ロード・フォー・スズキFISHING

スズキフィッシング道を極めんと苦悩する日々

宝物

2008-07-31 | アカメ
今度のアカメ・ゲットで、新たに増えた僕の宝物!

先ず紹介するのは、アカメの鱗(ウロコ)だ
アカメの鱗は、アマゾン河に生息する世界最大の淡水魚ピラルクの鱗の様に、大きいと聞いていた
アマゾンでは、ピラルクの鱗はヤスリに、舌は下し金として利用されていると言う話を、以前開高 健氏のオーパ!!で読んだ覚えがある
アカメも大きく硬い鱗で全身が覆われているので、高知ではまるで蓑を着たような魚、ミノウオ(蓑魚)とも呼ばれている
ヤスで船の上から魚を突く四万十の川漁師も、硬い鱗で覆われヤスの鋭い切っ先も跳ね返してしまう、ミノウオだけは狙わないのだと聞いている


今回釣上げたアカメの鱗を、調査の為に長野さんが数枚抜き取られた
それを記念にと、僕も一枚頂いた
上の写真では見辛いが、拡大すると・・・

20071003

年輪の様な縞模様が、お解かりだろうか
この本数でアカメの年齢が推定出来るのだという
今回110cmのアカメの胸鰭上部の側線付近にある、一番大きそうな鱗を貰ったが直径は写真の様に5cm近くはある
年輪の正確な数え方は知らないが、僕が数えた所14,5本は確認出来た
まぁ14,5年以上生き抜いたアカメに相違ない・・・


もう一つの宝物、それは写真にもある今回アカメがヒットしてくれた、ボーグである
残念ながら山本オーナーに特別チューンを依頼したボーグではないが、対アカメ用に数々準備したボーグの中で僕が最後に加えた機種である
一般に市販されているファルコンの中では、レンジが一番深い機種なのだ
僕が何故レンジが深い機種を、付け加えたのか・・・
アカメはスズキの様に、自分の上方にいるベイトにしか興味を示さないのではない
寧ろどちらかと言えば、自分よりも下に居るベイトを狙う事が多いと聞いていたからである
ファルコン128/LBのリップを、やや上向きにチューンを加えたアクアシャフトは、通常のLBよりも深度を増して、泳ぎもローリングが強調されて横に尾をバタバタ揺らす動きが抑えられる
しかし、リップが大きい分、アカメに効くと言われているデッドスローでも、良く泳ぐ
今回のヒットルアー:ファルコン128LB/Iron アクアシャフト・ソリッド I-Cパールチャート・イエローは、殿堂入りさせてもう使う事は無い筈である



もう一つ重要な事を・・・
高知で釣上げてから、直ぐに駆けつけて呉れたぺこぺこさんからのアドバイス
重量級とファイトしたリールは、内部の部品が傷んでいることが多いから、帰ったら直ぐにメンテした方が良いよ
帰ってから、メーカーにオーバーホールして貰おうと入院させた
昨日退院してきたが、ぺこぺこさんの言う通り、リール内部のドライブボールベアリング(CRBB)と、ピニオンボールベアリング(B)が、回転不良の為交換したと、診断書にあった
皆さん、リールのメンテも忘れずに!!

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A-1戦闘準備 不足篇

2008-07-30 | アカメ
高知の現場で、これが無くて困ったと感じた物を、補足しておく


先ずはストリンガーである
釣ったアカメは、サイズに関係なく、初めからリリースする心算であった
磯では獲物を持ち帰る時は、納竿時までストリンガーに結んで生かしておく
アカメは持ち帰らずリリースする心算なので、ストリンガーの必要性は事前に考えもしなかった
今回何故ストリンガーの必要性を感じたのか
それはゲットしたアカメを元気なまま海へ還すために、アカメを蘇生させる必要があるからだ

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釣上げたアカメは、先ずはフックを外したり、写真を撮ったり、計測したりで、結構長い時間陸上に横たえられている
特に夏場は陸地も昼間の灼熱の太陽で、ボカボカに熱せられている
そんな上に外っておけば、アカメは急速に体力を奪われていく
素早く諸作業を終わらせる事も必要だが、弱ったアカメをストリンガーに繋ぎ水中に放して、蘇生する事も重要である
アカメをリリースする為に、ストリンガーは必需品であるのだ
今回はランディング・アシスト頂いた、上杉さんのストリンガーをお借りして事無きを得た

20071003

しかし、繋ぐのは巨大魚アカメである
並のストリンガーでは、針金が曲がったり、すっぽ抜けてしまう恐れがある
先輩アカメ・ハンターKAZU@CDさんは、ブログでがまかつの石鯛用ストリンガー・フックを推奨されているが、残念ながら既に廃盤となっている
そこで、僕がスズキ用に以前から持っていたストリンガーを利用して、今回試作してみた
フック部分は直径2mm強のハリガネ製で、長さが21cm程あり、普通に市販されている物(黒鯛用が多い)よりは、大きくて強度もある
それに市販されている直径7mm長さ8mのロープに、回転してもロープが捩れないスイベル金具でストリンガー・フックを取り付けた

20071003

ただ一昨年手取川のサーモンを繋いだ時、水中で外れると言うアクシデントは無かったが、吊るして川原を歩いていた時にフックの先が、コイル状のバネから外れると言う事があった
しかし、使用説明を詳しく読むと、写真の様にコイル状バネをクルクル廻して上の方へ移動させて固定せよとある
この様にして止めておけば、多分外れる事はないと思われる

20071003

更に予備として、TEAM 釣武者 木村匠 ワンタッチストリンガー大物用を発注しておいた
写真で見ただけでは、どう使うのかイマイチ想像が出来ないが、実物が届いたら両者の強度テストを試みる予定である


今回必要を感じたもう一つの物、それはアカメを直接焼け付いた陸上に転がさない為に敷く、ビニール・シートである
今回はたまたま車の運転席に敷くビニール・シート(伊豆の磯をラン&ガンする時、濡れたウェットスーツのままでも運転できる様、いつもトランクに入れてある)を利用した
アカメはスズキの様に、直接手で触れた程度では火傷はしないそうであるが、触っても未だ熱い陸上に直接置く事は避けた方が良いに決まっている


釣上げたアカメをリリースしようと思っている諸氏は、是非参考にして頂きたい

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メモリアル・フィッシュ

2008-07-29 | アカメ
まぐれだ・・・
ラッキーだ・・・
と言っても、現実にアカメをゲットした
それもメーターオーバーのアカメで、間違いなく自己最大魚であるし、生涯にわたるメモリアル・フィッシュである


同行してくれた長野さんにも、ランディング・アシストしてくれた上杉さんにも、沢山写真を撮って貰った
初めからこんなアカメが釣れると判っていれば、もっと色々と記念に残す手段を考えて置いたのだが、諸準備の中では全く想定すらしていなかった


ヒラでランカー・ゲットの場合には、それを剥製にして記念に残そうか・・・と言う話は、伊豆でボーグ山本氏との間で度々話題に上がっている
しかし、アカメは大きすぎるし、ヒラよりは遥かに稀少なので、ゲットしたのを持ち帰るという気持ちは、当初から持ち合わせてなかった
ランカー・ヒラも僕は出来ればリリースしたい
メモリー・フィッシュは永遠に心の中で生きていて欲しいから、自然の中へ生きたまま戻してやりたいと思っている(→これは各人の自由だし、決して僕の考えを強要しようとは思ってませんので、念のために・・・)


それならどうやって記念に残すのか
原寸大の魚拓にして記念に残す方法は昔から存在しているが、墨や和紙は持ち歩かないし、例え持っていても生きた魚に墨を塗りたくってから、リリースは僕には考えられない
以前からデジタル写真を、魚拓風に加工する業者があるのは知っていた
しかし今度のアカメの場合、現場でその事は全く思い出さなかった・・・


名古屋へ帰ってから、そう言えば同郷のアカメ先達ヤッターさんもブログに書いていた事を思い出し、やっと原寸大魚拓風加工をして記念にしよう!と思い付いたのだ
先日加工を依頼した魚拓ッキーさんから、冒頭の様な魚拓画像が届いた
魚拓画像は凄くリアルで、(→アカメの瞳も完成品はもう少しオレンジ色が濃くなるように仕上がるらしい)大変に満足している
しかし今思うと、もっとピントが合った写真、それも顔側から写した写真、そして背鰭を立てさせた写真を写しておけば、もっともっと迫力ある魚拓が創れたのにと、少し後悔している


ゲットしたアカメを記念に残したいと思われるアングラー諸氏は、剥製にする場合、写真を魚拓風に加工する場合、それぞれ何が必要なのか予め良く調べてから臨まれる様ご注意申し上げたい

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アカメ・ハンティング

2008-07-25 | アカメ
初めてアカメを釣っただけなのに、偉そうな事ほざくな!

アカメ先達諸氏を始めとする、皆さん方々からのお言葉が耳に響いてきそうですが、高知とアカメが大好きになってしまったので、敢て書かせて貰います

今回アカメが僕のボーグにヒットしてくれたのは、僕を案内してくれた長野さんと、突然訪れた尋常ならざる幸運のお陰だと思います
そのアカメをランディング出来たのは、ルアー、スプリットリング、フック、リーダー、ライン、ラインシステム、リール、ロッドなどの道具類と、最後にランディング・アシストしてくれた上杉さんのお陰だと思ってます
今回僕のブログには、想像以上の皆さんが訪問して下さいましたが、その中で、あいつでも釣れるのだったら俺もアカメに挑戦してやろう!と、新たにアカメに挑まれるアングラーがいるかもしれません
そういうアングラーが存在すると言う仮定で、今これを書いてますので、お前が書かなくても、そんなこと先刻知ってらい!と言う方は、この先を読まれても何の役にも立ちません(笑)


スズキを狙っていたのに、アカメが間違って掛かってしまった・・・と言う方は別ですが、初めからアカメを狙いに行かれるのなら、前述の道具類の強化をお願いします
細いラインで、魚と遣り取りするのがゲームフィッシングの醍醐味だ!と言う考えはアカメに関しては、先ず持たないで下さい
アカメ以外でもゲームフィッシングの対象は、幾らでも存在しているから
アカメを狙うアングラーは、ハンティングと言う感覚で道具を準備して下さい
僕のようなアカメ初心者にも、今回の様にメーターオーバーのアカメがヒットしてくる事は、ありえます
ルアーのフックやスプリット・リングが伸びてアカメをバラした・・・
この場合はアカメには、殆どダメージが無いと思います
しかし、ラインブレイクでアカメをバラしてしまえば、殆どのアカメが生き永らえるのは不可能だと思います
口の周りにルアーを付けたままでは、いかなアカメと言えどもエサとなるベイトフィッシュの捕獲は、難しいと思います
エサが獲れないアカメは、やがて、飢えて死んでしまう
それにラインブレイクさせるようなアカメは、多分大型が多いと思うので、大型アカメほどそんな目に遭遇する危険が多いと思いませんか


アカメを釣ってやろうというアングラーなら、小型のアカメではなくメーターオーバーの所謂ミノウオ・クラスが目標だと思います
そうであるのなら、ラインブレイクで千載一遇のチャンスを逃し、更にその上目標のアカメを殺してしまい、その数を減らしてしまう愚行は避けるべきじゃないでしょうか


これから新たにアカメを狙われるアングラーは、ミノウオ・クラスがヒットしてきても、対等に闘える道具立てで挑んでください
ヒットする、しないは、運の占める割合が大きいですが、ランディング出来る、出来ないは、闘いを挑むアングラーの道具立てが占める部分が、大きいのと違うでしょうか

好敵手ミノウオの数を減らさない為にも、宜しくお願いします!

道具を強化せよって言われても、どうすれば良いんだ?
どの程度の竿や、リール、ロッドが必要なんだ?
と言う方は、アカメハンター先輩諸氏のHPやブログ、ここのカテゴリー・アカメを参考になさって下さい・・・

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四万十川/I Feel Fine

2008-07-24 | アカメ
気持ちが昂ぶって眠られぬ夜から朝が生まれる少し前、時計のベルが静寂を破り目覚める時刻を告げた
ずっと妄想して来た事を、現実のものとする為の旅が、いよいよ始まる
しょぼしょぼする目を擦りながら、4時には高知へ向かって走り出した


産まれて初めてアカメに挑戦する為に、この夏7,8,9,10月にそれぞれ2泊3日の日程で高知へ遠征する計画を立てている
7月の遠征は、これからお世話になる高知とアカメに、先ずは軽く挨拶しようと言う位の気持ちである
アカメとの主戦場は高知市内の浦戸湾と定めているが、1月下見で高知へ行った時に、時間が無くて逢うのを断念したWEBを通しての釣友Nori1022さんに、今回こそお逢いする為と、一度はアカメの聖地四万十川を見てみたい為に、先ずは四万十市へ向かう計画だ


四万十市は高知市から120km程走らねばならないが、それでも昼頃には到着出来た
ホテルのチェックインは3時からなので、それまでは家人が行きたいと言う清流四万十川中流から上流域を探索する事にする
僕としてはアカメが生息するという、市内より下流にしか興味は無いが、夜は一人でホテルへ置いてくので、まるきり家人の希望を無視は出来ない・・・
川を上る前に、市内で昼食を摂った
四万十川産天然鰻を食べようと鰻屋を探したが鰻の専門店は見当たらず、結局ホテルに教えられた寿司一と言う寿司屋でうな丼を頼むと言う、なんともチンプンカンプンな昼食になってしまった
タレが自分の好みより濃い味だったが、鰻は旨かったしその店の名物鰹の塩タタキも結構いけた(→一杯呑めれば、もっと旨いに違いない)

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中流域の沈下橋まで遡ったが、限りが無いので今度は下流へ向かう(笑)

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四万十のアカメには先ずは会え無いだろうと、橋のアカメと記念撮影をしたりしながら、wood3kさんから提供された「赤女伝説」にあるポイント、後川との合流点通称「井沢の切り抜き」を見に行った

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写真を撮ったのは、干潮から上げ三分位の時間であるが、半島の先の砂洲が崩れてしまったと聞いていたが、僕から見れば十分残っているように見える
赤女伝説には、後2,3箇所のポイントも記されていたが、チェックインの時間が迫っていたので、井沢の半島まで車で進入できる道を探した処で探索を終えた


ホテルからNoriさんに電話で連絡しすると、ホテルまで迎えに来てくれると言う
名古屋から押し掛けた僕を快く歓待してくれて、ご自身の父上よりも歳が上だと言う自分と、夕方から釣りにも付き合ってくれる彼には、お礼の言いようが無い
彼の父上は四万十の川漁師さんだそうで、漁の時アカメを良く見掛けたという場所を数箇所案内して廻ってくれた
彼はアカメを狙う気は無いらしい
彼が頭の中で推理し組み立てた通りにヒットさせられ無い釣り、即ち回遊を待ったり、ラッキーヒットの要素が高い釣りには余り興味が湧かないらしい
根っからゲームフィッシングを愉しむアングラーとお見受けした
僕と同じヒラ師の彼だが、始めた時には中々ヒットに恵まれなかったので、ポイントの磯に潜ってヒラの居場所を探ったり、捕食するタイミングを実際自分の眼で確認したと聞いた
ボーグ山本氏も、若い頃今攻めている殆どの磯は潜って自分の眼で確かめたと聞いた事がある
ヒラ師には、どこか共通するものがある様で、彼の話を興味深く聞いた次第である

20071003

一度ホテルまで送って貰い、夕食を食べ7時に再び落合う事にした
彼によると水温は26℃あり、3,4日前に降った雨で川の水位は通常よりも10cm位は上がっているらしい
水温はアカメ好みであるが、雨で水位が上がっているのなら塩分濃度はアカメが好む水面付近で2%を下回っているかも知れない
この条件なら海に近い下流域に分があるのではないか、と推理して河口の漁港付近を先ず攻める事にした
しかし、全く気配も、異常も無い
1時間半近くボーグを投げ込んでいたが、この場所は諦めて井沢に向う事にした
塩分濃度から推察すれば、井沢よりも下流の中筋川との合流点実崎の方が可能性が高そうだが、前日からアカメハンターが一人車で寝泊りして攻撃中で入れない
道具を片付けている時、漁港の中をライトで照らしたNoriさんが、突然大きな声を上げた
僕は見られなかったが、足元の岸壁下に7~80cmのアカメが潜んでいたらしい
二人して急いでルアーを打ち込んだが、光に驚いたアカメは遠くへ去ってしまったみたいだ(笑)


井沢は未だ水位が高く水中に立ち込んだが、目指す砂洲まで渡れない
水位に併せてボーグを打ち込みながら、徐々に下流の砂洲を目指し水中を移動する
一度だけコンッとアタリがあったが乗らず、その後は全く異常ナシ!
僕よりも下流を攻めていたNoriさんが戻って来た
セイゴのヒットにアワセたら、すっぽ抜けたルアーが竿先に当って、竿先が折れてしまったらしい
一旦自宅に帰りロッドを取ってくるとの事だ
その間に僕は、川に沈めてある鰻の仕掛けにファルコンSB/Gラッシュが掛かってしまいロスト・・・
アカメ攻撃での殉職第1号である


ロッドを取りに行ったNoriさんも戻って来た
大分水位も下がってきたから、思い切って砂洲を目指す
砂洲の向こう側の後川では、ベイトの騒ぎが尋常ではない
チャンス到来!とばかりに、二人でルアーを投げるが、全く反応が返って来ない
ボーグを取替え引換え攻める
最後にはオスプレイまで投入したが・・・
Noriさんに30cm位のチヌのスレ掛かりがあったのみだった
時間も12時を廻ったので、潔く納竿とした

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丁度現場にNoriさんの仲間が、仕事を終えて駆けつけてくれた
暫らく3人で談笑し、Noriさんと並んで記念写真をパチリ


清流四万十の恵みである鰻、鮎、手長えびや岩のりの天婦羅、ゴリの佃煮も夕食で堪能した
アカメからのヒットは得られなかったが、四万十に浸かりアカメの息吹にも触れられた気がする
僕の体と、心とで、十二分に四万十川を感じ取れた

I feel fine!!

Noriさんと別れ、静かに四万十川を後にした・・・

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A Hard Day's Night in高知

2008-07-22 | アカメ
ボーグで、アカメを釣りたい!

夢の実現を果す第一歩を踏み出す為に、19日早朝高知へと向かった
その遠征も終えて無事自宅へ帰り着いたが、往復1300kmを超える走行と初挑戦の緊張とでヘロヘロ状態で、とてもブログを更新する体力気力は残っていなかった
自宅へ戻りやっとゆっくり睡眠が取れたけれど、体の芯には疲れが残って取れていないし、頭は未だトランス状態が続いている・・・


今回の遠征は四万十川からスタートしたが、その事は後日項を改めて記す事にする
押しかけた僕を親身になって案内してくれた釣友Nori1022さんには、心からお礼申し上げる



アカメ挑戦を思い立ったのは前にも書いたが、長野博光さんのアカメの国を読ませて頂いたのがきっかけである
今回の挑戦が具体化し出した頃からその長野さんにメールを送って、その後遣り取りを続けて来た
高知遠征の日程も決定し、高知で是非お会いしたい旨を告げると、嬉しい事にOKの返事が頂けた

20071003

生きたアカメを実際に見た事が無い自分と、今回同行した家人にアカメの偉大さ素晴らしさを理解させる為に長野さんの計らいで、アカメ飼育で有名な桂浜水族館で落合う事になった
水槽で泳ぐアカメを目の当たりにして、いよいよ挑戦意欲も沸き立ってくる
見学を終えて一旦家人をホテルへ戻し、数年前に止めた釣りにも付き合ってくれると言う長野さんの待つ場所へ着いたのは、7時半頃である
陽は沈んだが、日中の暑さがそのまま残って、全身が熱気と湿気に包まれてムッとする
先ずは蚊の攻撃を避ける為、蚊よけのリストバンドを両手首に巻き、腰には携帯蚊取り器を吊るす
完全な陸っぱりとの事なので、前日のウェーダーは止めて、足元はズック製ウェーダーシューズで固める
この日の為に用意したウェストポーチを腰に巻きつけたが、同じく用意した自動膨張式ライジャケとウェストハーネスが、余りに誇大装備で仰々しく思われるロケーションの場所だったから遠慮しておいた(笑)
しかし、万が一のランディングは想定し、前回書いたランディング・ツールはしっかり肩に掛けて現場へ立った

満潮を過ぎたばかりで潮位も高いから、頭の中でボーグのローテーションをレンジが低いLB/アクアシャフト(通常機)から、時間の経過と共に水深が浅くなるに連れて、MB(特機)、SB/アクアシャフト(通常機)、MB/SS(特機)として行こうと組み立てた
持参したボーグは、アカメは音に敏感であると聞いたので、重心移動で音を発する恐れが無い、固定重心のソリッド機ばかりである
正面に放った第1投は下げ潮に流されて、左に大きな弧を描き足元に戻って来る
リトリーブスピードは、ボーグが泳ぎ出すギリギリのデッドスロー
ただ正面に打ち込むと、弧の頂点は岸際に寄り過ぎて、最後は岸を舐めるように戻って来る
それを弧の頂点が、沖合い20mほどの掛け上がりを長く引けるよう、下げ潮に対しアップに打ち込み調整を続ける
20分程経過して、どうやら思い描くベストのトレースが描ける様になって来た

ドスッ!

今まで一度も経験した事が無い重たい衝撃が、掛け上がり中央付近を泳いでいると想定しているボーグから、60lbラインを通じ手元に伝わって来た
いきなりグイッと竿先が強い力で押さえ込まれ、ジィーーーと長鳴きするドラグの音と共に、ロッドが伸されそうになる
「竿を立ててっ!」鋭い声で、直ぐ脇の長野さんからアドバイスが飛んだ
急いで竿尻を左腿の付け根に追っ付け、左手でロッドを立てて突っ込みに踏ん張って耐える

ヒット~!!

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(写真は長野氏撮影)

下げ潮に乗って強力なトルクで左へ突っ込む、フルドラグに近いドラグを鳴らし更に走る
弧を描く岸にラインが擦られない様に自分も左へ左へ回り込み、少しでも突っ込む力が収まればポンピングしながらリールを巻く
しかし、巻いて寄せる距離よりも、突っ込み走る距離の方が遥かに長い
ボーグのクラッチフッキングがガッチリ効いていると信じているから、フックアウトは全く考えてない
如何に奴の突込みを凌ぐのかだけを考え、巻いては走られを延々と繰り返す
ひたすら左へ逃れようとしていた奴は、沖へ更には右手にと走る方向を変化させた
少しは奴も疲れが出だしたのか??
しかし、今まで一度もエラ洗いやジャンプで、水面上に姿を晒す事が無い
凄い馬力で水中深くへと、猛烈な突込みを繰り返すのみなのだ
僕持参のギャフを手に、長野さんがランディングアシストしようと、僕の脇で待機してくれているが、中々岸には寄せられない
焦るな!
奴も何時かは力尽きる筈だと、自分を落ち着ける
時間がどれだけ経過したかは、全く観念が無い
ロッドを支える左手は、筋力アップトレーニングを続けたお陰だろうか、まだまだ大丈夫である
一向に水面に姿を現さないので、奴の大きさや正体は、全く僕には想像がつかない
延々と何時までも続くと感じられた巻いては突っ込まれも、徐々に巻く方が勝ってきた
少しずつではあるが、奴も岸に寄って来た
5m程沖で最後の反転突込みを試みた後、奴も遂に水面に姿を現した
ライトに照らされた奴の双眸は、不気味に赤く輝いている!

アカメだっ!!!

途中で駆けつけて呉れた上杉さん(長野さん主宰「アカメと自然を豊かにする会」事務局長)が、長野さんに代わってランディングアシストを務めてくれる
「rinyosiさん、アカメ持ち帰ります?リリースします?」
長野さんの質問に躊躇う事無く
「リリースします」
と応える
ギャフでのランはアカメを傷付ける恐れがあるから、上杉さんのボカグリップで下唇を咥え込みランディングしてくれた
長野さんとガッシリ握手を交わす

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(写真は長野氏撮影)

岸に横たえられたアカメは、想像してたより遥かにデッカイ
下唇内側と上唇外部に、クラッチフッキングがしっかりと決まっている
横たえた岸は、昼間の日光でボカボカに熱いので、時間が掛かれば体力を無くしてしまう
急いでカメラに収め、フックを外し、ストリンガーを着けて水中に戻し体力の回復を図る

20071003

漸く一息ついてタバコを吹かす
汗が止め処なく滴り落ちてくるが、深く吸い込んだタバコが美味い!
暫らく蘇生をさせておいて、ビニールを敷いた上に再びアカメを横たえて、計測とタグを打ち込む
計測の結果は・・・

全長110cm、体長95cm

リリースする前に、ブツ持ち写真を撮って貰おうと持ち上げようとするが、重たくて手の平ではとても支えら得ない
右手で下顎を掴み、左手全体でアカメの体重を支える(秤が無かったので、体重は長野さんの推定で推定20kgと記録された)が、重たいし不安定さとで、心の中は嬉しくて飛び跳ねたい位だが、上手に笑顔が作れないのだ

20071003
(写真は上杉氏撮影)

リリースの為再び水中に戻し、両手で下顎を支えアカメの体を前後に揺すって、口中に水を送り込んでやる
暫らくそれを繰り返し、次に左手だけで支え右手を口の前で扇ぎ、水をエラに送ってやる
大分蘇生した様で、ゆっくりと鰭を動かし始めた
そっと手を離すと、アカメは暫らく同じ位置でジッとしていた後、ゆっくりと頭の方向を沖に換えて、やがって水中深くへと姿を消していった
アカメに敬意を評し、敬礼して見送った・・・

20071003

一段落した頃に、長野氏と共に高知アカメ界の両巨頭と称されるぺこぺこさんが、高知県在住のアカメハンター「ししとう師匠」を伴って駆けつけて呉れた
暫らく車座になって、怪しくも楽しいアカメ談義が続く
そのうち、KAZU@CDさんも、冷たい飲料を携えて会いに来てくれた
集まってくれた全員が僕のゲットを、冷えたお茶で乾杯して祝ってくれる

アカメ初挑戦にして、いきなり110cmのミノウオクラス・ゲットとは、幸運以外の何物でもない
しかし、ブログ書き込みやメールで、貴重なアドバイスを頂いたり、温かい励ましのエールを贈ってくれた総ての方々の支えが無かったら、こんなラッキーも舞い降りなかったに違いない
この場を借りて改めて、お礼申し上げる

又、アカメ挑戦に向けて、特別チューンを施してくれた、オプセル社山本オーナー、当日案内下さった長野さん、ランディングアシストの上杉さん、祝福に駆けつけて呉れたぺこぺこさん、ししとう師匠、KAZU@CDさん、現場に電話頂いた、BFT海猿さん、ヤッターさん、、カツウラ上等兵さん・・・

皆さん、本当に有難うございました!

♠TACKLE
ROD:Rippie Fisher RED EYE Special 102/Spinning/Cork
REEL:Daiwa CERTATE4000HYPER CUSTOM
LINE:Daiwa SALTIGA SENSOR 60lbs
LEADER:MORRIS VARIVAS Shock Leader 60lbs
KNOTS:Bimini Twist+Albright Knot
LURE:Opcell Falcon128LB/Iron Solid Aquashaft I-C Chart Yellow

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総て揃った!

2008-07-17 | アカメ
遠征に間に合うのかと、気を揉んでいたアカメ・ランディング・ツールだが、出発に合せるかの如く、今日揃って到着した



ナチュラムに発注していたラパラ プロガイド・マグナムXLは、当初18日出荷予定になっていた
高知への出発が19日朝なので、これでは間に合わない
ナチュラムに事情を話し、最悪配送センターまで取りに走るから、何とか遠征に持って行ける様、問屋に交渉して貰った
中々返信が無く気を揉んだが、やっと昨日夕方に出荷連絡が入ってホッとした



スノースピーク・スーパーギャフもナチュラムに注文したが、出荷は19日だと言ってきた
こちらも間に合いそうに無い・・・
その事を7月11日のブログに書いた処、間髪入れずに、ヤッターさんからメールで、アウトドアーズビータックルなら間に合いそうとの情報を貰った
早速紹介された店舗へ注文し直し、それも本日届いたのである
タイミング良く有難い情報を頂いたヤッターさんには、改めて心からお礼申し上げる(→昨晩、間に合うかどうかと、心配メールをヤッターさんから頂きました、その温かい気遣いに感謝です)



アカメ挑戦の第一歩を踏み出す今回の高知遠征に、妄想で描いた総ての道具類が揃った訳だ
これで心置きなく、アカメと対峙出来る!
僕の腕前を別にすれば、一応20~30kgクラスまでは、ランディングまで持ち込める筈だ
後は高知のポイントへ立ち、地元でミノウオと呼ばれている大型アカメのアタックを待つだけである
どうか幸運が、訪れますように・・・

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運と根性

2008-07-16 | アカメ
アカメ獲得に必要なものは根性だと良く耳にする
僕の運が良いか悪いのかは、神のみぞ知るところで、自分ではどうする事も出来ない
なので、せめて神様への印象を良くしようと、行いを正し、身を清め、その上ひたすら祈るほか無い


根性が必要と言われるのは、アカメは釣れる条件や時合もはっきりしないので、体力気力が続く限り、ひたすらボーグを投げ倒し、ゲットするまで諦めず高知へ通う以外無い、と言う事であろう
アカメ獲得の為に、筋力増強トレーニングを始めたと前に書いたが、ほぼ1ヶ月経過した現在も珍しく続いている
筋トレ後のプロテイン補給も続行しているから、少しは筋力も付いた気がする
一晩中ロッドを振り続けると、以前から背中がパンパンに張ってくる
最近幾らか背筋も付いたとは思うが、体力維持の為にはアミノ酸が必要らしい
アミノ酸は体内では作れないから、食事で補給する必要があるが、吸収するまでに時間もかかる
だから疲れたと感じたら、吸収の早いアミノ・サプリを補給すれば、体力回復も早まると言う
又運動する前にアミノ酸を補給すれば、持久力も増強されるらしい


要するにアミノ・サプリは、アカメ獲得に必要な根性維持の必需品なのだ(笑)
今日から、高知から帰るまで毎日アミノ・サプリを飲み続け、根性を内側から支えて、より万全を期す

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Heat Up !

2008-07-14 | 日々の想い
名古屋は梅雨明け前であるが、週末土曜日から連日35℃前後の猛暑が続いている
気温が35℃を超えると真夏日と呼ぶらしいが、そんな猛烈に暑い最中に愛知県ポンプ操法大会が開催された
僕は役員として本部テントに座っているだけであるが、何もせずに唯座っているだけでも汗が滴り落ちてくる
炎天下で日頃の猛訓練の成果を競い合う各市町村代表の選手諸君は、暑さと地元の期待からのプレッシャーとで、さぞや大変だったろうと推察する
各市町村の予選と秋の全国大会の日程の中間辺りで実施される県大会は、毎年この時期に開催されるのだが、とりわけ今年はこの暑さで選手が気の毒になってくる
今年愛知県からはポンプ車操法での優勝チームを全国大会に送り出すが、優勝チームは県代表として堂々たる操法を披露して呉れる様に切に願っている

20071003

話は替わるが、何時も書籍やDVDの通販で利用しているAmazonで面白い物を発見した
初挑戦のアカメの事で頭が一杯なので、アカメに関する本でも無いだろうか?と「アカメ」で検索していたら見付かったアカメのフィギアである
勿論思わずバイトしたのは言うまでも無い(笑)

20071003

今日その実物が届けられた
いきなりのバイトだったから、そのサイズも碌に見もせずに頼んだが、届いた物はポリレジン(→良く知らないが、ポリエチレンの一種なんだろうか・・・?)製の20cm近くある立派な物であった
体付き、鰭、側線の入り方、体色など、アカメの実物は未だ一度も目にした事が無い自分であるか、非常に良く出来ていると思っている
会社のデスク上に飾って、一人悦に入って見入っているのだ
アカメに挑戦する以上は、最低このフィギアの5倍以上のサイズを我が手にしたい
アカメ先達諸氏に初心者が図々しいと謗りを頂きそうであるが、仕事の合間にアカメを見ながら妄想だけは逞しくなって行く・・・
既に僕の頭の中には、超ド級のアカメを重たそうに抱えている姿が、鮮明にイメージされているのだ(笑)

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そなえよ、つねに

2008-07-11 | アカメ
昨日の続きです・・・

超大型アカメを真剣にランディングするために、それに相応しいツール候補を選択し、妄想によってのみ結論付けた・・・

拠って、僕の拙い推察からは、ラパラ プロガイド・マグナムXLに軍配を上げたい

が、その拙い妄想的推察を見て、在高知アカメ・エキスパートKAZU@CDさんから、有難くも貴重なアドバイスを頂戴した
釣上げられた時のアカメの、>口は閉じ気味で、しかも>口はシーバスより小さく、それ故グリップで挟むのは難しいらしい
そう言えば以前ウェーディングで、手元まで寄せたマルスズキの口が、オーシャン・グリップで中々掴めなくて苦労した経験が何度もあったではないか!
今回はアカメの大きさ・重量ばかりに目を奪われて、又比較検討した3.9mのシャフトの長さに気を取られ、肝心な観点が欠落していた(汗)

20071003
20071003
ナチュラムで調べた時に、KAZUさんのブログ上にあったギャフと同じ様な商品も目にしたが、耐用重量の事は書いてなかったので、強度に不安が残り選択肢から外れていた
その耐用重量や強度の事も、頂戴したアドバイスで一気に払拭された
僕の妄想からの発想と違い、既に現場で実績あるツールなら間違いなく「問題ナシ!」である
早速スノーピーク スーパー・ギャフギャフ・ジャンボを追加発注した次第である
昨日のラパラ プロガイド・マグナムXLはギャフの補助として使い、獲ったアカメの重量を計量する時に活躍して頂こうと思っている


しかし、此処で新たな問題が発生した・・・
両者とも即出荷と言う訳には行かず、プロガイド・マグナムXLは18日出荷予定、スーパー・ギャフとギャフ・ジャンボは19日出荷予定と連絡があったのだ
これでは、19日に当地を出発する7月の遠征には間に合わない・・・
アカメ挑戦の高知遠征は、7月だけではなく8・9・10月にも予定しているのでそれらには十分に間に合うが、7月に超ド級がヒットしたら成すすべが無い
現在ナチュラムに、18日にナチュラム配送センター(静岡県掛川市)まで取りに走るからと交渉中であるが、未だ結論は出ていない

超ド級がヒットした時に僕の側にいるアングラーさん、どうぞアシストをお願いします!

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