずつ数えながら、祈りながら、ロッドを振りファルコンをリトリーブした

最後まで奇跡は起きなかった・・・


今思えば春のヒットは、全くのラッキーで奇跡に近い出来事だったのだろう
再びの奇跡に出会うためには、もっともっと腕を磨き現場に通う事が必要だと痛感した

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磯平鱸年内最終戦 1

2006-12-03 | 平鱸(ヒラスズキ)
今年最後となる磯平鱸挑戦となる伊豆遠征へ、金曜日の終業後名古屋を発った

週始めから天気予報や波予報で一喜一憂していたが、現地でお世話になる山本オーナーからの直前情報では、冬型気候で西風が強く波が立ち待望の西海岸に立てそうであるし、最後に相応しく終日攻撃を続けようという願っても無い状況とスケジュール案がもたらされた
自分が建てた始めの予定は、早朝攻撃後には帰名して夜消防団業務をこなし、ヒグチ釣具店主催のシーバスパーティーに向かう心算であったが、願っても無いチャンス到来を生かすべく、先ず副団長に無理を願い了解を得て、期待を込めての出発である


3:27 14:41満潮 6:33日の出16:34日没 中潮 西の風6~8m波高2.5m
朝は4時半にオーナーと合流して先ず最初のポイントへ急いだ
場所は先々回の遠征で落雷の為涙を呑んだ場所である
思ったほど波は出ていないが、西風がまともに向かい風となり、ファルコンを打ち込むのに苦労を強いられそうである
まだ暗い中第一投を打ち込むが、想像したように15ft平狂いが向かい風に煽られて自分自身がバランスを崩されそうな状況である
風の強弱と波で出来るサラシの出現にタイミングを合わせ、サイドスローでファルコンを打ち込もうとするのだが、中々思うようにはならない
悪戦苦闘しながらも、周りが白み掛けるまで打ち込み続けたが、このポイントでのヒラからのコンタクトは得られなかった
(→オーナーにヒット!)
              (→取り込み終了!)
次のポイントへ車を走らせる
ここは磯までの往復で何時も泣かされるポイントで、春には玉の柄が折れたりラインシステムやノット不備で苦渋を呑まされた場所であるが、ヒット確立は高い処だ
期待に背かず直ぐにオーナーにヒット!
60クラスをゲットされ、次は自分だといやが上にも期待が膨らむ
しかし、自分にはアタリが来ないまま時間が過ぎる・・・


次のポイントへ磯を歩いて移動する
途中小休止を入れた場所で、此処でも以前ヒットがあったので少し試してみますと磯際からオーナーがファルコンを打ち込んだ3投目に又もヒット!
足元に点在する岩を巧みなロッドワークで難なくかわして、足場の横の岩上に50クラスを見事に抜き上げられた
ファルコンで誘う軽いトゥイッチ、立てたり寝かせたりと障害をかわしながらのロッドワーク、足元まで寄せてラインを詰めて抜き上げるタイミング
目の前で繰広げられた年季が入った技量を盗まない手は無い!その模様を直ぐ後から、しっかりと目に焼きつけ、心に刻み込んだ


春に煮え湯を飲まされたポイントに着きロッドを振るが、此処でも風に苦労を強いられ結果が出せなかった・・・
もう一度最初にオーナーがヒットされたポイントまで戻り、再度のヒットを狙ったがとうとう自分には女神は微笑まなかった
険しい道を青息吐息で車に戻り、午前の部は終了した

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